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「Krush.164」8.18(日)後楽園 不可思、里見、西京の相手が決定! 他団体出身の強豪も参戦、谷川は再び無差別級の戦いに乗り出す!

7月2日(火)都内にて、8月18日(日)東京・後楽園ホール「Krush.164」のカード発表記者会見が行われた。
今大会ではすでに第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・決勝戦として、小田尋久vs璃久の一戦が決定済みだが、今回の会見ではすでに「出場予定選手」として発表されていた不可思、里見柚己、西京佑馬の対戦カードを中心に発表された。
会見に先駆け、宮田充プロデューサーからは7月27日(土)、後楽園ホール「Krush.163」のチケットがすでに9割ほど売れているとして、「指定席が完売して、立ち見も出るのではないか。こちらもぜひ早めにお買い求めいただければ」という報告があった。
西京佑馬 vs 加藤港
まず発表されたのはKrushライト級、西京佑馬vs加藤港の一戦。西京は2016年にK-1甲子園60kg王者に輝き、プロデビューすると7戦目で第8代Krushスーパーフェザー級王座を獲得。2022年8月の里見柚己戦後はリングから遠ざかっていたが、ちょうど2年ぶりに復帰となった。一方の加藤は今年5月の斉藤雄太戦で2年半ぶりにK-1 GROUP参戦。1RKOで気を吐き、今回は本人も望んでいた適正のライト級での出場となった。
両者は試合への意気込みと相手の印象について、以下のようにコメント。
加藤「今回の試合は『凡人による天才狩り』、そこを楽しみにしていただけたらなと思います。西京選手はライト級の日本人だとトップコンテンダーで、めちゃくちゃ強い選手だなと。普通にやったらけっこう厳しいと思うので、フルボッコにします」
西京「お久しぶりです。2年ぶりの試合なので、熱い気持ちでしっかり倒して、この一戦でトップ戦線に食い込みたいと思います。加藤選手は自分がプロデビューする前からKrushのリングで戦っているのでベテラン感があるのと、あとはパンチがある感じですね」
質疑応答ではまず、西京のブランクについての質問が上がった。西京は「前回の試合で負けて、(キックへの)熱がちょっと下がってしまって。練習自体はしてたんですけど、10ヶ月ぐらいは何もしない時期があって、一時は『このまま辞めちゃおうかな』とも考えてました。でも去年の12月から練習を再開して、また試合にしたいなと思っていました。だいぶ空いてしまったんですけど、コンディション自体はかなりいいです」と回答。一度は引退もよぎったところから復帰した理由については「先輩の試合とか見たりして、『またちょっと戦いたいかな』と思ったのが、きっかけです」とした。
「凡人による天才狩り」をこの試合のテーマとした加藤は、それを達成するのに必要なものを聞かれると、「一番大切なのは、倒す技術の向上ですね。西京選手を研究して、それに向けて技術向上していかないと厳しいと思うので、時間はたっぷり1ヶ月以上あるので、どれだけ強くなれるか自分でも楽しみです」と答えた。
両者が戦うライト級では、7・27「Krush.163」大会において伊藤健人vs大岩龍矢のタイトルマッチが行われる。タイトル戦線については、加藤が「西京選手を倒したらもう、即タイトルマッチでもいいぐらいだと思います。まあ自分は試合して結果を出すだけで、あとは何とか運営の人に決めてもらうって感じですね」、西京が「この試合はちょっと勝ち方にこだわらなくちゃいけないかなっていうのがあって。その上でしっかり勝って、Krushのタイトルも狙えれば狙っていきたい」とコメント。
さらに西京は自身の戦い方について、「何もしていない期間で1回リセットできたので、スタンスだとか、細かいとこをちょっと修正してきていて、前よりは倒しに行けるスタイルが少しずつ出来上がってきています」と、変貌を示唆した。
最後に、加藤が「Krushなので、人が倒れるところを見たかったら僕の試合に注目してください」、西京が「しっかり倒すところを楽しみにしてください」と、ともに改めてKO宣言して終了。久々復帰の西京がどんな試合を見せるか、その西京を加藤が連続KOで仕留めるのか、目が離せない一戦だ。
里見柚己 vs 永澤サムエル聖光
