9月に続き、2大会連続参戦となる石井。前回は判定勝ちだったが「KO勝ちを目指して頑張ります」。計量では110・65kgでRUIと20kg差。「トップの京太郎選手と対戦する」と公言しており、連勝でアピールなるか。
対するRUIは前日計量で89・9kg。無理に増やすのではなく「ベストパフォーマンスが出来る」とクルーザー級の体重で仕上げた。「昔のK-1は体重差があってもバチバチの倒し合いをしてた。そんな重量級らしい試合をしたい」と意気込む。194㎝の長身を生かしたヒザを狙う。
1R、サウスポーの両者。石井は圧力を掛けてロー。RUIもローを返すが、重さは石井が上か。RUIが左ストレート。石井は前に出てロープに詰めてパンチをまとめる。RUIは前蹴り・ジャブ。石井はコーナーに詰めて右フック、石井は左ロー。RUIはロープを背負いながらヒザ蹴り。石井の圧力が強烈だ。
2R、石井がプレッシャーを掛け、RUIは下がる展開。RUIの前蹴りで石井が下がる場面も。RUIは前に出て、前蹴り、ヒザ。石井が上体を折る。RUIが前蹴り、三日月で石井のボディを攻める。石井はローを返す。RUIはヒザ。石井が左フックを浴びせる。RUIが前蹴り、ヒザ。石井は足払いのようにRUIを倒す。石井がロープに詰めて左フックを打つ。
3R、石井がロープに詰めてパンチを浴びせる。バッティングで一時中断。石井は左フック、左ロー。RUIは前蹴り。石井がロープに詰めてパンチを打つ。RUIはヒザを返す。我慢比べが続く。石井は左フック、RUIはヒザ。石井のローに下がるRUI。RUIは前蹴り、石井は軸足へのロー。RUIの動きが止まる。石井は前に出てパンチ。ゴングが鳴ると、石井は両手を広げて勝利をアピール。RUIは、顔を伏せた。判定は30-29、30-29、30-28で3-0で石井勝利。ボディを効かされながらも執念で勝利を掴んだ。
石井のマイク
「また判定でした。すみません。次、誰ですか? 中村プロデューサー。僕には時間がありません。ロードトゥ京太郎選手。次、お願いします。ありがとうございました」
試合後のRUIのコメント
「(試合の感想は?)まず対戦してくださった石井慧選手、セコンドについてくださった皆さん、そして応援をしてくださった皆さん、ありがとうございました。このK-1っていう舞台だからこそ、石井選手と拳を交えることができたと思っています。
(相手の印象は?)もうね、岩を殴ってるような、壁を蹴ってるような、そんぐらいドッシリとした人で、見た目以上に圧力があるというか。あと、ちゃんと決められた作戦を、どういう状況にあっても、自分がどういう状態であっても遂行できる、貪欲な人なんだろうなという印象ですね。
(ヒザは入ってたと思いますが)感触ありました。でも悪いクセが出ちゃいましたね。入ったからといってヒザ一辺倒になってしまったような。そこで、ウチの代表のセコンドに言われてたような、上下に散らす、それができてればもっと違う展開になったと思いますし。まあでも、K-1が売っていきたいような、『進撃のヒザ蹴り』感は出せたかなと。もう皆さん知ってるように、『ムサマサチャンネル」でしたっけ。魔裟斗さんが、勝つためには毎日ヒザ1000本やれと。毎日やりました。昨日、計量が終わってホテルに帰って、1000本やりました。だから何だっていう話ですけど(笑)。だからこそ、ヒザでいってしまったんですかね。
(石井選手の左は効いた?)実際に、思ってた以上に、『効いた』というよりは『重いな』という感じでしたけど、効いた感じは、なかったといえばなかったですね。もらい方、打ち方、自分の体勢が悪くて聞いたように見えたかもしれません。一番効いたのは、ごめんなさい、バッティングですね。
(ファンにメッセージを)たくさんの方の応援と、支えがあって今日という日を迎えられました。(言葉に詰まる)負けてしまって言うことではないんですけど、感謝してます。今日この試合で、自分の悪い部分が出たから負けた、でもいい部分も出たとは自分でも実感してますし、また次戦に向けて走っていきます。ありがとうございました」