match result

試合結果

第14試合/【株式会社メインステージPresents】K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R

武尊

武尊 / Takeru

判定3-0
30:25/30:25/30:25

皇治

皇治 / Kouzi

    所属ジム
    team VASILEUS
    TEAM ONE
    戦歴
    45戦 42勝(26KO) 3敗 0分
    43戦 28勝(10KO) 15敗 0分
    生年月日
    1991.7.29
    1989.5.6
    身長・体重
    168cm ・ 60.0kg
    173cm ・ 0.0kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    オーソドックス
    出身地
    鳥取県米子市
    大阪府池田市
    SNS

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試合レビュー

 地元応援団の大「皇治」コールが響く中、両者は戦いを開始。1R、皇治はワンツーを放って前に出て、右ローを蹴りつける。武尊も左ミドル、左ローと放つ。皇治はジャブから右フックを繋ぐ。積極的に攻めて出る皇治はボディフックからスイングフック。だが、武尊もヒザ蹴りを返し、ジャブを皇治に突き刺す。武尊は重い音を立ててボディフックをめり込ませるが、皇治もこれにボディへのヒザを返す。

 武尊はさらにボディフックからヒザ蹴りと皇治を攻める。武尊は前蹴りをボディから顔面に飛ばし、皇治がヒザで来ると自身もヒザをボディに返す。そしてヒザと見せかけての右フックで皇治をダウンさせる。武尊は立ち上がった皇治に再び向かうが、ここは両者の左右フックが飛び交う中、皇治がハイキックを放って終了となる。

 2R、武尊のジャブ、ローに対し、皇治は左右フックを振るって前に出る。しかし武尊はすぐにヒザから左右のフックと反撃に転じる。武尊はパンチ一辺倒にならずヒザを使い、そこからフックを振るう。両者左右フックをブンブンと振るうも見切って当てさせない。

 武尊は後ろ回し蹴りを放ち、ヒザからパンチの回転に繋げるが、皇治は屈しない。皇治は右ハイを当て、右ストレートで反撃する。しかし武尊は右フック、ボディへのヒザ。武尊はさらに右ストレート、左フックの強打からボディへの突き刺すヒザ。皇治はロープを背に攻撃を浴び消耗してくる。そんな中でも右ストレートを当てる皇治だが、武尊が右ストレート、左フックのラッシュで迫る中終了のゴングが鳴る。

 3R、武尊はこのラウンドも圧力を落とさず、ボディへのヒザ、そしてジャブで顔面を突き、皇治を追い詰める。後ろ回し蹴りも繰り出すが皇治は耐える。武尊のヒザに皇治は右フック合わせてフラつかせるが、武尊は逆にフックのヒットから左右フックの猛連打に入り、皇治をスタンディングダウンさせる。

 武尊は右・左とスイングフックで仕留めに掛かるが、しかし皇治は倒れない。武尊は右・左とさらにスイングフックを追加するが、皇治も頭を振ってかわしながらハイキック。武尊はボディフックを織り交ぜるが、皇治はクリンチも駆使して倒れない。

 笑みを浮かべながら進む武尊。渾身の力を込めて左・右とフックを振るうが、皇治は倒れず立ち続ける。そして逆に左フック、左ハイと武尊に当てて終える。しかし武尊は笑顔を浮かべて自軍コーナーに帰る。判定は30−25、30−25、30−25の3−0で武尊。2度のダウンを奪って勝利し、最後は皇治と健闘を称え合った。

武尊のマイク
「今日は初大阪大会、満員のご来場本当にありがとうございました。会場の熱が東京とはまた違って大阪のファンのみなさんが好きになりました。皇治選手の声援の方が大きかったですけど、またそれもパワーになったので、ありがとうございました。皇治選手と試合前はいろいろ言い合いましたが、実力あるのは分かっているし、3階級制覇した時のトーナメントと同じ追い込みをして臨んで、戦ってこれだけ粘られたのも初めてだし、皇治選手の強さを感じて、やる前よりリスペクトが上がりました。

