8月17日(土)都内にて、開催を明日に控えた東京・後楽園ホール「Krush.164」の前日計量と記者会見が行われた。
本戦8試合、プレリミナリー3試合で計22選手のうち、予備計量で450グラムオーバーしていた海斗以外の21選手は無事クリア。璃久は50グラムオーバーだったものの、本計量の最後に再び体重計に乗り、70kgジャストでクリアした。海斗は前日会見中に再計量を行ったが、最終的に250グラムオーバーでリミットの2時間が経過。会見の最後に宮田充プロデューサーからその旨が報告され、試合の詳細についてはこれから協議に入るという説明が行われた。またその後、この試合は海斗にペナルティが科された上で実施されることも発表された。
大会のトリを飾るのは、第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント決勝戦、小田尋久vs璃久の一戦。5月の準決勝で璃久が藤村大輔を、小田が森田奈男樹をそれぞれ下して、この決勝に歩を進めた。両者は調印式を済ませると、試合への意気込みを以下のように述べた。
璃久「意気込みとかは別にあんまりないんですけど、明日とうとうタイトルマッチなんで、今までやってきたことを全部出して、僕はチャンピオンになろうかなと思ってます。応援よろしくお願いします!」
小田「明日のためにしっかり仕上げてきたんで、明日はしっかりぶっ倒してチャンピオンになろうと思います。押忍!」
質疑応答で、「メインということについて、どう考えているか」という質問が飛ぶと、璃久は身を乗り出して、こう話した。
「この間も僕、メイン張らせてもらったんですけど、このトーナメント、ちょっと正直、全然注目度なくて、ホンマに正直、不可思選手とか里見選手とかの方が絶対オモロい試合するやろうし、不可思選手とかずっと昔から見てる選手やし、ああいう選手がやっぱり華があって、こうやって会見で「頑張ります」って言う方が絶対カッコいいじゃないですか。
僕らはこれメイン任されて、「頑張ります」。そりゃ当たり前ですよね。もっと僕らにしか出されへん味を2人で出して、明日、どうせやるのはメインやから、2人でバチバチいきたいなと思ってるんですけど。本当は正直この会見も何か、質問してくれるじゃないですか、皆さん。オモロいっすか? 無理じゃないですか、小田君も。こんなん言うたらあかんけど。だから、試合で見せるしか僕らないから。僕は別に華ないし。メイン任されたからにはしっかりやって、別に会見でどうこうとか、そんなんないっすね」
これに対し、小田は「初めてKrushでこうやってメインになって、知名度で言ったら、今、璃久選手が言ったように、自分も全然ないし。SNSだっても全然フォロワー数もほとんどいないし。けど、僕らはやっぱりリングの上で戦って、そこで一番盛り上げるのが僕らの仕事だと思ってるんで、そこは誰にも負けたくないし、メインとして、メッチャ会場を爆発させるような試合をしたいし、他の選手の応援に来てくれた人も最後までメインを見て、ちょっと僕らのことを「コイツらヤバい」と。「コイツらの試合ばりオモロい」って、大阪人2人が今回、東京の後楽園ホールのメインでバチバチにオモロい試合をするんで、そこを見てほしいです」と、璃久の発言に呼応。
注目度がないと言う璃久に、「注目度を逆転するのは試合内容では?」との質問が出ると、璃久は「チケットもけっこう売れてるってことやったんで、嬉しいなと思ったんですけど、たぶん僕ら目当てじゃないんですよ。不可思選手とか里見選手とかが目当てで、やっぱり最後に残った人たちって、『まあ、見て行ったろかな』ぐらいの人らじゃないですか。だから僕ら、身内に向けてはもちろんいい試合するんすけど、そういう人たちに何を伝えれるかですよね。僕らの試合見て『コイツら、ちょっと名前覚えたろかな』って思えるぐらいの試合せな、やっぱりKrushのメインは務まらないと思うから、「どんな練習したか」とか「どんな気持ちで」とか今聞かれても全然わからないんで、だからもう明日。やってきたんで、全部そこで出ると思うから、全部出します」と回答。
