椿原はフェザー級に上げた2戦目で第3代K-1フェザー級王者の江川優生を撃破。この試合はノンタイトルマッチであったが、今年3月タイトルを懸けた再戦で勝利し第4代王者となった。
対する玖村は弟の将史とともに玖村兄弟でK-1 JAPAN GROUPを主戦場にし、網膜剥離を克服してスタイリッシュな戦いで頂点を狙う。
1R、両者互いにリングの中央を取り合う。しかし玖村が中央に立つと椿原はその周囲を回り、ローに合わせての右ストレート、踏み込んでカーフキック気味の足払いで玖村を転倒させる。さらに自ら踏み込んで右ストレート、左フックと玖村を攻める。
2Rも中央に立つ玖村に対し、椿原は様子を探りながらステップインして右ストレート、右クロスと放って当てる。しかし玖村も椿原の入り際に右フックを振るって当てる。椿原はパンチから左ハイを連係するが、玖村はクリーンヒットさせず、逆に終了間際左フックを打ち込んで終える。
3R、椿原は距離を作って玖村が出て来るのを待つが、玖村もこれを察知して無理には出ない。踏み込んでの右ストレート、ボディストレートからの左ハイと攻める椿原だが、直撃できない。再度の左ハイは当て、右ストレートも打ち込む椿原だが玖村は倒れない。
判定は30-29、30-28、30-29の3-0で椿原。王者第1戦を勝利した。
椿原のマイク
「チャンピオンになって最初の試合で勝ててよかったです。でももっと練習したことも、もっとできることがあるので、次回の試合に期待していてください。今日はK-1で一番早い53㎏のチャンピオンが決まるので、みなさん夜のKrushも楽しんでWでK-1の日にしてください」
玖村修平の試合後のコメント
「(試合の感想は?)負けてしまったんですけど、チャンピオンと戦って、すごくいい経験を積むことができました。
(相手の印象は?)やっぱりうまかったんですけど、思ったより蹴りも当たるし、自分のペースにはもう一歩入ることができなかったんですけど、そこのうまさはありました。
(判定に疑問の表情だったが?)ペースは握れてたかなというのはあったんですけど、セコンドが『ペース握ってるから延長あるよ』って言ってたんで延長を戦うつもりでいたんですけど。やった手応えはあったんですけど、うまくポイントを取られてたのかなと思いました。
(チャンピオンのうまさを感じた部分は?)見せ方がうまいのか、最後に向こうの攻撃で終わったりとか、僕が前に出切れずに相手の距離で戦う場面が多かったんで、中には入れないっていううまさはすごくあるのかなって思いました。
(チャンピオンとの差はそんなに感じなかった?)そうですね。やってて特に怖い攻撃はなくて、だったらもっと出ろよって話なんですけど。出させないうまさはあったんですけど、やってみて『もっといけるな』っていうのはあったんで、すごく自信がつきました。
(ファンにメッセージを)今回負けてしまったんですけど、チャンピオンとの試合を経験して、さらに強くなった自分を見せるためにしっかり練習して帰ってくるので、これからも応援よろしくお願いします」
椿原龍矢の試合後のコメント
「(試合の感想は?)とりあえず、まずは勝ててよかったかなと思います。反省する点はもちろん、あるんですけど、勝ってできる反省でよかったかなと思います。ありがとうございます。
(対戦相手の印象は?)距離が僕と似てるところがあって、蹴りとかもらってしまうところがあったんですけど。やっぱり強くて、巧い選手やなってふうに思いました。
(チャンピオンとしての初戦で戦いかたに注目が集まっていたが?)やりたかったことがいろいろあったんですけど、ちょっと最後にマイクでもしゃべらせていただいたんですけど、やりたいことがいっぱいはできんかったかなというふうに思いましたね。やりたいことがまだちょっと、中途半端なふうになってしまったんで。少しだけ休みいただいて、次の試合までに僕も自分のスタイルを完成させられるようにがんばっていこうと思ってます。
(タイトルマッチはいつ、どこでやりたい?)僕は組んでいただいた試合は誰であっても、どこであっても受けさせていただくつもりですし、タイトルでもノンタイトルでもなんでもさせていただきます。もちろん、地元大阪ではしたいなとは思ってます。
(誰とやりたい?)正直、誰でもいいんですけど、組んでいただいた人を片っ端から倒していったら、必然的に相手はいなくなってくるのかなって思ってるんで。また次、誰と組まれるか、いつやるか全然わからないんですけど、そのときまで楽しみにしていただいとったら、うれしいなっていうふうに思ってます。
(ファンにメッセージ)今日は応援ありがとうございました。まだまだ、僕のスタイルは途中で、いまから完成させていこうと思ってます。チャンピオンの中ではヒヨっ子かもしれないですけど、僕が徐々に徐々に強くなっていくのをみなさんで見守っていただけたらなと思うんで。これからも応援よろしくお願いします! 押忍!」