K-1初参戦の☆SAHO☆。ムエタイルールを中心に3本のベルトを保持する女子キックの大物で、KANAの持つK-1女子フライ級ベルト奪取に狙いを定める。「自分のスタイルを見せる」と持ち味のアグレッシブな戦いを貫く構え。
対する真優は、第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメントの準決勝でNA☆NAをKO。決勝で壽美のパワフルな攻撃に押されて敗れた。7月のKrush後楽園大会でRANに延長判定で勝ち、再起戦を勝利で飾った。「何も持ってない人間が3本ベルトを持ってる人間が倒すところを見てほしい」とKrush・K-1を盛り上げてきた意地を見せる。
1R、ローの探り合いから、すぐに真優、SAHOともパンチで打ち合う。SAHOは左ボディ。お互いに足を止めての打ち合い。意地がぶつかる。真優が左フック、SAHOはパンチで返し、思わず組み付いてのヒザを出してレフェリーに注意を受ける。SAHOはミドル、真優はローを返す。またも足を止めてパンチの打ち合い。お互いの意地とパンチでバチバチ。
2R、SAHOは左ボディストレート。前蹴りを蹴り合い、SAHOの蹴りが真優のローブローに。再開。真優がロー、SAHOは右ストレートをヒット。パンチで打ち合い。真優は右ストレート。お互いに退かない。SAHOは力強い左ボディ。真優もパンチを返す。SAHOが左ボディから、ロープに詰めてヒザ、ヒザ、ヒザでダウンを奪う。SAHOは左ボディ。真優は苦しい。SAHOに警告。真優は前蹴り、バックブロー。だがSAHOはボディ、ヒザでボディ攻め。SAHOが詰め、真優は逆転を狙ってバックブロー。
3R、真優は前蹴り。SAHOは詰めてヒザ。SAHOのヒザに真優はバックブロー。両者、足を止めてパンチを打ちあう。SAHOは左ボディを痛打。右ストレートが相打ち、真優はバックブロー。SAHOはジャブ、左ボディ。真優は左フック。真優に組み付きで警告。SAHOは足を止めてパンチ連打。真優は前蹴り。SAHOが右フック、真優もパンチを返してゴング。
判定は、30-27、30-27、30-27でSAHO。足を止めての打ち合い、意地の張り合いをSAHOが体力でねじ伏せた。
試合後の☆SAHO☆のコメント
「(試合の感想は?)一番自分の中で悔い残ってるのが、2Rにボディで相手を効かすことができたんですけど、その後の時間もけっこうあったんで、倒せたのに、そこで自分が倒せなかったのが、自分の詰めが甘いなっていうところで、やっぱりあんだけ効いてたら倒して終わりたかったので、悔いが残ってますね。
(相手の印象は?)今まで戦ってきて、まさかあんだけ打ち合ってくると思ってなかったので、やっぱ気持ち入れて練習してきたんやなっていうのが、試合して感じましたね。
(初めてのK-1はどうだった?)やっぱり大会自体の、会場のデカさとか、雰囲気とかが、今まで出てた大会と全然違うくて、そういった中で過去イチ自分がテンション上がったんで、K-1の大会はすごいなって思いました。
(全体の動きはどうだった?)1Rはインパクト残さなアカン、勝たなアカンっていうので固くなりすぎて、1Rは動きが固くて、2Rは切り替えて戦おうと思ってたんですけど、2R後半とか3Rになったら倒さな倒さなってムキになりすぎて、空回りした部分があったんで、そこで落ち着いて冷静に戦ってたら絶対倒せてたと思うので、次は焦らず落ち着いて戦うっていうのが一番の課題なんで、いい試合できるようにもっと練習頑張ろうと思いました。
(ファンにメッセージを)まず今日は私の応援をしてくださって、本当にありがとうございました。やっぱり自分の中で応援が一番力になるので、今後も変わらず応援よろしくお願いします」
試合後の真優のコメント
「(試合の感想は?)今日はたくさんの応援ありがとうございました。この日のためにいろんなもん犠牲にして(涙)勝つために頑張ってきたんですけど、結果が出なくて、悔しいのひと言です。
(相手の印象は?)もう昔から強いのを知ってて、プロになって初めて対戦したんですけど、強いですね。
(☆SAHO☆選手は外から参戦してきて、勝って上がっていくことになりましたが)「K-1は甘くないぞ」っていうのを結果で示したかったんですけど、やっぱり3本ベルトを持ってるだけあって強かったし、上に上がられちゃったんですけど、自分も腐らんと、追っかけていきたいですね。
(打ち合いにいったのは?)前回のKrushでグチャグチャな試合しちゃって、K-1が決まってから毎日のようにアンチから「お前はK-1に出る資格ない」とかいっぱい来てて、毎日ホンマにつらくて、夜も泣いてた日もあったし、そういう気持ちを追い込みでしっかりパワーに変えとったんで、気持ちはしっかり試合で打ち合えたかなと思いますね。
(ファンにメッセージを)今日はたくさんの応援ありがとうございました。結果が出なくって、またどん底に落ちちゃったんですけど、しっかり、チャンピオンのお兄ちゃんと、自分が一番頼りにしてる代表や、佑典君たちが見てる限りは頑張れると思うんで、これからも注目よろしく大願します」