1R、サウスポーの壽美に真優はオーソドックスで対峙する。どちらも前蹴り、横蹴りを飛ばし合うが、近距離でパンチの打ち合いとなると組み合いとなってしまう。横蹴りの連打で壽美を突き放す真優。パンチを狙う壽美だが、真優はバックステップして距離を作り蹴りの間合いをキープする。
2R、壽美は間合いを詰めて左ストレートと右フックを浴びせる。真優はこれに付き合わず、離れた距離から前蹴り、バックブローを繰り出す。壽美はジャンプしての二段蹴りから左ストレート、しかし真優も右ストレートを返し壽美は被弾にやや顔をしかめる。遠間から飛び込んでくる壽美に対し真優は組みつきが多くなってしまいレフェリーから注意を受ける。
3R、真優が前に出ていくが、壽美も引かず両者ホールディングとなってしまう。壽美は左ミドルから前に出る。引かない真優だが後手となってしまいやや押される。先手で出られない真優。バックブローを繰り出すが、壽美をとらえられない。顔面前蹴りを当てる真優だが、壽美の前進を止められない。
判定は30−29、30−28、30−29の3−0で壽美。トーナメントリザーバーの権利を手にした。
■試合後の壽美選手のコメント
「(試合の感想は?)真優選手の前蹴りがすごくイヤで、1R思うようにできなかったんですけど、セコンドの方々の声がしっかり聞こえて、言ったもらったことをやっているうちに少しずつペースを掴めたので、セコンドの方々にホント感謝だなと思います。
(相手の印象は?)気持ちが強くて。パンチを打ち合っても全然一歩も引かないところが、気持ち強いなと思いました。
(今後の目標を)まず、今リザーブで勝って、まだ何があるか分からないので、一応準備はしています。もちろんこれから、格闘技やると決めたからには中途半端に終わりたくないので、ベルトをバッチリ目指しています。
(ファンの皆さんにメッセージを)応援してくださった皆様、ありがとうございました。今日も出し、これからももっともっと上を目指して頑張ろうと思います。応援よろしくお願いします」
■試合後の真優選手のコメント
「(試合の感想は?)試合はもうホンマにダメダメやって、前回以上のいい動きを見せなアカンかったんですけど、前回以上に悪い試合を見せてしまって、ホントに応援してもらってる方には残念な思いをさせてしまい、申し訳ないです。
(相手の印象は?)壽美選手とは2回、アマチュアでやらせてもらってて、1勝1敗やったんですけど、プロのリングで始めてすることになって、まあいずれ当たるやろなあとは思ってたんですけど、勝たなアカンかったところを自分が落としてしまったんで……。
(ここからどう巻き返していくか)ちょっと考えて。すぐにまた頑張りますとは言えないんで、しっかりゼロから考えて、格闘技とどう向き合っていくか、しっかり考えていきたいと思います。
(ファンの皆さんにメッセージを)いつも応援してくださってる方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。自分、格闘家としては結果で恩返ししていかないとダメなんですけど、ここで折れちゃうと応援してくれてる方にも申し訳ないんで、しっかり格闘技と向き合う時間を大事にして考えて、またどうしていくか決めていこうかなと思ってます」