21年ぶり復活のK-1 WGP西欧予選は、小比類巻貴之の推薦バダウィ・アリに注目!=7.27イタリア
同トーナメントの優勝者は、12⽉14⽇(土)に東京・代々⽊第⼀体育館で⾏われる『K-1 WORLD GP 2024 in Tokyo』の無差別級8名による1dayトーナメント「Final Tournament」への出場権を獲得することができる。
すでに6月30日に行われたK-1ボスニア大会の無差別級東欧予選トーナメントは波乱の連続となり、セルビアのミロス・ツヴェチカニンが優勝し東京行きを決めたばかりだ。
イタリアでK-1の認定大会が開催されるのは、2008年以来だが、K-1世界地区予選トーナメントに限定すると2003年が最後となるため、21年ぶりの復活。同国は元K-1MAX王者のジョルジオ・ペトロシアンが、アルメニア移民イタリア国籍のスター選手として活躍し、その名を世界に広めた。
なお、無差別級西欧予選トーナメント4試合の対戦カードは、以下の通りとなっている。
パブロス・コクリャリオス(ギリシャ/Politis Team)
vs
リース・ブルーデネル(イギリス/Prizefighter)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R]
マルセル・ホルヴァート(ハンガリー/Team Rozman)
vs
サムエレ・プグリエーゼ(イタリア/Team Pugliese)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R]
アガティーノ・ラ・ローザ(イタリア/Team Cutispoto)
vs
フローリン・イヴァノアイエ(ルーマニア/M Box Timisoara)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R]
マラン・コンタ(フランス/Hammer Boxing Gym)
vs
バダウィ・アリ(スイス)
注目は、地元イタリアのサムエレ・プグリエーゼで、22歳と若く11戦無敗のレコードを持っている。身長198cmで強烈なパンチを持っており、トーナメントの台風の目になりそうだ。
そのプグリエーゼと一回戦で対戦するハンガリーのマルセル・ホルヴァートも同じ22歳で身長2m、4戦無敗の超新星。どちらに初めて土がつくのか興味深いところ。西欧予選トーナメントは、一回戦から激しい潰し合いが見られそうだ。
また、ギリシャのキックボクシング選手権を7度制しているパブロス・コクリャリオスも中心になりそうな選手の一人。37歳のベテランで40戦31勝のキャリアがあり、WKNヘビー級チャンピオンに君臨。一回戦からイギリスのMTGP&KGP世界ヘビー級王者のリース・ブルーデネルを相手に、どんな試合を見せてくれるのか楽しみだ。
あとはSENSHIヘビー級王者のルーマニアのフローリン・イヴァノアイエも初参戦。SENSHIヘビー級王者の彼は、ステファン・ラテスクやイオヌット・イアンクーらと対戦経験があり、今年4月にSENSHIでミロスラフ・ヴヨヴィッチを判定で下している。K-1ボスニア大会で優勝したミロス・ツヴェチカニンもSENSHIで戦っていることもあり、トーナメントを勝ち進む可能性は十分にあるといえよう。
未知数の選手としては、スイスのバダウィ・アリが不気味だ。24歳で身長191cm、15戦15勝の戦績を残している。ヘビー級とは思えないほどのスピードがあり、パンチ連打からのハイキックのコンビネーションは、全盛期のピーター・アーツを彷彿とさせる。
アリは元K-1MAX日本王者の小比類巻貴之の推薦選手で、試合と動きを見る限り、かなり期待を持てるヘビー級選手といっていいだろう。小比類巻は「スピード、パワー、テクニック、身体のバランスが非常にいい。テコンドーような大技の蹴りも出せるので、優勝できると思います」と太鼓判を押す。
西欧予選トーナメントでも東欧予選に続き、超新星が誕生するかもしれない。