続いて「目の前のベルトを見てどう思うか」という質問に、璃久はまず「小田君、全然しゃべってへんやん」と、小田に意見。これは小田がしゃべってないのではなく、璃久が熱弁を振るうからなのだが、璃久は続けて、「僕はずっと言ってたように、中学生の頃、武尊選手がKrushのチャンピオンになる前からずっとずっと見てて、ホンマにKrushのチャンピオンって、『こんなんなれたらいいな』って、ずっと夢に思ってたチャンピオンだったんですよね。それが夢じゃなくて目標に変わって、今こうやってあと一歩手前の現実になってきてるんで、絶対俺が獲らないと、この先70kgはおもんないと思うから。10月、大阪でK-1あると思うんですけど、しっかり勝ってそこに出るためには、やっぱまずここで勝たないと10月のこと言ってられへんから、まずしっかり勝って、ベルトに似合うような男になってから、この先しっかり考えようと思ってます」と答えた。
一方、小田は「とにかく何が何でも獲りたいっていう気持ちが強いし、ここ獲って、次は外国人相手にバンバン試合して、外国人に対しては璃久選手より僕の方が絶対通用すると思ってるんで、僕がここでKrush獲って、10月に大阪で、MAXのトーナメントに出た5人のうちの誰かとやってぶっ倒して、どんどん外国人選手ぶっ倒していって、K-1チャンプまですぐに上り詰めたいっていう気持ちなんで、このKrushのベルトは意地でも獲ります」と答えた。
ここまででも乱調気味だった会見がもっと大きく動いたのは、髪を鮮やかな赤に染めてきた小田に「その赤は燃える気持ちを表したもの?」という質問が飛んだ時。小田が「ホンマはこんな赤にするつもりはなかったんですよ。璃久選手もちょっと赤っぽいんで、僕が赤コーナーなんで赤は譲ってほしかったんですけど。前回は僕、青コーナーだったのでちゃんと青にしてたんで」と言うと、璃久が手を上げて「これぐらい(小田と同じぐらい)の赤にしようと思ってた。小田君、赤で来そうやな(と思ってた)」と返す。小田が「じゃあ青で……」と言いかけると、璃久が「無理無理無理! 赤は俺の色やもん」と被せる。さらに璃久は宮田充プロデューサーに「どっちの方が赤が似合うと思います?」とまさかの問いかけ。宮田プロデューサーは困った様子だったものの、「やっと両者の地が出てきた」とも。「スーパー・ウェルター級王座は、7年君臨したピケオー選手が返上して、間違いなく明日、新たな歴史が始まる。明日勝ったチャンピオンは10・5大阪で外国人5人の誰かとやらせたい。この試合には本当に期待している」と、2人にエールを送った。これに璃久は「宮田さん、メッチャいいこと言いますやん」と高評価(?)だった。
この日の会見にはKrushガールズから冨樫秋穂さんと杉本愛莉鈴さんが来場。杉本さんが「お2人の勝負メシは?」と質問すると、小田は「知らないですか?」と、準決勝の会見で答えた「おばあちゃんのおはぎ」が浸透していなかったことを残念がり、さらに「父方のおじいちゃんおばあちゃんが作ったお米を母方のおばあちゃんに預けておはぎを作ってもらっている」と説明すると、これにも璃久は「長い!」とクレーム。璃久の勝負メシは特にないとのことで、「小田君におはぎもらいます。ウソです」とガールズを笑わせていた。
冨樫さんからは「明日の試合までのルーティンとかあったら教えてください」という質問。璃久が「宮田さんにゴマスリっすね。『明日お願いします』って」と答える。小田が「今日は肉食って、明日はのんびりして会場に行きます」と言うと、宮田プロデューサーから「おはぎは?」とツッコまれていた。
最後にファンへのメッセージとして、璃久は「見てもらって分かる通り、小田君が面白くなかったから、絶対僕がチャンピオンになります。絶対僕の方が似合うし、面白い試合するから、しっかり見といてください」。小田は「しゃべりは面白くないけど、試合は面白いんで。明日はマッスルタンクでぶっ倒します」とコメント。これにも璃久が「マッスル1回も言ってへんやん」とツッコんで会見終了となった。
璃久の嘆きをきっかけに(?)意外すぎる方向に盛り上がった会見。明日のタイトルマッチはさらに盛り上がるのか? そして王座の行方はいかに?
