5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントの決勝戦からのダイレクトリマッチ。黒田は壬生狼をわずか31秒でKOしたのを含め、3試合のうち2KOで優勝して、堂々「倒せるバンタム級」をアピールした。今回も「ボコボコにしてやりたい」と気合いを見せる。対する壬生狼は、黒田戦でプロ初黒星。前日会見では「ピンクレディー」風の衣装を着て「サウスポー対策はバッチリじゃ!」とダジャレコスプレで目立つことには大成功。果たしてサウスポーの黒田をどう攻略するのか。
1R、20歳同士の対決。サウスポーの黒田は左ストレートを伸ばす。壬生狼はステップを使い、ジャブ、ロー。壬生狼が入ってくるところを黒田は左フック。壬生狼の右ストレートには黒田がバックステップでかわす。黒田は左ストレート、さらに飛び膝。壬生狼はインロー。
2R、壬生狼はインロー。黒田の返しに壬生狼はパンチを合わせる。壬生狼のローに黒田は左ストレート。黒田は右フックをのぞかせる。黒田がバックステップでチャンスをうかがい、壬生狼が追っていく展開。壬生狼はロー、黒田は左ストレート。黒田がアウトボクシングに切り替え、両者の距離が遠くなった。
3R、壬生狼はロー。黒田はパンチ。壬生狼が右ミドル、黒田は左ストレート。壬生狼が前に出て右ミドル、右ストレート。黒田はステップで回りながらミドル、ロー。残り1分。壬生狼が攻めていくが、黒田はバックステップから回って蹴り、パンチ。
判定は、30-30、30-30、30-30。どちらにも1ポイントも入らず、延長へ。
延長
壬生狼がロー、黒田もパンチ、飛び膝。黒田が左ミドル、左ストレート。壬生狼は前に出てロー、右ミドル。黒田の左ストレートは壬生狼が外す。壬生狼は左フック、黒田はヒザ。壬生狼は右ミドル。黒田はワンツー。壬生狼が前に出てパンチ。黒田は一度下がり、ヒザ。壬生狼が右ローを放ったところでゴング。
判定は、三者とも10-9で黒田。勝利した黒田だが首をかしげた。
試合後の黒田斗真のコメント
「(試合の感想は?)5月30日、壬生狼選手と決勝でやったんですけど、なかなかその時みたいな、思うような試合ができなかったです。まあ、これが僕の実力なんで、まだまだこれから、イチからやり直そうかなと思ってます。
(相手の印象は?)やっぱり万全の状態ということもあって、そんなに簡単に勝てる相手じゃないなとは思ってたんですけど、その通りで、簡単には勝たせてもらえず、延長まで行って何とか勝ったって感じです。
(今回はワンマッチで、壬生狼選手の本当の実力が分かった?)もちろん、Krushのチャンピオンなので、強いのは分かってるんですけど、まあしっかり対策されてたなという感じです。
(2回勝ってますが、Krush王座には興味がない?)そうです。興味がないというか、僕が目指してるのはK-1のベルトで世界一なんで、そこを見てずっと練習もしてきてますし、これから日本人じゃなく海外選手と戦っていきたいなと思います。
(ファンにメッセージを)まず今回、応援してくださったファンの方、ありがとうございます。面白い試合っていうか、今回KOするって言ったんですけど、なかなか難しく、KOすることはできなかったんですけども、これからは僕がバンタム級を背負っていけるような存在になりたいなと思ってるんで、必ず黒田斗真がバンタム級の、世界のベルトを獲ります」
試合後の壬生狼一輝のコメント
「(試合の感想は?)オイ! 昨日の記者会見であんだけ盛り上げたんだから、ワシの勝ちでいいじゃろう! ワシは、悔しくて悔しくて、仕方ない! 大阪の皆さん、ワシの勝ちにしてくれ! ……以上です。
(相手の印象は?)印象? 普通じゃ! ……それはアレか? 試合中の印象ってことか? そうじゃのう。作戦、いろいろ立てとったんじゃが、作戦通りいったがのう、ワシが、ポイントを取れんかった。それが、ワシの今後の課題じゃのう。……以上です。
(ポイントが取れんかったのはなぜ?)そうじゃのう、黒田選手がうまかったから、ワシもポイントがあんまり取れんかったのう。
(やりづらかった?)やりづらかったからこそ、ワシがポイント取れんかったのう。以上じゃ。
(それでは最後に……)終わりか!? 終わりか!? もうちょっと質問をくれ! 明日、一夜明け会見ないんじゃから、もうちょっとくれ!
(明日は一夜明け会見がなくなって、どんなことをして過ごしたいですか?)道頓堀に飛び込もうと思う。……以上です。
(今後の目標は?)そうじゃのう。これからは、お笑い芸人にでもなろうかのう。……以上です。
(ファンにメッセージを)オイ! ファンのみんな! 負けてスマン! ワシも2連敗じゃから、また頑張るよ。ファンのみんなのために、また頑張るよ。……以上です。