match result

試合結果

第21試合/【株式会社メディオック Presents】K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント・決勝/3分3R・延長1R

    所属ジム
    team VASILEUS
    CLUB es/team ALL-WIN
    戦歴
    62戦 49勝(25KO) 13敗 0分
    33戦 26勝(14KO) 6敗 1分
    生年月日
    1993.5.11
    1995.10.29
    身長・体重
    175cm ・ 69.5kg
    184cm ・ 67.5kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    オーソドックス
    出身地
    愛知県名古屋市
    兵庫県姫路市
    SNS

review

試合レビュー

 決勝は一回戦・準決勝とも初回KOで上がった野杁と、こちらも2試合ともKOで上がった安保の対戦。ともに戦前から優勝を宣言しており、有言実行を果たすのはどちらとなるか。

 1R、野杁は左インロー、右ローと蹴りつけ、安保のパンチをかわしてプレッシャーを掛ける。安保がカーフを入れれば野杁もカーフを返す。安保は関節蹴りも繰り出すが、野杁が歩を進め詰めていく。だが安保はワンツーから左フックを振るって野杁を下がらせる。安保は顔へのヒザを放つが、野杁はブロック。さらにバックスピンキックで野杁をとらえるが、野杁は効いてないぞとアピールする。

 2Rも野杁はプレッシャーを掛けていくが、安保はジャブを伸ばし、二段蹴り、ストレートで後退させる。顔へのヒザも野杁はブロックして当てさせない。ロープ・コーナーに安保を追い詰める野杁。パンチのブロックが固い安保に野杁はカーフキック、右ミドルを打ち込む。

 3R、野杁は前に出て安保に攻撃力を発揮させず、胴回し回転蹴りもブロックして強い視線で見下ろす。野杁の右カーフにダメージを見せる安保。安保は左ミドル、前蹴りを放って野杁のカーフキックを封じる。野杁は左ボディフックも安保はそこに左フックをカウンターで放って効かせる。しかし野杁はその後の被弾を許さず、左ボディフックで安保をダウンさせる。
 野杁は左三日月蹴りを打ち込み2度目のダウンを奪い、残り時間は少なかったが左前蹴りで安保をエグって3度目のダウンを与え全KOで優勝を決めた。

野杁のマイク
「今日はたくさんの応援ありがとうございました。僕以外の7選手がいたからこそトーナメントを開催することができました。ありがとうございました。本当に外国人選手が呼べない中、世界一かと言われればそうじゃないかもしれないですけど、瑠輝也と僕は世界トップの力を持っていると思うので、そういった意味で瑠輝也と決勝を戦えてよかったと思います。瑠輝也はまた這い上がって僕のベルトを目指してくると思いますが、何回やってもまだまだ甘くないぞと思わせる内容で勝ちたいと思います。瑠輝也の復活劇も楽しみにしてください。また世界トーナメントが開催できるようになれば、海外のトップ選手3人と僕でトーナメントをやりたいので、その時はまた応援よろしくお願いします。
 怪物でしたよね、魔裟斗さん。有言実行できたのがよかったと思ってます。最後に子ども2人をリングに上げて写真を撮ってもいいですか?」

■安保瑠輝也の試合後のコメント
「(試合の感想は)シンプルに悔しいですね。野杁正明選手に勝つためにやることやってきて、1R・2Rは手応えもあったんですけど、最後自分の弱点と、野杁選手の得意な展開に持っていかれてしまったなっていう感じです。悔しいんですけど、手応えもあったんで、10分ぐらい落ち込んだんで、今はすごい元気です。

(相手の印象は)エキシビションを2年ぐらい前にやって、その時より、正直恐怖心っていうのはなかったですね。やることやってきたんで。まあやっぱりウェルター級の世界トップ選手、粘り強さというか。1回戦と準決勝、普通の選手なら倒れてくれるような攻撃を、効いてるのは効いてたんですけど、耐えるというか。まあ強いなという感じでしたね。

(1回戦と準決勝はプラン通り?)1回戦は自分が想定した通りの展開ですぐ終わったんですけど、松岡選手に関してはKrushの現役チャンピオンだけあって、距離感であったり、やりづらい部分はありました。たださっき言った通り、松岡選手はあそこで倒れてくれるんです。それは野杁選手にも当たったんですけど、そこで野杁選手は本当にトップでやってるんで、効いてはいるけど倒れるまでにはいかないっていう、自分の課題も見つかったなという感じでしたね。

(準決勝が3Rまでいったのも決勝に影響した?)それは全然してないと思いますね。トーナメントなんでね、運も実力のうちというんで、それが原因で負けたとか、そういうことを言う男にはなりたくないんで、それは全然関係ないです。(弱点とは?)やっぱり圧力ですね。野杁選手みたいなトップ選手の圧力に対応する技術をやってきたんですけど、1、2Rはそれがすごいハマって、最後に捕まってしまったなと。何で負けたんですかね? 覚悟が足りなかったんですかね?

