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試合結果
メインイベント(第9試合)◎第6代Krushバンタム級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R
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試合レビュー
2Rも両者はガードを高く固くして接近する。パンチから組んでのヒザを放ってしまった吉岡に注意が与えられる。吉岡はしかし大振りせずガードからのジャブを当てる。対して橋本はパンチに力を込めるがとらえられず空を切る。橋本はパンチからミドルを繋ぐが、やはりパンチのクリーンヒットは得られない。
3R、橋本が振るう左右フックのインサイドを吉岡は右フック、左ストレートと抜いていく。ジリジリと橋本を下がらせる吉岡だが、ビッグヒットはなく拮抗した展開が続く。しかし吉岡はプレッシャーを効かせており、橋本にロープ・コーナーを背負わせる。先手で攻め、ヒットは上げる吉岡だが大きなヒットは上げられてない。判定は30-29、30-30、30-30で吉岡に1票入るもドロー。延長戦に突入となる。
延長R、橋本は連打を見せるが吉岡はアームブロックで当てさせず、うちかえして ヒットを上げる。先手で手数多く攻める橋本だが、精度は吉岡は上回る。しかし橋本は右ミドルを連続で当てて前に出る。判定は1票ずつ別れた後で、最後の1者は吉岡を支持。互角の接戦を僅差で王者となった。
「今回はコロナで難しい中本当にありがとうございます。みなさんに優勝候補に上げてもらって光栄でしたが、優勝候補らしい試合ができなくて、悔いが残った試合でした。バンタム級、歴代のチャンピオンより上のチャンピオンになりたいと思います。よい年をお迎えください」
■試合後の吉岡ビギンのコメント
「(準決勝の)黒田選手、普段は仲が良かったんですけど、ジュニア時代に対戦した時より強くなっていて、事実上の決勝戦だったと思います。(決勝で対戦した橋本は)気持ちが強くて、こっちの気持ちが折れそうになるくらい強かったです。2試合とも頭も体力も使った試合でしたし、情けない試合が続いて、今はうれしいより悔しい気持ちが大きいです。
(公式計量が再計量になったが?)そこは自分の甘えです。前の試合もその前の試合もちゃんと落とせてたんで。試合に影響はなかったです。(準決勝はなかなか前に出られなかったが?)黒田選手が中に入らせない技術があったんで、やってて『強いな』って感じました。(決勝は途中で構えをオーソドックスに変えたが?)あっちの方が攻めやすかったし、セコンドからも言われたのでオーソドックスでいきました。(延長はどう戦おうと思った?)橋本選手はガードが堅かったんで、その隙間を抜いていって、ポイントでも勝とうと思って戦いました。欲を言えば倒したかったですけど、橋本選手はそこまでやらせる選手じゃなくて、本当に強さを感じたんで、ポイントでも勝とうと思いました。
(苦しい試合が続いたが)トーナメントは課題しか残らなかったですけど、その課題を次に活かせるようなチャンピオンになりたいです。(決勝で本戦が終わった時の心境は?)延長こい!と思ってました。ジュニアの頃はスタミナ切れしてましたが、今回はそこに自信があったし、延長はとった!と思いました。決勝はしっかりガードして当てさせないうようにして戦ったんで、勝ったかなと思いました。(本戦で延長を願ったのは)手数で負けていた部分もあったし、延長にいったらファンも喜ぶと思ったし、延長で絶対に勝ちたいと思いました。
(セコンドの安保瑠輝也からどんな言葉があった?)しっかり怒っていただきました(苦笑)。僕らは周りが褒めることはなくて、褒めるより課題を指摘して、そこを伸ばしていくチームなんで。課題を練習して埋めていきたいと思います。(今後の目標は?)今はまだ歴代チャンピオンに及ばないので、チャンピオンらしくベルトの価値をあげられるように頑張ります。チームのみんなに褒めてもらえるような試合をして、自分の価値を上げる試合をしたいと思います」
■試合後の橋本実生のコメント
「準決勝が終わってベルトを獲れるって確信があって、決勝が始まってもベルトを獲れると思ったんですけど、延長判定2-1で負けて、何かが足りひんなって。……悔いはないです。毎日やれることをやってきたんで。でも何が何でもベルトを獲りたかったです。(延長が終わって)勝ったなと思いました。絶対勝ったって確信があったんで(結果が出たときは)ああ終わったなって。トーナメントが決まって、そのために生きてきたんで。(トーナメントで強くなれた?)一試合一試合進化した実感はありますけど、ベルトが欲しかったです。(今後の目標は?)デビュー戦で負けて、同じような負け方をして、今は心の整理がつかないですけど、やるしかないと思ってます」
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