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試合結果

第7試合◎K-1 WORLD GPウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R

    所属ジム
    サラバニアファミリー
    Mike's Gym
    戦歴
    61戦 49勝(19KO) 10敗 2分
    61戦 49勝(22KO) 11敗 1分
    生年月日
    1987.10.19
    1990.9.1
    身長・体重
    175cm ・ 0.0kg
    178cm ・ 70.0kg
    ファイトスタイル
    サウスポー
    オーソドックス
    出身地
    東京都立川市
    オランダ領キュラソー島
    SNS

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試合レビュー

 1R、久保はサウスポーから前手の右ジャブを伸ばしてピケオーをけん制する。久保は左ミドルを入れるが、ピケオーはジャンプしながらのパンチ、跳びヒザで襲い掛かる。しかし久保はよく見て当てさせず、左ミドル、左ローとピケオーの前進を押さえる。ピケオーもしかし左ボディフックから右ストレートと久保に対し攻め手を探る。久保はこれに左の蹴りをミドル、ローと蹴り分ける。ピケオーは右ハイを飛ばすも、これは久保のガードの上となる。
 2R、ピケオーは脚への前蹴り、ローと飛ばし前に出る。しかしここで蹴りが久保にローブローとなってしまい、一時インターバルが取られる。
 再開すると矢のような前蹴りから前進をうかがうピケオーだが、久保は集中して左ローを途切らせず前に来させない。この左ローに似せた軌道の左ミドルでピケオーをとらえ、久保は逆に前へ出ていく。だが、ラウンド終盤ピケオーは強引に前へ出てストレート、右ハイキックとビッグヒットを狙うが、この強打は久保がよく見て当てさせない。
 3R、ピケオーはサウスポーに変わって右ショートストレート、左ショートストレートと入れる。しかし久保は被弾があっても集中を切らさず、距離を戻して左インロー、左ミドルと当てる。右ハイ、右ストレートとパワースイングするピケオーだが、久保はよく見えておりもらわない。久保はピケオーに組みつき組み倒すが、これにピケオーはイラついて声を上げる。
 ピケオーは前蹴りから右ストレートのヒットを狙うが、目のよい久保はダッキングやヘッドスリップでかわし当てさせない。久保は再びサバ折りのような形を見え、レフェリーが注意を与える。ラウンド最後はピケオーが跳びヒザを見せるが、久保は追撃を当てさせず試合を終える。
 判定は30-29、30-29、30-29の3-0で久保。日本人として初めてピケオーを降すとともに、防衛を成し遂げた。

久保のマイク
「いつも世間を騒がしちゃって、でも今日は何が何でも勝つしかなくて、2Rにポイント取ったと思ったので3Rはポイントアウトしちゃって、見てくれてる人にKOを見せれなくて申し訳ないです。ピケオー選手強くて、久保はピークを終ってるから絶対勝てないとか世間から言われて不安で不安で不眠症になっちゃいました。試合前に芦澤選手とサラちゃんが歌ってくれて、芦澤選手ありがとうございました。うまいこと勝って妻のサラちゃんに『付き合ってください』って言いたいんですけど、どこ行っちゃったのかな?
 これからは新しいことにチャレンジしたいと思っていて、後日発表したいと思っていて、今後の僕の動向も気にしてもらって応援してくれたら頑張ってトレーニングしますので。
(サラがリングに上がってくる)結婚はしてるんですけど、友達からのスタートっていうことで、もう一度僕と付き合ってください」
サラ
「オッケーです、友達から仲良くしてください」
久保
「この後にまだ面白い試合がたくさんあるので、みなさんぜひ楽しんでください。今日はありがとうございました」



ピケオーコメント
「(試合の感想は)とてもガッカリしてます。
(相手の印象は)自分のやりたいことができないまま、フラストレーションが溜まる試合でしたが、久保選手は本当にいい選手だと思います。
(ガッカリというのは自分に対して?)そういうわけではないんですが、全体的に。1Rは自分が買ってたと思うんですが、2R目に腹に久保選手の蹴りが入って、そこからペースが狂ったので、若干自分は休むラウンドになって。3R目、自分は戻ってきたんですが、久保選手がクリンチが多めの試合運びだったので、延長Rにいくと思ってたら、最終的に判定3-0で負けてしまいました。
(敗因は?)もっとプレッシャーを与えるべきだったのかなと思いました。ただ、自分が前にいくと久保選手がつかむという感じがあったので。彼は距離の取り方、詰め方が上手だったと思います。延長Rにいけばもっといい試合ができたと思ってますが、そうはならなかったので、それがK-1だと思います。
(今後はどちらの階級でやっていく?)自分としてはどちらの階級でもやっていきたいと思ってます。とにかく試合がしたいと。現状は試合に負けてガッカリしてるんですけど、どちらでも試合がしたいです。
(久保選手とリマッチをやりたい?)もしチャンスをもらえるのであればぜひ。今回は久保選手の作戦勝ちというか、自分がパンチをしようと詰めたところを、久保選手も距離を詰めるという試合運びだったので。自分はいままでの作戦とは違うかたちで試合をしたんですが、もっとパンチを積極的に打っていく試合をするべきだったなと思ってます。
(今後は?)日本のファンに自分がベルトを巻く姿を見せたかったんですけど、負けという結果になってしまいました。もしまた次、チャンスがあれば、すばらしい試合をみなさんに届けたいと思います」