 その皇治選手の力には勝ちたいっていうだけでなくK-1、格闘技を盛り上げたいっていう気持ちをメチャクチャ感じたので、それを僕が実行していかないといけない立場で、言い続けてきたので、団体の壁とかいろいろあるけど、正直(戦ってほしい相手がいることは)分かってますよ。でも僕はあえて実現できないことを中途半端なことは言いたくないんです。僕は中途半端なことを伝えたくないし、僕は格闘技界を変えるってずっと言ってきているので、時期は分からないですけど、僕は必ず実現させようと思ってるので、そして、実現させるだけじゃなくて、僕は勝つ気でいます。そしてずっと僕が言ってることを僕が証明するので、これからも来年も再来年もずっとK-1について来てください。絶対損はさせません。これからも応援お願いします。K-1最高!」

■試合後の武尊選手のコメント
「初の大阪大会で熱も感じたし、開催出来て良かったです。(皇治ファンの声援は?)試合が始まる前は気にしていなかったんですけど、試合が始まって相手の攻撃が当たると歓声がワーッとなって、それに気持ちを揺さぶられるというか焦っちゃいました。いい経験になりましたね。(皇治と実際に戦って)試合前は彼は彼なりの盛り上げ方をやって、許せないこともあったり、色んな気持ちがあったんですけど、試合をして皇治選手のK-1への想いを感じました。本当に大阪を背負って試合をやって、あれだけ打ち合ってくれる選手は他にいなかったし、最後まで気持ちも折れなくて、リスペクトの気持ちが生まれましたね。

(試合後、皇治に『またやろう』と言ったそうだが?)また試合をすることもそうだし、これからKー1を盛り上げましょうという話をしました。またやる可能性もあるし。、違うことで盛り上げる可能性もあるんで。皇治選手は色んなものを背負っていって、僕もそうやってやってきて。あれだけ発言するのはリスクもあるし、それでぶつかってきたんで。そこまで背負ってやれる選手は少ないし、僕と打ち合ってくれて楽しかったし、久々に格闘技を仕事じゃなくて好きなこととしてやれたかなって気持ちです。

(試合後の実現させたい試合についてコメントしていたが?)僕はすぐにでもやりたいし、ずっと周りから言われ続けて…みんな見たいって言うけど。僕が一番やりたい。ただ中途半端な気持ちで口に出したくなかったんで。すごい色々な難しことがあって、中途半端に発言したらファンを裏切ることになる。僕も戦いたい相手と試合が実現できるように動いていて、でも(実現しない)ストレスもあって。どれだけ強い選手に勝っても認めてもらえない。僕だけじゃなくてK-1が悪く言われることも悔しくて。僕がK-1を背負う、格闘技を背負うといって有言実行するために動いているけど、それが実現できていないと武尊がやる気がないとかいろいろ言われるんで。有言実行してやっと…なんで。それも含めて今回は僕の意志で言わせてもらいました。

(勝ったら言おうと思っていた?)今年最後の試合もあるし、タイミング的にも。今まで色んな人に直談判したんですけど、本当に難しいことがたくさんあって。なかなか糸口が見えないというか。でも僕は目の前の試合にも集中しないといけないし、K-1を悪く言われるのは許せないし、ましてや自分がその原因になっているのは許せなくて。でも糸口が見えてない状態ではないんで、あとはそれに向けてアクション起こす時期かなと思って発言しました。

(身体のことも考えてすぐにやりたい?)階級を上げても身体自体は大きくなってないんで、そこは相手に合わせます。やるなら言い訳出来ない状態でやりたいんで。でもキャリア的にも年齢的にもピークでできるのはここ1~2年かなと。(大会後はファンに握手を続けていたが?)僕も小さい頃にプロレスの試合を見に行って、プロレスラーの人たちが試合後に握手したりサイン会をやってくれて、みんなそれに憧れると思うし、実際に試合を見た人にちょっとでも思い出になったらいいなと思って時間が許す限りやりました。

(ファンへのメッセージは?)僕は色んなものを背負ってやっているんで、K-1や格闘技がブーム以上に、盛り上がるようにしていきたいと思います。それには僕一人の力じゃ無理だし、これからもっと盛り上げていくんで、よろしくお願いします」

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動画

試合情報

BRAND
大会名
2018年12月8日(土) K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K-1ライト級世界最強決定トーナメント~
日程
2018年12月08日(土)
会場
エディオンアリーナ大阪(第1競技場)
選手
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