28歳の高梨はK-1・Krushで無傷の8連勝中(2KO)。だが最近はKO出来ていないことが不満で「ミニマム級で倒せる女子と思われたいので倒します」とKO宣言。対する美怜は21歳。今回がデビュー3戦目ながら、負けなしの実力が評価されての大舞台抜擢。「打ち合ってたら自然に倒れるんちゃうかなと思ってます」とこちらも受けて立つ構えだ。
1R、高梨が蹴りからパンチ。美怜はステップから空手流の変則的な軌道の蹴り。美怜は右ミドル、そしてサウスポーにスイッチ。美怜は頻繁にスイッチ。美怜のカーフで高梨の左足が赤くなり、足が流れる場面も。
2R、高梨はミドルからパンチ。美怜がステップ、スイッチを駆使して、高梨に的を絞らせない。美怜は左フック。美怜は飛び込んで右ストレートを当て、左手で押すと高梨は尻もちをついたがこれはノーダウン。美怜が飛び込んで左フック。高梨のジャブに、美怜が左フックを合わせる。高梨は右ミドルで入って左フック。美怜がサウスポーから左ストレート。
3R、高梨は前に出て、パンチから右ミドル。美怜が飛び込んでくると、高梨は右フック。美怜も打ち返して、高梨は鼻血を出す。高梨はコーナーに詰めてパンチを打ちと、美怜も打ち返す。高梨が前に出ると、美怜は回って距離を外してから右フック。高梨が前に出るところに、美怜が右フックをヒット。美怜の右フックに高梨は右ミドル。高梨の蹴りに美怜はパンチで打ち返す。
判定は、30-29(高梨)、30-30、30-30。規定の2本に達しておらず延長へ。
延長
高梨がミドルで追い、コーナーに詰めてパンチ。高梨は右ミドル、右ロー。美怜が左ストレートで入ってくると、高梨はパンチ連打。美怜の前蹴りに高梨はパンチ。さらに右ミドル、左ミドル。高梨は右ミドル、左フック。美怜は左ストレート。高梨は右フック。左で相打ちの後、高梨は右フック。美怜がパンチ連打で前に出ると、高梨も打ち返してゴング。
判定は、三者とも10-9で高梨。苦しみながらも、延長で前に出て攻撃を当てた高梨が連勝を守った。
試合後の高梨knuckle美穂のコメント
「(試合の感想は?)今回ちょっと倒せず、自分の思うような試合ができなくて、反省ですね。
(対戦相手の印象は?)パンチを警戒してたんですけど、自分が思ってたよりパワーは感じなかったんですけど、ちょっと距離を取られたり、オーソドックスとサウスポーを変えてたり。あと、蹴り技のカーフキックとかがあって、やりにくかったですね。
(攻め込まれる場面もあったのが、相手というよりも自分の問題?)そうですね。ちょっといく場面でいけなかったっていうのが、自分の弱さで、延長までいっちゃったなって感じです。
(判定については?)う~ん……。攻めるところで攻めてなかったんで。映像見返してないんでわからないんですけど。延長では勝ってたなって思いましたね。
(本戦はどう思っていた?)やっぱり、パンチの手応えとか。蹴りは入ってたんですけど、パンチで前にいけなかったんで、ドローかなっていう気はしてましたね。
(自分にポイント一つ入ったことよりも、二人がドロー裁定したほうに納得?)そうですね。勝ってるなって感じはしなかったんで。五分五分だなっていうふうに思ってました。
(ファンにメッセージ)いつも会見で倒す倒す言っていて、ここのところそれができてないので。次こそは倒すような技を身につけて、ミニマム級を盛り上げていきたいので、応援よろしくお願いします」
試合後の美伶のコメント
「(試合の感想は?)高梨選手、強かったの一言です。
(対戦相手の印象は?)最初と変わらず、パンチの強い選手やなって感じです。
(攻め込んで手応えがあったように見えたが?)たしかに相手の選手も鼻血出とって、自分のパンチもしっかり当たってんねんなって感じはしましたね。
(本戦と延長の判定については?)う~ん……。まあ、負けたんで、とりあえず何も言うことはないです。
(ファンにメッセージ)まず、応援に来てくれたかた、ありがとうございました。結果で返すことはできなかったんですけど、またイチからしっかりがんばるんで、これからも応援よろしくお願いします」