(最後のボディは予想外?)ボディはゲーオにヒザ蹴りを聞かされたこともありましたし、今回野杁選手のヒザ蹴りも効きましたけど、まさか自分がボディで倒れるとは思ってなかったんで。呼吸したら脇がすごく響いて、ヒビ入ってるか折れてるか、呼吸できないようなボディは初めて食らいましたね、試合中に。

(攻撃がけっこうブロックされていたが)ブロックの上からでも効かせているという手応えはありましたけどね。カーフキックは痛かったです。倒れるとかはないですけど、脚の動きが鈍くなったなあというのがあって、一回つまづいたというのもあったので、痛かったです。

(試合後のマイクで野杁選手が『這い上がってこい』と言っていたが)今日やってみて、絶対勝てないとは正直思わなかったので、今日は敗者ですけど、次やったら絶対勝つっていうのを、リング上でもその後でも野杁君に言わせてもらったんで、そしたら野杁君から『俺も負けずに頑張るんで、瑠輝也も這い上がってこいよ』と言われたので、リベンジしないとダメな選手ばっかりなんですけど、僕はとりあえずスーパー・ライトには落とせないので、野杁君の首を……追うばっかりはイヤなんですけど、狙ってやっていきたいですね。

(ファンにメッセージを)さんざん大口を叩いて、結果的に口だけ野郎になってしまったんですけど、『心は折れてない』とか『這い上がる』とか、そういうことを言うのは簡単なんですけど、本当に自分自身手応えがなかったわけじゃないですし、ここからまたさらにウェルター級チャンピオンの野杁選手に挑戦していく格闘技人生を選んでいこうと思ってるんで、僕のことを好きな方は応援していただいて、アンチの方も僕に興味を持っていただいて、これからも安保瑠輝也に注目していただけたらと思います。ありがとうございました!」

■野杁正明の試合後のコメント
「(試合の感想は?)ほっとしてる部分はありますけど、これはゴールじゃないんで、次に向かってまたがんばっていきたいと思います。(対戦相手の印象は?)一回戦・準決勝は実力の差を見せつけないといけない相手だと、ずっと僕は言っていて。そういった内容を示すことができたんでよかったなという感じですけど。瑠輝也との決勝はやってて楽しかったというか、本当に強くなったなと、戦いの中で思ってましたね。

(理想の終わり方との差は?)ダメージはまったくなくて。本当は全部1RKOで終わらせたかったなという気持ちはありますけど、決勝始まる前にセコンドのトレーナーたちと作戦で、3Rかけていいから、しっかり倒しきるっていうのはテーマだったんで。そこはしっかりKOすることができたんでよかったなと思ってます。(瑠輝也選手の強さを感じた部分は?)パンチも重かったですし、倒しにくる姿勢がすごく見えたんで。そういったところを含めて。ここ最近、勝負してくれる選手がいなかったんで、純粋に楽しかったです。

(最後、ボディで倒せたのは1~2Rの積み上げがあったから?)いや、もうボディかローで倒そうと戦う前から決めてたんで。1Rやっていく上で、絶対ボディで倒せると思ったんで。若干、様子見ながらでしたけど、さんざんエサ巻いて伏線張って。まあ、3Rでとどめを刺すっていう、予想どおりの展開になりました。

(安保選手がほかの選手だったら倒れてくれる攻撃でも、野杁選手は倒れてくれなかったと発言していたが、自分としては攻撃をもらってなかったのか、もらっても大丈夫だったのか?)全然、もらってましたけど、べつに倒れるほどじゃなかったですね。いままでやってきたハッサン・トイとかのパンチに比べたら大丈夫でした。近くに行って絶対に戦ってくれないと思ってたんで、どんどん圧力かけて、ボディとローで削っていこうと言われていて。さんざんカーフ蹴って、そっちに意識させといて、ボディをちょっとずつ狙うっていう作戦だったんで。すごいボディ嫌がってたんで、3Rで倒せるなと思ってました。

(向こうはわりと大きい攻撃を出してきたが?)それが作戦です。そうすることで相手は勢いづくじゃないですか。そういうときこそ、カウンターとか入りやすかったりとか。僕は判定までいく気はサラサラなかったんで、1~2Rはくれてやるぞじゃないですけど。

(ふくらはぎのテーピングは?)筋断裂してしまって。今月頭、1カ月経たないくらいですね。医者からは絶対に間に合わないって言われてて。まあ、奇跡って言われたくらい回復はしてたんですけど、やっぱり試合中に切れることはありうることだったんで。ドクターと相談して、テープを巻いて試合するということになりました。

(いま、終わった段階の状態は?)そこまでひどくなってないんですけど、瑠輝也との試合の2R目か3R目に若干力が入らなくなって、パンチが流れてしまうことがけっこうあったんで。このあと、病院に行くのかどうなのか、よくわからないですけど。そこまでひどくはないですね。(練習できなかった時期も?)練習できなかったです。歩けなくて、あと二割くらい切れてたら手術だったんで、本当ギリギリだったんですけど。

(動けるようになったのは?)2週間前とかですかね。最初は動かずにパンチだけでやったりとか、ずっとしてて。最初の頃は走ったりもできなかったですし。走れるようになったのは1週間半前とか、そのくらいですね。(気持ちが奇跡的な回復を?)そうですね。やっぱりこのトーナメントに懸けてましたし、取らないといけないと思ってたんで。もちろん、パンチしかなくても出るつもりでしたし。(ファンにメッセージ)今日はたくさんの応援ありがとうございました。このベルトと共にまだまだ進化しないといけないと思いますし、さらに強くなっていきたいと思うので、これからも期待してください。どうもありがとうございました」

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試合情報

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大会名
2021年9月20日(月・祝)K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~
日程
2021年09月20日(月)
会場
横浜アリーナ
選手
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