match result
試合結果
セミファイナル(第7試合)◎Krush -70kg次期挑戦者決定戦/3分3R・延長1R
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試合レビュー
1R、サウスポーの廣野にオーソドックスの松倉、両者はケンカ四つで向き合う。廣野は左ショートストレートを決め、これに松倉はややフラつく。大きな音を立てて右ミドルを返す松倉だが、廣野はプレッシャーを落とさず松倉をロープに詰めてショートのパンチを浴びせ続ける。そして左ストレート、左アッパー、ボディへのヒザと襲う。ロープを背に左回りして廣野のプレッシャーから逃れようと松倉だが、廣野はしつこく付いていく。
2R、このラウンドも廣野は松倉をロープに追い詰める。右ミドルでわき腹をエグられても廣野は下がらず、ショートの左ストレート、右アッパー、左ローと松倉を逃がさない。松倉もプッシング、ヒザ蹴りと返すのだが、廣野は様子を変えず、近距離から左ハイを突き上げると、これで松下の右目じりが切れ出血する。
ドクターチェックが実施された後で再開。松倉は連打と右ヒザに力をこめるが、廣野はやはり圧力を掛けて下がらない。ここで再び下から蹴り上げるような左ハイ。松倉の顔が跳ね上がる。
3R、圧力を浴びせてくる廣野を後方に押しのけ松倉は左右のフックを強打する。しかし廣野は足を踏ん張って下がらず、死角から突き上げる左ハイと左ヒザ。これで松倉の右目じりが再び開いてくる。
廣野は松倉の連打を圧力で打ち消してしまう。ロープを背負わされながらも左右のフックを振るう松倉だが、廣野も頭を振って直撃を許さず、ヒザを返して終了。
判定は29-28、30-28、30-28の3-0で廣野。王座挑戦権を手にした。
廣野のマイク
「ピケオーは日本人を舐めて笑ってるので、ぶっ飛ばしてやろうと思います」
■試合後の廣野祐選手のコメント
「(試合の感想は?)すいません、やっちゃいました。(-70kg級の次期挑戦者に決まったが?)目の前の試合を自分の満足いく内容で勝って、その次にタイトルマッチ云々という考えだったので、今回はレベル低いなと思いましたね。勝ったというより、負けなかっただけという感じです。これでピケオーとやって、『それでどうするの?』というか。もうちょっと自分に何が足りないのか考えて。まあ、ギリギリ首の皮一枚つながったかな、と。(Krush初期から参戦して、タイトルマッチにこぎつけた感慨深さは?)いやあ、いまは満足できる試合ができなかったのが悔しくて。ただ、ピケオーには日本人は誰も勝っていないので勝ちたいです。ちょっと、全体的に自分の考えかたや生きかたがダメだなと思いましたね。やりたいことがやれなくて、手数で押し切ろうとして。その流れの中でたまたまハイキックが入って、カットしたのは驚きましたけど。ただ、自分は小手先の技術に甘んじてると思います。松倉くんは強いですけど、やっぱり自分が目指してるところは世界で一番強いところなので、倒せなくてももっと圧倒しないとなって思いますね(タイトルマッチへの意気込みは?)いままでチャンピオン、お疲れさまでしたという感じで。なんなら、オランダまでいってタイトルマッチやってもいいですし。彼はとても強いし、尊敬してますけど、世界のトップ10に入るとは思っていないので。彼相手に自分がどのくらい世界に通用するのか、物差しになるかなと思います。次のタイトルマッチは自分にとって、ここ数年の集大成になると思います。去年の8月、ほかの団体で外国人にやられたんですけど、そのときの経験がいきるんじゃないかな、と。いまはどうアイツを倒すのか。日本人は余裕だと思われてるでしょうですけど、そうはいかないっていうのを見せたいですね」
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