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「Krush.170」1.26(日)後楽園 <インタビュー>山際和希「“山際にどう勝てばいいんだろう?”、“山際はやっぱり強いな”と思わせるようなものを見せたい」

 1月26日(日)後楽園ホールで開催される「Krush.170」の[Krushウェルター級/3分3R・延長1R]に出場する山際和希選手のインタビューを公開!








──K-1 GROUPへの参戦は2022年2月の中野滉太戦以来、Krushでは2021年6月の寧仁太・アリ戦以来なので、4年半ぶりとなります。


山際 そうですね。ただその間もBigbangで15試合ぐらいしているので、コンディションとかは全然問題ないです。


──今、Bigbangも新体制になって活発になってきていますからね。


山際 そうなんですよ。年に4~5試合あるので、そっちに出てしまうとどうしてもケガしたりもしますし、そっちだけになってしまったので、なかなかK-1やKrushに出るチャンスっていうのはなかったんですけど、たまたまアマチュア大会行った時に宮田充プロデューサーに声をかけていただいて、そういうのがきっかけで。あと、たまたまBigbangが12月大会の次が3月で、少し空くというタイミングだったのもよかったです。


──離れていた間の、今のKrushについてはどう見ていましたか?


山際 以前からそうですけど、若手の登竜門っていう感じですよね。そこで目立った人間が上に行く感じで、みんなが目指している舞台だと思うので、本当に有望な若手が集まってくるなという印象です。


──そこにこれだけのキャリアがあって、久々に戻ってくる気持ちというのは、どういう感じなんでしょうか?


山際 僕自身、もう本当に去年やめようと思ってて。自分でも年だってことは十分自覚してるんですけど、でも本当に2年半ぐらい前から、谷山ジムのトレーナー陣がものすごく豪華になったんですよ。本当に世界のトップの人たちが来てくれるようになって、彼らと練習しているうちに、「この人たちに教えてもらえるんだったら、まだやりたいな」って思うようになりましたね。


──豪華なトレーナー陣に教わって、いろいろ手応えがつかめた部分が大きい?


山際 はい。技術はもちろんのこと、みんなスパーリングできる人たちだったのが大きくて。世界の本当にトップ、本当200戦して190勝ぐらいしてるような人とか、あと辰吉丈一郎選手とやったシリモンコンさん、ボクシングで80戦やって2回ぐらいしか負けてないような人とかが来て、彼らの技術やいろんなことを肌で感じられたんです。そのトレーナーたちも強いんですけど、僕も思ったよりやれるんですよ。ただ本当にコテンパンにされて「もうダメだな」って思ったらキレイに引退できるんですけど、意外とやれるんだなっていう手応えがあって。シリモンコンに僕のパンチが当たりますし。


──そうなんですね。


山際 だんだんもらわなくなってきてますし、34歳ぐらいからそのトレーナーたちに教えてもらってるんですけど、この年になってすごく上達を感じるというか、むしろ粗さがなくなって丁寧さが出てきて、すごくよくなってる手応えがあるので、もうちょっと自分の戦いを突き詰めたいなと思ってやってますね。


──それをKrush、K-1の舞台でも見せたいと。


山際 はい。やっぱり注目されてる舞台で自分の実力を見せたいなって思ってます。


──以前と変わったところというのは?


山際 以前は右のミドルキックだけだったんですけど、パンチも強くなったと思いますし、あと左のキック、それとローキックやカーフキックもも使えるようになりました。本当に多彩になったというか、たくさん強い人とスパーリングするようになって戦いの幅も広がりました。


──なるほど。


山際 もともと右のミドルは得意なんですけど、その右ミドルをどう強い相手に当てるかというのも、強い人間とやって分かりましたし。そういう技の多彩さ、それから戦いの繊細さがすごく出てきたと思います。ちょっとここ3試合、結果がついてきてないんですけど。


──でも、中身に関しては手応えがあると。


山際 そうですね。自分の思い通りには戦えていて、例えば大きく打った時にポンッてパンチが当たっちゃって倒れちゃったとか、自分ではポイントアウトしたつもりだったけど、取れてなかったとか、そこは完全に自分のミスなんですけど、動きとしてはすごくよくて。今回は自分のイメージをちょっと変えて、誰が見ても勝ったと思えるような試合をして、しっかり勝利したいなと思うし、KOを狙っていきたいなと思ってますね。


──今回の相手は“DARUMA”健太選手ですが、印象は?


