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「Krush.165」9.28(土)後楽園<インタビュー>上野空大「北海道を拠点として、全国区で活躍している選手って他にいなくて、北海道にいても強くなれるんだぞということを、下の世代の子供たちにも見せられる試合にしたい」

9月28日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.165」の[Krushライト級/3分3R・延長1R]に出場する上野空大選手のインタビューを公開!










──今回、ゴンナパー戦が発表されてから、反響がすごいのでは?


上野 そうですね。今までプロで4戦やってきて、今回が5戦目なんですけど、間違いなく相手の実績とかネームバリューも含めて、たくさんの反響をもらっています。ただ正直、カードが発表されたら「絶対負ける」とか「壊される」という声ばっかりになるだろうと予想してたんですけど、意外と「ワンチャンスあるぞ」とか、期待を込めて応援してくださる方が多くて、うれしかったです。


──ご自分としては、早く上の選手と当たりたいという気持ちも大きかったのでは?


上野 それはありましたね。今までK-1のプレリミナリーファイトで4戦して、前回(7月7日、河北“KONG”光生戦)も1RKOできたので、試合後にリング上から宮田充プロデューサーに「次は上位陣と組んでほしいです」と言わせてもらったんです。それが届いたのかどうかは分からないですけど、今回このカードが実現できたので、チャンスを与えてもらったし、自ら掴み取ったという思いもあります。


──そもそもですが、これまでの格闘技歴は?


上野 空手を3歳から始めて、18歳まで試合に出ていました。今も空手の練習は続けています。高校3年の夏からキックの練習も始めていて、その年にK-1アマチュアBクラスに初出場しました。その時は空手で戦っていたようなもので、キックを本格的にやるようになったのは、高校を卒業して大宮に住んでからですね。


──空手時代から、いずれはプロで活躍したいと思っていた?


上野 ずっとTVで見ていて、憧れの舞台ではありました。自宅で弟とグローブを着けて真似事みたいなこともしていたんですが、実際、空手とはルールも戦い方も違うので、本当にやるとは考えていなかったんです。そのきっかけをくれたのが、K-1ジム大宮の姜宗憲代表でした。


──デビュー時点ではK-1ジム大宮所属でしたよね。


上野 K-1ジム大宮では、いつか北海道に戻るという前提で修行させてもらっていました。いずれは北海道を背負って戦うつもりで、その思いを代表にお話しした上で受け入れていただいて、キックの基礎を叩き込んでいただき、プロ2戦目まで育てていただきました。


──そういうことだったんですね。ちなみに、プロデビューまでに空手とキックのアマチュアでは何試合ぐらいしたんですか?


上野 空手では1年に30~40試合やっていたので、だいたい300試合ぐらいかなと思います。その中で勝率は7~8割ですかね。ただ、中学まではトーナメント決勝で負けたりということも多くて、結果が出てきたのは高校からですね。キックのアマチュアは16戦全勝です。


──プロデビューは昨年3月で、ここまで4戦全勝。アマチュア時代との違いを感じることはありましたか?


上野 3歳の時から常に戦ってきたので、相手に対してどうというところは変わってないですが、プロになって見てくれる人もたくさん増えたし、自分の試合のために会場に来て応援してくれる人も多くなったので、「絶対に負けられないな」という思いは強くなっています。


──その4試合、自分では自分の戦いぶりについてどう感じていますか?


上野 まだまだ自分が目指している完成形にはほど遠いです。でも毎試合毎試合、課題をクリアしていると思いますし、応援してくださっている方たちからも「成長度がすごい」と言ってもらえるので、少しずつ完成に近づいているのかなとは思います。まだまだですけどね。


──そうやって積み上げてきた今の実力を、今回ゴンナパー選手にぶつけるわけですが、改めて自信のほどは?


上野 本当に、自分がずっと見てた選手なんですよね。それこそ「THE MATCH 2022」の時も、僕はまだアマチュアだったんですけど、ゴンナパー選手の試合が見たくてチケットを買って現地観戦したぐらいで。そんな選手とやれるということで、試合が決まってから毎日ワクワクしていて、今まででも一番の練習量で来れています。自分がどれだけやれるのかというのもありますし、自分の実力を全て出し切れれば勝てると思っています。やってみなければ分からない部分もあると思いますけど、今は本当に勝てると思っています。


──勝ったらかなり大きなことですよ。


上野 はい。僕が勝って場内が沸く様子をリング上から見るところをずっとイメージしていて、それを実現させたいです。それに、勝てば自分が目指すところに大きく近づけると思いますし。


──記者会見では、倒せる武器がすでにあると話していましたが、倒すイメージはすでにできている?


上野 何パターンか用意しています。それが試合の中でどうハマるかという感じですが、積み上げてきたものはたくさんあるので、リング上で向かい合ってみて何が思い浮かぶか、そこは自分の直感を信じたいと思います。前回のKO勝ちもそうだったので。


──ゴンナパー選手について、一番警戒するところは?


上野 「ムエタイ」をやらせたくないですね。そこに付き合ったら勝てないと思うので。構図としては「ムエタイvs空手」で、ゴンナパー選手にとっては前回の与座優貴戦もそうだったと思うんですが、もう一度それを思い出させてやりたいですね。


──そこは「空手で勝つ」と。


上野 そうですね。父さんとかと作り上げてきた空手でやっていきたいと思います。


──プロ3戦目から、新たに立ち上がった「kickboxing gym SHINYUUKI+」の所属として戦っていて、その強さも見せたいところですね。


上野 はい。北海道を拠点として、全国区で活躍している選手って他にいなくて、「不可能」と言われてきたと思うんですが、「そんな不可能はない」ということをプロ3戦目、4戦目で自分も見せてきたと思うので、北海道にいても強くなれるんだぞということを、下の世代の子供たちにも見せられる試合にしたいと思います。


──では最後に、この試合に向けての“決意”を、改めて教えていただけますか?


上野 KrushでもK-1でもここ数年、これだけ実績に開きのある対戦はあまりなかったと思います。自分は「ジャイアント・キリングする」とかけっこう大きなことを言っているんですが、それを実現させて、自分の夢にも近づきたいですし、自分に憧れてくれる次の世代の子たちにもアピールしたいと思っています。ゴンナパー選手との試合に懸ける気持ちの強さで、最後は勝ちたいと思っているので、皆さんには本当に期待していただきたいです。


──分かりました。ありがとうございました!
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