match result
試合結果
第5試合/K-1 WORLD GP初代ウェルター級王座決定トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R
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試合レビュー
グローブタッチの後、木村は一礼してから試合に入る。ジャブで探り、右フックを振るうと、これが軽く久保をとらえる。木村はさらに1発で試合が決してしまいそうな右フックを振るう。久保はしかし直撃させず、ノーモーションの左ストレートから飛び込み、距離ができると左ミドルを当てていく。木村は右・左と威力十分なフックを振るうが、久保は当てさせない。久保の左ミドルの直後、木村はリターンした右フックを当て久保をフラつかせる。だが、久保は再び距離を作っての攻防に戻り、左ミドルで木村を前に来させない。パンチの交換になってもともにクリーンヒットはない。
2R、久保は左ミドルからこのラウンドをスタート。木村も右ミドルを返す。久保は左三日月蹴りを当て、木村がリターンしたフックはダッキングで当てさせない。久保は距離を保って左ミドルを飛ばすが、クリンチとなった直後に左から返した右ショートフックでとらえ、木村はこれにダウン。久保はフィニッシュに向かうが、しかし木村も攻めに来た久保に右ショートフック、カウンターの左フックを見舞ってヒットする。久保は左ミドルでレバーをとらえ、これが効いた木村はロープ際に下がる。久保はさらに右ハイキックで攻めるが、しかし木村は倒れずこのラウンドを乗り切る。
3R、久保の左ミドルがやはり気になる様子の木村。それでもステップを踏み前に出るが、これは久保が早い察知のバックステップで距離をあける。木村は挽回にフックを強振して向かうが、久保はこれをかわしながらフックを当てて、2度目のダウンを与える。立ち上がった木村に久保は左ハイを当て、これで木村は右目横が切れて出血。ドクターチェックが実施される。再開すると残り時間がない中、木村は左フック・右ストレートに力を込めて向かうが、久保はクリンチを駆使してこれを押さえ試合を終える。
判定は29-27、29-27、30-26の3-0で久保。元同門・盟友との対決を制した。
■試合後の木村”フィリップ”ミノル選手のコメント
「(試合を振り返って?)自分が思う世界最強の戦士と試合ができて、やっぱり強いなと思って。これまでのキャリアの中で一番、格闘技を楽しめたというか。強いヤツに向かっていくんだっていうのを凄く体感できて。格闘家として、今日やっと生まれたのかなって思うくらい、ファイターとしていい試合ができたと思います。負けてこんなこと言うのは初めてなんですけど、初めての感情なんでよくわからないですけど。でも、今日は凄いいい日でした。
(試合をしていて手応えは?)手応えもそうですし、久保選手の強さを体感できて。同じジムにずっと何年もいてもわからない部分だと思うんですよ。試合で当たらないと。それがわかったし、自分の中の気持ちも凄く出た試合だったので。いろんな発見ができた1試合でした。僕の中では大きいです。僕はファイターとして生まれて、ファイターとして最後は死ぬつもりなので、これからも僕の心が折れないかぎり、リングに立って戦いというのが本当の気持ちなので。そういう意味で今日は大事な日だったなって思います。凄く収穫がありました。
(強い久保優太を倒すためにレベルアップしていく?)そうですね。あと、あのレベルの選手の気持ちもわかったし。戦ってみていろんなことを感じたので、ファイターとして生きるために活かしていきたいなと思いました。(ファンにメッセージを)今日はいままでより、とくに復活した僕の姿を楽しみにしてくれていたと思うんですけど。僕自身、そういう気持ちでしたし、全部リング上で出せたんですけど、それでも敵わなかったのが今日の相手なので。まだまだ、これからもファイターとして戦っていくつもりなので、僕のストーリーを追っていっていただけたらうれしいと思います」
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試合情報
- BRAND
- 大会名
- 2017年09月18日(月・祝)K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ウェルター級王座決定トーナメント~
- 日程
- 2017年09月18日(月)
- 会場
- さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ
- 選手