山際 手足が長くて、すごく攻撃的ですね。例えば右のオーバーハンド、外側から来るようなストレートが、あの手の長さ特有のパンチだなと思いますね。折りたたんでも相手に当たる右のオーバーハンドでみんなけっこう倒れてるので、そこはすごく警戒してます。


──自分としては、最終的にどう勝ちたいですか。


山際 やっぱり得意の蹴りでまずしっかり削って、そこでパンチを当てるのか、そのまま蹴りで攻め切るのか。そこはちょっと当日やってみてですね。あとパンチはしっかり出していこうかなと思ってます。打ち合いはその場になってみないと分からないんですけど、「打ち合ってもいけるな」という手応えがあれば、打ち合ってもいいかなと思ってます。今はいろんなバリエーションができるようになってきたので。


──そういうところを出して、なおかつ結果につなげたいという気持ちも強いわけですね。


山際 そうですね。動きがよくなってるのに、3試合結果がついて来てないというのはちょっと歯がゆい気持ちがあるので、プロとして絶対に結果を出さないといけないと思ってます。3試合連続で勝ってないので、本当に勝ちがほしいなというのが一番ですね。


──先ほどのお話だと、K-1 GROUPへの参戦はこの先もタイミング次第みたいな感じですか?


山際 そこはやっぱり谷山会長との話し合いになるとは思うんですけど、出たい気持ちはもちろんありますよ。やっぱりそういう華やかな舞台なので、オファーをいただけるんだったら出たいです。


──今年一発目の試合になりますが、今年はどうしたいですか?


山際 今年はやっぱり集大成を見せたいですよね。全部勝つのはもちろんのこと、「山際にどう勝てばいいんだろう?」と思わせるようなものを見せたいですね。「山際はやっぱり強いな」というか、全盛期のゲーオみたいな感じで、「どうやったら勝てるんだろう?」みたいなところを見せたいです。つい最近、タイに行ってきて、シリモンコンのジムと、スーパーボンのトレーニングキャンプに行ってきたんですね。みんな強いですけど、やっぱりどこか穴があるというか。ラジャダムナンで41連勝のダニエルっていう、スーパー・ウェルター級のチャンピオンともやりましたけど、僕の攻撃も当たるんですよね。そうかと思えばスーパーボンとかを見てると、「これ、どうやって勝つんだろう?」みたいな感じで。他の人もみんなやられちゃってて、見ててもやり合えるイメージが湧かないんですよ。やっぱりディフェンスがうまいんですよね。崩れないというか。本当に完成されてるなっていう印象を受けたので、僕もそういう強さを見せたいなと思いますね。


──Krushでそれを見せるのが、楽しみな部分も大きいのでは?


山際 そうですね。やっぱりルールとしても、僕としては組みがない方がいいんですよ。組みがあると距離が近くなるので、蹴れないところまで来られちゃうんですね。でも組みなしだったら近くても蹴れるし、脇も差されないので、組みなしの方が蹴りは生きるので、すごくいいなと思います。


──では最後に、改めて今回の試合への“決意”をいただけますか?


山際 ここ3試合、自分が目標とする丁寧な試合というのはできてたんですけど、攻め手にかける試合になってそれが敗因につながったので、今回はしっかり自分から攻めて倒しににいく、ダメージを与えにいくところをしっかり見せたいと思うので、楽しみにしてもらえればと思います。


──分かりました。ありがとうございました!
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