match result

試合結果

第18試合/スーパーファイト/K-1ライト級/3分3R・延長1R

    所属ジム
    朝久道場
    team VASILEUS
    戦歴
    28戦 19勝(4KO) 9敗 0分
    21戦 19勝(9KO) 2敗 0分
    生年月日
    1998.1.16
    1997.12.20
    身長・体重
    174cm ・ 62.5kg
    170cm ・ 62.5kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    オーソドックス
    出身地
    福岡県うきは市
    茨城県土浦市
    SNS

review

試合レビュー

 昨年7月にK-1ライト級王者となった朝久泰央が戴冠後初の試合に臨む。対する与座は極真会館2017年第6回世界ウエイト制 軽量級覇者。空手家対空手家のスーパーファイトで雌雄を決する。

 1R、朝久が左サイドキックから。与座の入り際に朝久が左ハイを合わせる。小さくスイッチを繰り返す与座が左ローで朝久の足を払いスリップ。さらに左ローで再度朝久のバランスを崩す。朝久の入り際に与座が左前蹴り。朝久が強引にパンチをまとめ飛びヒザ蹴り。与座は奥足へのローで朝久のバランスを崩す。

 2R、与座が朝久の顔面へ前蹴り連打。朝久の入り際に与座がローを合わせ、朝久がバランスを崩す。与座の奥足へのローがローブローとなり一時中断。再開後は朝久が右テンカオで距離を詰めると、与座は奥足への左ローで応戦。至近距離で左ヒザを朝久のアゴへ叩き込む。朝久は距離を詰め左右フックを与座のガードに叩き込むが、与座は要所で左ローを返し朝久の足を削る。

 3R、朝久は左右ストレートで与座の顔面を捉えるが、与座のガードが固い。与座は左ローから左フックで朝久の顔面を捉えるが、朝久の左ローで与座の足が流れる。与座は距離を作らず頭をつけるように前進し左右ロー。さらに至近距離からの右飛びヒザ蹴りを朝久のアゴへ突き上げる。至近距離でパンチ、蹴りを交換するも、ふらつくのは朝久か。最後まで打ち合い続けるまま試合終了のゴングが鳴り響いた。判定は1者が2ポイント差で与座を支持するも、2者が30-30でドロー。延長戦へ突入する。

 延長R、与座が左前蹴りで朝久の顔面を狙う。朝久は前蹴りから左右ストレート。与座は頭を着けるように前進しながら左ロー。朝久のヒザ裏を蹴ると、朝久がバランスを崩し転倒する。朝久が頭をつけて左右ボディフック。与座は至近距離で左ローを朝久の前後の足に散らす。体ごと前に出る朝久を押し返す与座が左右ストレートから右ロー。さらに至近距離で浴びせ蹴りでプレッシャーを与える。最後は両者ミドルキックを交換する中で試合終了。ゴングと同時に両者とも小さく拳を挙げ勝利をアピールした。延長判定はジャッジ3者が与座の勝利を支持。K-1本戦デビュー戦で王者・朝久を下す大金星を挙げた。

 偉業を成し遂げた与座はマイクを握ると「ずっとK-1に出たくて出られなくて。苦しい思いをしてきた」とここまでの道のりの苦労を告白。そして今日のリングを実現してくれた関係者へ感謝の言葉を述べた。そして「初参戦でチャンピオンとやるというのでいろいろ言われたんですけど、こうやって結果で証明したので、次ベルトをかけて再戦してください。文句がある選手は僕が倒すので」と、朝久とのダイレクトリマッチを直訴。次戦でのタイトルマッチを熱望した。

■試合後の朝久泰央のコメント
「(試合の感想は?)チャンピオンとしての初戦なんで、なんとしてでも勝たなきゃいけない試合だったんですけど、プライベートでいろいろありまして。それをリングで出してしまうという自分の弱さが出た試合だなと思って。ハッキリ言って、自分に幻滅してますね。

(試合前と後での対戦相手の印象は?)純粋にいい選手だと思います。ただ、いままでどおり自分が戦えば、負けるはずのない相手だったというのは、正直思うんですけど。そこで自分の不甲斐なさが出たってだけで。純粋にいい選手だなと思いますね。(プライベートというのは、練習量に影響することだった?)そうですね。練習自体はハッキリ言って、誰が相手でも油断することなくやってきたつもりなんですけど、心のどこかでずっと練習の合間にも、そういうことが頭をよぎることもありましたし。思考を断ち切ってでも、試合は別物で勝たなくちゃいけないっていうのがチャンピオンだと思うんですけど、自分がそれだけの力を持ってなかった、それだけの話なんで。またがんばります。

(再戦がタイトルマッチという可能性も高いと思うが?)そうなるのは当然だと思いますし、そのときにハッキリ自分の気持ちを入れ替えてじゃないけど、いろいろあっても割り切って。負けはしましたけど、自分はチャンピオンベルトってものを持ってるんで。チャンピオンとして、しっかりKOでやり返したいなって思いましたね。(ファンにメッセージを)自分を奮い立たせるためというのもあってたし、いろいろ強気な発言をしたのに、こんな情けない結果ですみません。またチャンピオンとして、イチからというわけじゃないですが、チャンピオンとしての誇りを取り戻すために、これからも勝ち続けられるようがんばりますので、また応援してくれたらうれしいです。ありがとうございました」

■試合後の与座のコメント
「(試合の感想は?)まだちょっと実感がないんですけど、周りの方がすごく喜んでくれてるので、それがすごくうれしいですね。(試合前と後での対戦相手の印象は?)対戦前は、もっといろんな蹴りを散らして、そこからパンチで勢いよくくるのかなと思ってたんですけど、自分の蹴りと圧力でそれを潰せたのが大きかったのか、想像より圧力がなかったので、そこはすごくやりやすかったなと思います。

(もともとの作戦は?)たぶんリマッチがあると思うので、それはまだ秘密で。(その作戦通りには進められた?)完璧ではなかったですけど、近いものはあったなと思います。公開練習の時に『パターンが何個かある』と言ってたんですけど、そこでちょっとハマらないところもあったので、切り替えて集中できたのがよかったと思います。

(勝つところまでいける自信があった?)そうですね。自分は自分を信じてましたし、苦しい場面はすごくたくさんあったんですけど、そのたびに(渡辺)雅和さん(KREST代表)から熱い言葉をかけられて、それで踏ん張れて最後まで頑張れました。(リマッチがタイトルマッチになる可能性が高いが)当然、次はベルトがかかってくるとなると、朝久選手も今日の2倍、3倍以上に強くなってくると思うので、そうなった時にまたしっかり勝ち切れるような強さを発揮できるように練習に向かっていきたいと思ってます。

(空手の試合のような印象がありましたが)死闘になる覚悟で臨んだので、パターンの一つにああいう展開もあって、当然メチャクチャ苦しかったですけど、想像してなかったわけではないので、乗り切れました。(セコンドの『人生変えろ!』という声がありましたが、変わりそうですか?)もうツイッターとインスタの通知がヤバくて、ちょっとずつ感じてますけど、まだベルトを持ってないので、気を引き締めていきたいと思います。

(ファンにメッセージを)今日は応援ありがとうございました。自分が勝つと思ってた人は1割いるかいないかだと思うんですけど、その人たちと喜びを分かち合うことができて、最高の気分です。次、どうなるか分からないですけど、自分はチャンピオンになるので、今後とも応援、サポートしていただけたらなと思います。応援ありがとうございました」

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試合情報

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大会名
2022年2月27日(日)K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~
日程
2022年02月27日(日)
会場
東京体育館
選手
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