セミファイナル、第7試合はKrushスーパー・ライト級、不可思vs塚本拓真の一戦。まず2人は皓意気込みを語った。
塚本「自分自身、調子はメチャメチャいいですし、不可思選手と顔を合わせてみてもメチャメチャ調子良さそうなので、明日は最高の試合ができると思います」
不可思「過去最高の自分を作ってきました。明日、良い戦いを見せられると思うので、楽しみにしていてください」
この試合に向けて一番やってきたことは?との質問には、塚本が「試合前だから言ってるとかじゃなくて、本当にパワーもスピードも気持ちもスタミナも全部強くなってると思うので、明日は見てる人はたぶん分かると思います」と好調をアピールすれば、不可思も「相手をイメージしていろいろ対策もやってきたんですけど、一番は自分の感覚を良くするっていうのを一番にやってきて、しっかりいい手応えを掴めてます」と、ともに期待の高まる発言。
塚本は前回のゴンナパー戦の激闘でこのチャンスを掴んだ。それだけに期待値も高くなっていると思われるが、「それを超える試合ができると思ってます。それぐらい自分に自信があるんで、本当に相手も過去イチ調子がいいって言ってるんで、その不可思選手をぶっ倒すことに意味があると思うんで、明日は倒してやろうと思います」と、KO宣言。これに不可思は「塚本選手もすごくいい仕上がりなんだろうなって思うんですけど、明日は自分が倒して勝つと思います」と、やはりKO予告で返した。
Krushガールズからの質問は、杉本さんから「出血しながらも戦う姿がカッコいいですが、血が出ている時は痛いものですか?と、誰もが思う素朴な疑問がぶつけられた。これに塚本は「痛いですけど、気持ちですね。自分がいつも言う、気持ちです」と答え、不可思は「自分はそういう時ほど楽しくなってきますね」と、“らしい”回答。
冨樫さんからの質問は「入場曲はどんなテーマで選びましたか」というもの。塚本は「『クローズ』の映画で使われてた曲で、戦いっぽいなと思って使ってます」。不可思は「前はその時のテンションで気に入ってる曲を使ってたんですけど、今の曲はK-1に参戦した時から使ってて、ぶっちゃけちょっと変えたいなと思う時もあるんですけど、もうずっとこれなので、ちょっと変えづらいのもあってそのまま使ってます」と答えた。
最後にファンへのメッセージとして、塚本が「明日の試合、試されてるのは自分だと思ってるので、覚悟、殺気、執念を持って、明日はぶっ倒しに行こうと思います。チームのみんなで明日もしっかり勝ちに行きます」と言えば、不可思は「明日はバチバチに倒して、強さを見せます」と話し、会見を締めた。
久々Krush参戦の不可思と、激闘で注目を集めつつある塚本。塚本の下剋上なるか、それとも?
第6試合はKrushライト級、里見柚己vs永澤サムエル聖光の一戦。元王者の里見が再起戦で、初参戦の永澤を迎え撃つ構図だ。まず両者は試合への意気込みをこう語った。
永澤「明日は俺のデビュー戦になるので、しっかりぶっ飛ばして、インパクト残して会場を沸かせたいと思います」
里見「体調ばっちりなので、必ずぶっ倒して、華のあるいいKOの仕方で次に進みたいと思います」
質疑応答で「試合に向けて一番やってきたこと」を問われると、永澤は特にないとして「いつも通りやって、普通にぶっ倒すだけ」と続けた。里見は「毎日自分との勝負だと思ってるので、毎日自分に負けることなく、しっかりと追い込めたと思います」と回答。
永澤は初参戦で何を見せたいかと問われると、「衝撃デビューです」と答える。これに里見は「自分も衝撃的にKOして勝って、他の選手とはちょっと一人だけ違うなって思わせるように、思いっきり倒します」と応じた。
