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5・31 K-1横浜大会にリュウ・ツァー参戦!武林風との提携も決定

左からCFP岩熊代表、宮田P、武林風シー・チンP、リュウ
 5月31日(土)に神奈川・横浜BUNTAIで開催される「K-1 BEYOND」の記者会見が、27日、都内会場にて行われた。

 同大会は、K-1 WORLD GPクルーザー級王者リュウ・ツァーの参戦が決定し、タイトル防衛戦が行われる。会見には、K-1宮田充プロデューサー、リュウ、中国・武林風のシー・チンプロデューサーが登壇。K-1と武林風の提携が発表された。また当初発表されていた大会名は、「K-1 WORLD MAX 2025」から「K-1 BEYOND」に変更することとなった。

 2009年に誕生する以前から武林風とは交流があった新生K-1。CFP(=チャイニーズ・ファイティング・プロモーション/代表:岩熊宏幸)を通じて選手交流を活発に行っており、今年1月25日の武林風には、K-1から朝久裕貴が昨年から行われている16人トーナメントで勝ち抜いて、最後の4人トーナメントファイナルに出場。朝久は惜しくも決勝戦で敗れて準優勝に終わった。3月29日の武林風の大会には、既報の通り、佐藤嘉洋がK-1チームのキャプテンとして、K-1グループよりヨードクンポン・ウィラサクレック(タイ/K-1スーパー・ライト級王者)、カスペル・ムシンスキ(ポーランド)、目黒翔大(優弥道場)の3選手が参戦する。

 また、5月31日、神奈川・横浜BUNTAIで開催される「K-1 BEYOND」ではリュウ・ツアーが王座防衛戦を行うことが決定し、K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者のオウヤン・フェンも初防衛戦を行う。対戦相手は現在調整中で後日発表。
 会見に出席したシー・チンPは「本日、東京で武林風WLFとK-1の協議書を締結する歴史的な瞬間に立ち会うことになりました。この協議書は単なる調印に留まらず、武林風WLFとK-1が新たな協力関係を始まるものにすることを強調したいと思います。2006年にK-1が団体として初めて中国で試合をしました。それから武林風とK-1は19年間に亘って、深い友情と協力関係を保持してきました。その間、私たちは数えきれないほどのエキサイティングな瞬間を共に経験し、多くのファイターの伝説を目撃してきました。

 未来に向けて2つの巨大なトップ組織が作り出す試合は、これからさらにエキサイティングなものになるでしょう。また、観客の皆さんに忘れない感動をもたらすと確信しております。私たちはあらゆるファイト、あらゆるチャレンジが、これからの武術と格闘技の新たな歴史の一部となることを期待しております。今後は武林風とK-1のチャンピオン同士が対抗戦を行ったり、タイトルマッチを行ったりと、新たな企画も考えられると思うので、新たな試みにチャレンジしたいと思います」と挨拶した。

 今後は武林風とK-1の統一ランキング制や、将来的にK-1と武林風の共同イベントを開催し、世界の強豪選手の対抗戦も実現させたいという。

 また、昨日開催された「K-1 AWARDS 2024」でMVPを受賞したリュウ・ツァーは「昨日のK-1 AWARDSで外国人として初めて最優秀選手賞を受賞することができました。このことを非常に嬉しく、また光栄に思っております。日本に来たのはK-1 AWARDSの受賞のためだけではありません。先ほど発表があった通り、5月31日の試合に出るということをここで宣言するためです。

 リングを遠ざかって半年が経つわけなんですけど、ファンの皆さんは自分のK-1出場を心待ちにしてくれていたんじゃないかなと思います。ご心配に及ばず、自分のケガはすでに完治しました。これから次の試合に向けてパフォーマンスを上げていくというふうに考えております。これから帰国して、さらにレベルアップして激しいトレーニングに励んでまいりたいと思います。5月31日の試合。ぜひファンの皆さん会場に来場して自分を応援してください」と意気込みを語った。

 会見最後には、両イベント発展のための合作の協議書にサインをするセレモニーも行われた。

以下、リュウと関係者のコメント。
■リュウ・ツァー

――防衛戦の相手は発表されていませんが、どんな相手が来ようと必ずKOするという自信はありますか?

「もちろんどの選手であれ、自分の目の前に現れた選手はKOで倒して勝利を収めたいと思います」

――防衛戦の相手として希望する選手はいますか?

「昨年12月に仲間のフェン・ルイがK-1ヘビー級トーナメントに出場し、決勝戦でアリエル・マチャド選手と試合をしました。自分から見るにストップがかかった状態での攻撃で膝を痛めて負けたので、非常に悔しく思っています。チャンスをいただけるのならば、マチャド選手に自分の仲間のリベンジを果たしてみたいと思いますので、マチャド選手との対戦を希望します」

――現在K-1参戦中で28戦無敗のティアン・ターザン選手がリュウ・ツァーとやりたいと挑発しているが、どう思いますか。

「私も試合を見たことがありまして、非常に強い選手です。誰が相手でも構いません。ターザンと試合をするのも全然問題ありません。90kg級でもいいですし、無差別級でもいいですし、何kgでも彼が望むなら試合をします」

■宮田プロデューサー

――武林風代表には、3月の武林風のトーナメントにK-1の選手が参戦するとのことでしたが、今後、具体的に決まっている交流があるのか。

「スーパーフェザー級トーナメントにも注目の武林風の選手がいるということで、一枠は武林風の選手になると思います。お互いにコンスタントに興行を開催してまして、武林風は毎月開催し、年間最大のビッグマッチを1月下旬に行っています。そこに向けて高めていって、3対3や5対5の対抗戦だったりはK-1の中ではタイトルマッチがメインなので難しいのですが、これからどんどん意見交換をして中国のファン、日本のファンが楽しんでもらえるよう、今回の交流が掛け算になるような交流を深めていきたいと思います。

 今までにはないような試みのプランも出ています。あとは、K-1の中国大会が開催できればいいなと。日本のファンが中国に応援に来てくれるとか、観戦ツアーもやってみたいし、中国のファンの皆さんもぜひ5月の横浜の大会に来てもらったりとか、そういうファンの皆さんも巻き込んでの交流ができたら、より豊かになるかなと思っています」

■武林風シー・チンプロデューサー

――日本のK-1ファイターで武林風に参加してもらいたい選手はいますか。

「K-1・Krushのチャンピオンの選手には中国で試合をするチャンスがあると思いますので、ぜひリングに上がってもらいたいと思います。特に名前を挙げるのであれば、和島大海選手、ストーヤン選手、ヨードクンポン選手、金子晃大選手の4人です。もちろん、これからの若い選手たちにも武林風にチャレンジしてほしいと思います。中国と日本のファイターのレベルは非常に高いと思っていますので、そのような選手にどんどん武林風のリングに上がってほしいと思います」
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