21年ぶり復活のK-1 WGP西欧予選は、全試合KO勝ちのリース・ブルーデネルが制覇=7.27『K-1 WORLD GP 2024 in Sicily』
同トーナメントの優勝者は、12⽉14⽇(土)に東京・代々⽊第⼀体育館で⾏われる『K-1 WORLD GP 2024 in Tokyo』の無差別級8名による1dayトーナメント「Final Tournament」への出場権を獲得することができる。
すでに6月30日に行われたK-1ボスニア大会の無差別級東欧予選トーナメントは波乱の連続となり、セルビアのミロス・ツヴェチカニンが優勝し東京行きを決めたばかりだ。西欧予選トーナメントは、どんな結末になるのか注目が集まった。
一回戦第2試合は、ハンガリーのマルセル・ホルヴァートとイタリアのサムエレ・プグリエーゼの顔合わせ。イケメンのマルセルはローキックで崩しにかかるが、サムエレの圧力と的確な攻撃を受けて劣勢になり、1Rにスタンディングダウンを喫してしまう。2RはマルセルがバックブローでKOを狙うも空振り。ここも、サムエレの鋭い攻撃が目立った。3Rはマルセルが反撃したいも空振りが多く、判定でサムエレが勝利した。
一回戦第3試合は、イタリアのアガティーノ・ラ・ローザとルーマニアのフローリン・イヴァノアイエが対戦した。1Rにフローリンはプレスをかけてジャブをついてローキック、ローザは右のカウンターを狙うも不発に。そしてフローリンが左フックでダウンを奪う。立ち上がったローザに右から左フックでダウンを奪い、これがKOとなった。
一回戦第4試合は、フランスのマラン・コンタとスイスのバダウィ・アリが激突した。バダウィは小比類巻貴之のもとで練習している選手で、今大会の優勝候補のひとりだ。バダウィは1Rからジャブでリズムを作って、左ハイキックとキレのある動き。コンタは下がりながら左ハイキック、さらにミドルキックを決めて逆襲した。2Rもバダウィは左右のパンチで攻撃するも、コンタはミドルキックを返していった。だが、バダウィが倒しにいったところでコンタの左ハイキックが首筋に入り、まさかのKO決着。コンタが逆転KOを見せて準決勝へ進出した。
準決勝第二試合は、1RKOで勝ち上がったフローリン・イヴァノアイエと衝撃ハイキックKO勝ちのマラン・コンタが激突した。フローリンは前へ出て左右のパンチで攻撃も、コンタは蹴りで対抗。2Rは、下がりながらミドルキック、ハイキックで攻めるコンタ。フローリンは攻めるもクリンチが多くなる。3Rも大きな動きがなく判定はドローに。延長ラウンドも接戦となり、手数がやや多かったフローリンが勝利をものにした。
<大会記録>
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R]
●パブロス・コクリャリオス(ギリシャ/Politis Team)
KO 2R1分08秒
〇リース・ブルーデネル(イギリス/Prizefighter)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R]
●マルセル・ホルヴァート(ハンガリー/Team Rozman)
判定0-3
〇サムエレ・プグリエーゼ(イタリア/Team Pugliese)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R]
●アガティーノ・ラ・ローザ(イタリア/Team Cutispoto)
KO 2R2分17秒
〇フローリン・イヴァノアイエ(ルーマニア/M Box Timisoara)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R]
〇マラン・コンタ(フランス/Hammer Boxing Gym)
KO 2R2分59秒
●バダウィ・アリ(スイス)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・準決勝(1)/3分3R・延長1R]
〇リース・ブルーデネル(イギリス/Prizefighter)
KO 1R0分31秒
●サムエレ・プグリエーゼ(イタリア/Team Pugliese)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・準決勝(2)/3分3R・延長1R]
〇フローリン・イヴァノアイエ(ルーマニア/M Box Timisoara)
延長判定3-0
●マラン・コンタ(フランス/Hammer Boxing Gym)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・決勝/3分3R・延長1R]
〇リース・ブルーデネル(イギリス/Prizefighter)
KO 2R0分50秒
●フローリン・イヴァノアイエ(ルーマニア/M Box Timisoara)