これまでムエタイルール中心だった永澤はK-1ルールへの対応を問われ「ルールに関しては1回も不安に思ったことないんで、普通にぶっ飛ばします」と自信を見せた。「ぶっ飛ばす」を連発する永澤に、里見は「大丈夫です、絶対返り討ちにするんで。でもこうやって他団体のベルトを持ってる選手がKrushのリングに上がってくれるっていうのは、それほどKrushが認められてるってことだと思いますし、すごい嬉しいと思うんですけど、Krushって本当に甘くないんで、しっかりと勝ってまた下から上ってきてもらおうかなと思ってます」と勝利宣言。
Krushガールズ・杉本さんからの「出血してる時、痛いと感じる?」との質問には、永澤は「痛いです。普通に人間なので」、里見は「当たり前に痛いですよね。でも痛いとか思ってたら、このリングに上がってないんで。このリングは本当にもう痛みを通り越している戦いだと思ってるんで、それを明日、見せられればなと思ってます」と答えた。
同じく冨樫さんからの「入場曲を選んだ理由は」との問いには、永澤は「特にない」とのこと。里見は「自分はちょっと前に息子が生まれてから変えたんですけど、『ロッキー』と『クリード』っていう映画があって、ロッキーの曲から始まってクリードの曲になるんですけど、親子をイメージして。息子もいつも見に来てるので、いつか伝わればなって思ってます」と回答。
最後にファンへのメッセージとして、永澤は「倒れないとか言ってるんですけど、腹で何回も倒れてるのを見てるので、普通にぶっ飛ばします」と念押し。里見は「ベルトを失っての初戦で、前回本当に何も見せられなかったので、ベルトがなくなっても本当にたくさんの応援の方が来てくれますし、本当に日々感謝の気持ちを持って毎日過ごしてるので、明日は必ず一番面白かったと思われるような勝ち方をして、周りの方を笑顔にして帰らせるのが明日の自分の仕事だと思ってます」と、勝利への意欲を示した。
群雄割拠のライト級でも、今後の情勢を大きく動かしそうな一戦。勝つのはどっちだ?
第5試合は同じくKrushライト級、西京佑馬vs加藤港の一戦。まず両者は試合への意気込みをこう語った。
加藤「明日に向けてメチャクチャ練習してきて、年甲斐もなく強くなっちゃったので、期待してください」
西京「2年ぶりの試合で、昨年末から練習再開して、これまで良い練習を積めてきたので、明日勝つだけです」
ライト級は大岩龍矢がベルトを奪って新王者になったばかり。この試合でどうアピールしたいかとの質問には、加藤が「ライト級は一番層が厚くて、誰とやっても大変なので、明日は本当に僕がKOして会場を盛り上げます。それだけです」と答えれば、西京は「ライト級はいろいろ入れ替わりも激しいと思うんですけど、自分は特に今はそんなに意識してなくて、やるべきことをやるだけかなと思っています」と話した。
2年ぶりの試合になる西京はブランク後の感覚について聞かれると、「いや、特に久しぶりだなっていう感覚もなく、前と同じ、いつも通りの感覚ですね」とコメント。
Krushガールズ・杉本さんからは「試合前にジンクスとして食べたりやったりしていること」について。加藤は「マカロニサラダ。ハムとキュウリも入れて。あと、計量後の夜はずっとボーッとしてます」。西京は「プリンを食べます。ちょっと固めの、コンビニとかで売ってるような」とのことだった。
ファンへのメッセージとして、両者は最後にこうコメントした。
加藤「順当に西京選手が勝っても何も面白くないので、僕が西京選手をボコボコにします。楽しみにしてください
西京「2年ぶりの試合でしっかり倒して勝つので、注目お願いします」
西京が2年ぶりのリングで以前以上の強さを見せ、ライト級で一歩前に出るのか、それとも加藤が前戦に続く豪打を発揮するのか。楽しみな一戦だ!