久保コメント
「(試合の感想は)いやあ、3カ月がんばった甲斐があったなあと思って、ホッとしてます。いつも2~3週間しか練習しない中、今回は3カ月。矢口先生の言うことをしっかり聞いて、マジで毎日ボロボロになりながら、背中が筋肉痛すぎてつらくて。僕、もう32なんですけどね、腰痛いなとか、ヒザ痛いなとか、いろいろ考えながら。とりあえず、試合の内容からすると、2R効かせて、普通だったらそこで倒しにいけって、お客さんは言うと思うんですけど、申し訳ないですが3R、しっかりポイントアウトにいかせてもらいました。
(相手の印象は)メチャクチャ強いですよ。vs日本人、負けなしですし、戦績も50勝7敗ですし。世界のトップファイターですしね。ピケオー選手じゃなかったら、僕も本気出して、3カ月トレーニングしないんです。だから、ピケオーと防衛戦が決まって、矢口先生のほうから『優太、いつ来るんだよ?』って毎日のように電話来て、『すみません、あと一週間休ませてください!』って(笑)。そんな感じで。『それよりもYou Tubeのあの技、ヤバくないですか? あの選手のあの技、ヤバいんですよ』とか、格闘技の話は常にしていて。僕、よくアンチから『オマエが株やってるあいだに、みんな汗水かいて練習してるんだから、オマエが勝っちゃいけない』って言われるんですけど、『ちょっと待って。株やってるあいだ、You Tubeで格闘技の映像流してっから!』と思って。だから、誰よりも格闘技に触れてるんじゃないかなっていう。汗を流すことだけが練習じゃないんですよ。格闘技の知識やロジックを、頭の中に叩き込む。そういうことも練習の一つだと思うんですよね。だって技を知らなかったら、その技を出せないじゃないですか。みなさん、小学校で算数を勉強しますけど、算数のやり方をしらないと、算数はできないですよね。格闘技も結局、脳で勉強して、尊敬する師匠だったりライバルと『こういう技いいよね』ってディスカッションする。そうすると、より格闘技の知識が広がるわけじゃないですか。だから、声を大にして言いたいのが、汗水かいて練習するのだけが、トレーニングじゃないよって。でも、それ言うとまたアンチが、ツイッターでクソリプ飛ばしてワンワンワンワン言いまくるんで、記事にしないでください(笑)。
(やりたいように試合ができた?)そうですね、戦略どおりというか。事前にピケオー対策って言ってましたけど、サウスポーのセオリーっていうのは反時計周りなんですよ。でも、ピケオーがvsサウスポーでやってる試合って、みんな外取って、圧力をかけられてるんですよ。  右側のパンチが得意な選手って、サウスポーが反時計周りにしてくれたほうがやりやすいんですよ。でも、逆の時計周り。今日、会場が静かだったんで、たぶんセコンドの先生の『時計周り!』っていう指示とか聞こえたんですけど。それは反時計周りに振って、時計周りに振るんですよ。そうするとコッチに圧力あるのを、コッチに流せるんで。結果的に、ピケオーのほうがフィジカルは強いんですけど、なぜか僕はあんまりプレッシャーで押し切られないっていう。またそこでローをバーン、その繰り返しですね。すみません、感覚的すぎて、文字にするのが難しいですね(笑)。
(次の試合は?)それはですね、明日の一夜明け会見で発表していいって言われたので、言っちゃいます。楽しみにしていてください。
いいですか? サラちゃんへの愛の(笑)。すみません、時間大丈夫ですか? これを書いてほしいんですよ、ぜひ。ウェルター級トーナメントで優勝したとき、お家に帰ってプロポーズしまして、悔いが残ったんですよ。みんな、リング上で公開プロポーズしてるなって。僕も『もう一回、プロポーズしないた』って思ったんですけど、もう結婚しちゃってるわけじゃないですか。ゴールがない、ヤベーと思って。でも、『友達からスタート』っていう、離婚の日だみたいに言われちゃったから『ヨッシャ! 付き合ってください』って告白できるんじゃないかなって思って。だから今日、公開告白をすることができて。『みんながやってるヤツができた、ヨッシャー!』と思って(笑)。あれを昨日の夜とか一昨日の夜とか、絶対にやってやるって思ったんですよ。だから今日、3Rを倒しにいかず、塩試合をやってしまったんですけど。でも、昔のK-1 MAXのときとか、それこそゲーオ選手とやったときとか、僕は調子に乗って倒しにいって、ボカーンと逆転KO負けみたいな感じになっちゃったりとかね。そういう過去があったんで、今日は負けられないぞって自分に言い聞かせて、『今日は色気を出さねえ。大会場のみなさんを、さらに冷ややかにしてやる!』って。そこまで勝負に徹するじゃないですけど。すみません、しゃべりすぎちゃって(笑)。明日もまたネタがあるので、楽しみにしてください!」

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試合情報

BRAND
大会名
2020年3月22日(日)K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K’FESTA.3~
日程
2020年03月22日(日)
会場
さいたまスーパーアリーナ(メインアリーナ)
選手
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