match result

試合結果

第12試合/ スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R

    所属ジム
    K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST
    クロスポイント吉祥寺
    戦歴
    55戦 34勝(8KO) 20敗 1分
    68戦 44勝(21KO) 21敗 3分
    生年月日
    1990.11.20
    1991.6.17
    身長・体重
    173cm ・ 65.0kg
    175cm ・ 65.0kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    オーソドックス
    出身地
    東京都町田市
    福岡県遠賀郡
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試合レビュー

 注目のK-1初参戦となる不可思と佐々木が激突した。1R、不可思は右ローを連発で入れ、佐々木の左ミドルもスウェーでかわす。さらに不可思は右ローを蹴り続け、佐々木を右ハイキックでも襲う。佐々木は不可思のローを読み、ジャブ・ワンツーのカウンターを合わせる。佐々木は左ミドルを当て始め、続いてジャブでも不可思をとらえていく。ラウンド終盤は佐々木がさらにジャブ、右クロスと不可思に当てて初回を終える。

 2R、不可思は1Rより動きを増し、ジャブ・ローと手数を増やす。だが佐々木はジャブで不可思をとらえ、右ストレートも当てる。不可思もパンチを当てようとして、1Rより上体を動かす動きが目立つ。両者そこから打ち合いの中で不可思の左フックが当たるが、佐々木は前に出て右ストレートを当てる。不可思がワンツーで打ち返しても佐々木は堅固なブロックで弾き下がらない。

 3R、不可思はボディにワンツー。これに佐々木はバックブローを返し、被弾した不可思は右眉周辺をカットし出血する。ドクターチェックが行われ、再開を待つ間に不可思は観客を煽り歓声を要求する。再開すると不可思は跳びヒザで向かい、左右のフックを猛然と振って佐々木を倒しに掛かる。さらに跳びヒザも見せ、上下左右にフックの乱れ打ちを続行する。
 
 しかしここで不可思の傷が再び開いてきて再度ドクターチェックが実施される。不可思は叫びを発して戦いに向かう。だが、不可思はパンチ一辺倒にならず、ハイキック・ヒザと佐々木に向かう。佐々木はこれに押され負けず応戦。ガードが的確で有効打を追わない。不可思は傷がやはり開いてしまし3度目のドクターチェックに。傷は広く見え、ここで試合ストップとなった。

■試合後の佐々木 大蔵のコメント
「3Rカットしてからの不可思選手の気迫というものを一番感じました。僕の中ではすごく刺激になったというか。見てるお客さんもそう感じたんじゃないかと思います。あそこで一歩踏み止まれたのは、自分の中で一つ手応えをつかめたかなと思います。

(相手の対策は?)今回、タイ修行に20日間行ってたんですけど、不可思戦が決まる前からタイに行くことは決めていました。タイでの練習がハードすぎたというか、不可思選手の対策というよりは、自分の芯の部分だったり技の部分だったりというものの向上を目指して行ったので、タイにいる間は本当に練習についていくのもやっとで、その環境で今までの自分のヌルさの部分を痛感しました。

 対策としては一応、映像も見ていたし、ギラギラしている部分も感じていたので、相手がそう来ても乗らずに自分を保つという部分で、ずっと自分自身をキープしていたというか、そこに重きを置いてた感じですね。(ジャブは狙っていた?)いや。今まで対策対策でテクニシャンというか、策を練ってる風に見られてると思うんですけど、やっぱりどんなに策を練っても当日の相手は全然違うので、その中で自分が対応できるように自分を向上していたというか。不可思選手だったからあのジャブがけっこう入ったんじゃないかと思いますね。だから狙ってたというよりは、反射的に自分の体が動いてたという感じですかね。

(自分のペースを保てたのはなぜ?)タイ修行したから、ですかね?(笑) 自分自身をこう……芯を持って戦っていた部分が生きたのかなっていうところですかね。どう見られてるのかというのは分からないですけど、自分自身では芯の部分が備わってきて……まだまだですけど、備わってきている手応えが少しずつつかめていますね。(今後につながる手応えが得られた?)いやあ、メチャクチャつかめましたね。不可思選手はホントに死に物狂いで、あれが気迫だなと。僕も試合で気迫を見せたい、熱を見せたいという目標があるので、そういう部分ですごくヒントになったし、ホントに不可思選手にはありがとうっていう思いと、やっぱりそれを今後見せていきたいですね。

(タイトル戦線について)僕自身は今日のタイトルマッチに向けて、あとお客さんとか周りの方に向けてメッセージを残したかったですね。不可思選手との試合でどういう評価をされるか分からないですけど、瑠輝也選手とゲーオ選手には僕は一度敗れてるし、今日ベルトを懸けて戦う勝者を見据えてトレーニングにも励んでいるので、やりたいですね。

(バックブローの後の不可思選手の出血についてレフェリーが協議していましたが、当たった感触は?)思いっきりここ(と、手首の拳に近いところを指差す)に当たりましたね。手応えがあったんですよ、ギリギリグローブがあるところに。なので、グローブの部分が当たってるなーと思いました。(今後の目標は?)タイはホントにしんどくて、1日も早く日本に帰りたかったし、日本の素晴らしさを感じたんですが、タイの温かみだったりタイの環境で得たものっていうのはすごくて。

 日本に帰国してもSNSとかご覧になった方は分かると思いますが、今はタイ料理をたくさん食べてるんです。今はタイ料理屋さんを探すのに楽しんでますね(笑)。3R目、最後すっきりしない形だったかなとは思うんですが、今後、気迫という部分で佐々木大蔵を見せていきたいと思っていますので、そういう部分も含めて今後ともよろしくお願いします」

■試合後の不可思のコメント
「1Rじゃ固くて、2Rもそんなにいい動きはできなくて、3R切れてから吹っ切れて思いっきりやれたんですけど、結局それで止められちゃって、まだエネルギーが出し切れてない感じで終わっちゃって、不完全燃焼ですね。そういうのは掴んだんで、また次、頑張ります。(掴めたものは?)動きが固かったんで、次は1Rからもっとリラックスして戦えるようにできたらいいなって感じですね。

(相手の印象は?)体の強さみたいなものは感じましたね。独特なやりづらさがあるっていうのは聞いてたんですけど、そういうのは分かりました。そこで最初ちょっと見ちゃった感じがあったんで、そういうのがよくなかったなと思いました。たまにジャブとかポーンともらってたんですけど、それは僕がちょっと見ちゃってて、佐々木選手のリズムにズルズルはまりかけてた感じはありましたね。

(佐々木はK-1ルールの戦いになれていると感じた?)際、際での、くっついたところだったりとか、やっぱりこのK-1ルールの戦い方とか、僕の知らないところを知ってたりとか、そういうのは何かあるなっていうのは感じましたね、戦ってみて。こういうタイミングでこういう攻撃を出した方がいいとか、それは今までとは違うものを感じました。

(カットは相手のどの部分が当たった?)分かんないすね。出ちゃった結果なんで何でもいいですけど、K-1に来てもこんなに切られるんだって、自分で笑っちゃいました。ヒジありからK-1に来ても、こんな切られて負けるのかよ、みたいな(苦笑)。(今後の目標は?)ま、今日でいろいろ次に向けてやるべきことも見えましたし、まだエネルギーが出し切れてないんで、次にそれをぶつけます。次、また盛り上げるんで、楽しみにしてください」

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試合情報

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大会名
2019年6月30日(日)K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント~
日程
2019年06月30日(日)
会場
両国国技館
選手
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