第4試合はKrushクルーザー級、谷川聖哉vsRUIの一戦。両者のコメントの前に、宮田充プロデューサーから報告があった。谷川は10月5日のK-1大阪大会で無差別級グランプリのアジア予選に出場することが決定しているが、RUIがこれに不満を表明。宮田プロデューサーは、「RUIがいい勝ち方をした場合、谷川に代わってRUIが出場となることもあり得る」とした。これを受けて、両者は試合への意気込みをこう述べた。
RUI「久しぶりのKrush参戦になります。今お話にあったように、谷川選手が自分との一戦が決まっている中で、その次の試合の発表があってということは気分も良くない状態ですし、ここはナメてもらっては困るんでね、僕が明日キッチリといい勝ち方をして、10月に向けてアピールしたいなというところです」
谷川「10月のことは絶対言われると思いましたし、皆さんからもDMとか来たりしましたけど、こっちだって覚悟承知でやってますし、75kgに下げて負けて、また上げて、周りの人はワケわかんないって絶対思ってると思うんですけど、それを明日全部払拭するように。もちろんKrushの舞台ですし、次の舞台を見据えて勝てる舞台じゃないのは僕も重々承知ですので、それを踏まえて僕は試合を受けてるんで、ナメんなよって感じですかね。あんまり自分の感情とか出すのは好きじゃないんですけど、どっちが勝ったらとか、僕が勝つに決まってるんで、明日はしっかり見てもらえたらいいかなと思います」
谷川は3月の試合にミドル級で出場し、20kg以上の減量を敢行。その試合に敗れて、改めて無差別級の戦いで世界を目指すことを決意し、今回はクルーザー級での試合となった。体重増減が激しい中でのコンディションを聞かれると、「75kgにした時は動けるし軽いなと思ったんですけど、よくよく考えたらフラフラしてるし、今の方が気持ちいいというか、あんまり細かいことを気にするような性格なので、細かく調整するぐらいだったらバーンと上げて、ちゃんと腹筋も見えてると思いますし、そのへんも公約通りかなと。僕はこの試合の後、10月に大事な一戦が控えてますし、生半可な気持ちでやってないので、日本人最強としてアジアでしっかり勝つことを見据えてるので、120\%しっかり仕上げてきました」とコメント。
これを受けてRUIは「谷川選手がミドル級に落とした試合も見ましたけど、キッチリ作ってきてましたよね。それはプロだなと感じましたし、計量で向かい合いましたけど、もう目から気合いが入ってるなってすごい伝わりました。負ける気はサラサラないですし、勝ちに来ました。久しぶりのKrushなので、九州で溜め込んだものを東京の聖地で爆発させるように仕込んできたので、明日はいい試合になるんじゃないかと思います」と意気込んだ。
また計量の時に谷川が胸筋をピクピクさせてアピールしていたことについて問われたRUIは、それを見ていなかったようだったが、谷川の「体がカッコよくなると、自然と裸の時間が増えますね」という言葉を聞くと、「やってましたね」と確信。「非常に眼光鋭く見て来られたんで、そこしか見てなかったです」と話していた。
谷川には、10月に無差別級の試合も控えている中での体の仕上がりについての質問も出た。これに谷川は「3月に負けてからトレーナーを変えて、全部食事からガラッと変えました。まだ全然途中段階なので、最終目標は100キロで腹筋が割れて、3分3R、しっかりフルで動けるというのが目標です。10月にK-1が控えてるので、本当にこの試合しっかり勝ってというところなので、体の出来具合的にはまだ60\%ぐらいですかね」とコメント。この発言にRUIが「僕は毎試合毎試合、100\%120\%に仕上げてるつもりなので」と反応すると、発言が誤解を与えたと思った谷川は「10月以降、無差別で戦う体を考えると、今は60%ということ。今回の試合に向けては、今できる100\%はもちろん僕も仕上げてます」と話した。
Krushガールズ・冨樫さんから、タローのSNSで谷川がお菓子を食べているところを撮られていたことへの質問が。谷川は「撮られたくなかった」と言いながらも、「小っちゃい頃から空手をやってて、その頃から『チョコあんパン』というお菓子を食べるのがルーティンで」と説明。これにはRUIも「ブルボンのですか? あれはおいしいですよね」と思わず反応。
杉本さんからは「試合前、ジンクスとして食べたりやったりしていることは?」という質問。RUIは「トンカツとかですかね。あとはとろろそばを食べます。消化によくて腹持ちがいいので」と答えると、谷川は「チョコあんパンの他に実はもう1個あって、桃のゼリーなんです。試合前にすることは、何も考えず、ボーッとしてその日できることだけを考えながら、チョコあんパンを食べてます」と答えていた。
最後にファンへのメッセージとして、RUIが「2年ぶりのKrush、待ちに待った試合です。勝てば先の話もあるので、そこを見据えつつ、まずは明日、谷川選手を徹底的に攻略します。新生RUIにご期待ください」とコメント。谷川は「僕は日本人の重量級エースだと思ってますし、重量級というのは誰もができる階級じゃなくて、神に選ばれた階級だと正道会館時代から教え込まれて、ずっとここまでやってきたので、そういう試合、次に繋がるような試合をします」と語った。
谷川がここでも勝ってスッキリと10月のK-1に駒を進めるのか、それともRUIがそれを阻止するのか。10月への流れも気になる一戦だ!