1月25日(土)、都内にて、開催を明日に控えた「Krush.170」後楽園ホール大会の前日記者会見が行なわれた。
今大会でメインイベントに組まれたのは白幡裕星vs林佑哉のKrushバンタム級ワンマッチだ。白幡も林も会見前に行なわれた公開計量を無事にパス。両者揃って、記者会見に臨んだ。
白幡も林も昨年行なわれた第9代Krushバンタム級王座決定トーナメントに出場。白幡は決勝戦で、林は準決勝でそれぞれ黒川瑛斗に敗れて、ベルトを逃している。実績を見れば、チャンピオンの黒川への次の挑戦権を懸けた試合と見ることもできる一戦だ。
この一戦に対して両者とも、「今回は特に過去一番いい準備ができたと思うので、明日は自分自身も試合をするのが楽しみです」(林)、「練習は凄くいい状況で、自分もかなり調子がいいので、明日バチバチの試合ができると思います」(白幡)と、万全の準備ができた様子。また、当初メインイベントとして組まれていた大夢vs長野翔のKrushフライ級タイトルマッチが、長野の病気欠場により消滅。そのため、この白幡と林の試合が急遽メインイベントとなったわけだが、これを白幡は「本当にここに勝たないと次にも繋がらないですし、そういった意味で急遽メインイベントになったのもこれも必然だと思っている」と語る。「林選手のKO率が高いからメインイベントに抜擢されたっていうのも、多少なりともあると思うんですけど、明日は林選手のKO勝ちか、白幡裕星の判定勝ちと思われていると思うんですけど、そこを覆したいなっていう気持ちでいます」と、KOを狙いに行くことを宣言した。昨年の10.25「Krush.166」での黒川とのKrushバンタム級王座決定トーナメント決勝戦について、「お金を払って来る試合ではないな、プロの試合ではないなって、自分でも自覚している」と反省する白幡は、その試合以降、練習の仕方から変えてきたという。「Krushという舞台は攻撃が一番だと思うんで、自分もしっかり倒しに行こうかなっていう練習をしましたね」と、倒すことをテーマにこの試合に臨むようだ。また、白幡は「明日は試合でしっかり魅せて、メインを締めくくって、最後にマイクで話したいことがあるので、そこの方も期待していただきたいなと思います」と予告。こちらも注目だ。
一方の林は、メインイベント抜擢に関しても、「冷静に今までやってきたことを簡単にこなすというのをテーマにやってきたので、メインっていう締めをする立場ではあると思うんですけど、そこは気にせず冷静にやってきたことをやっていこうと思います」と、冷静に白幡と対峙することを意識しているようだ。また、「やって来たことを本当に淡々とやるだけだなと思っていて、やれば必然的にお客さんが求める結果を出せるなと思っています」と、冷静に戦えばKOできるという自信も持っている。
また両者は過去にスパーリングなどをした経験もあるそうで、お互いに手の内はわかっている仲だ。その上で新たな対策などを練って臨むこの試合。今年最初のKrushを締め、Krushバンタム級王者の黒川への挑戦権を手にするのはどちらだ?