続いての発表は同じライト級で、里見柚己vs永澤サムエル聖光の一戦。里見は今年2月、伊藤健人に敗れてKrushライト級王座から陥落、これが復帰戦となる。宮田プロデューサーによれば「本人はすぐ試合したいということだったが、その前戦、昨年9月のK-1横浜大会でも伊藤にKOされていることもあり、ここはしっかり休んでということで半年ぶりのリングとなった」とのこと。一方の永澤はWMOインターナショナル、WBCムエタイ日本統一、ジャパンキック協会と、ライト級で3本のベルトを獲得した実力者。長く在籍したジムを離れ、これがKrush初参戦となる。宮田プロデューサーは「先ほどの西京vs加藤、この里見vs永澤の2カードで、次のチャレンジャーが確実に浮かび上がるだろう」と話した。
両者は試合への意気込みと相手の印象を、それぞれ以下のようにコメントした。
永澤「今回はK-1ルール初めてということで、ボクシングの練習を始めて、WBO世界チャンピオンの木村翔さんにも教えてもらってるんですけど、パンチもだいぶ仕上がってきたので、8月18日はいいKO勝ちを見せられるかなと思ってます。まあ里見選手には踏み台になってもらって、K-1、Krush、最短でチャンピオンになりたいと思います。里見選手は元Krushチャンピオンということで、左のパンチはメッチャ強いと思います。いくつか試合の動画を見たでんすけど、腹(へのパンチ)で倒れてる試合がいくつかあって、大丈夫かな、俺のパンチが当たったらヤバいんじゃないかなと。復帰戦らしいですけど、また病院行ってもらおうかなっていう感じですね」
里見「前回、伊藤選手にベルトを獲られて、そこからすごく考えさせられることもあって。でも下を向くことなく、すぐに前を向いて、また頑張ってきました。永澤選手は他団体から来た選手なんですけど、こんなとこで自分がもし負けたらKrushがナメられると思うので、Krushはちレベルが違うんだぞというのをしっかり見せつけたいと思います。永澤選手は、実は自分が高校生でプロになった時に同じ団体で試合をしていた選手なので、強いのは昔から知ってたんですけど、それはもう10年前の話なので、今はもう全然レベルが違うと思います。『腹で倒す』と言ってますけど、逆に思いっきり効かせて倒してやろうかなと思ってます」
K-1 GROUP参戦の理由を問われた永澤は「もともと格闘技を始めたきっかけがK-1だったので。前のジムをやめてSNSでフリー宣言をした時にK-1さんに声をかけてもらったので、ここでちょっと暴れてやろうかなという感じで契約しました」と返答。ここまで43戦した中でヒジなしの試合は「覚えていない」というほど少ないが、「スタイル的にあまりヒジは出さないし、パンチもできるので関係ない」ので、ルール面での問題はないという。
里見は他団体で活躍した強豪を迎え撃つ形となり、実際に永澤は強気の発言を連発しているが、「こんなところで負けているようだったら、自分もKrushのベルトを巻いた人間として絶対に他団体の選手にもナメられますし、Krushで戦っている選手たちにも申し訳ない。ベルトは3つ巻いてる選手で、すごいとは思ってますけど、こっちの団体は全然レベルが違うっていうのを証明しないといけないし、なおかつその中でもしっかり盛り上がる試合を自分と永澤選手で見せられたらと思っています」と意気込む。
また里見にとっては伊藤への連敗、王座陥落からの再起戦となるが、「前回のタイトルマッチはすぐ終わってしまったんですけど、勝ち方を優先しちゃって、何が何でも絶対倒して勝たないとっていう気持ちが出過ぎてしまった。それからチームのメンバーとも話して、今はすごくいろんな環境で練習させてもらってます」と、自信を見せた。
宮田プロデューサーも話した通り、先の西京vs加藤と同じくライト級タイトル戦線の行方を左右する一戦となるが、そこについて永澤は「今月、Krushライト級のタイトルマッチがあることはさっき知りました。そこに入っていけるなら、ぜひ自分も参戦していきたいなと思います。最速でチャンピオンになって、WORLD MAXにも参戦したいですね」、里見は「必ずもう1回Krushのベルトを巻かないといけないと思っていて、もう1試合も落とせないと思っているので、しっかりと勝っていって、また挑戦できれば。一番の理想は伊藤選手がベルトを持っていて、また挑戦してしっかりKOでリベンジすること」と語った。
最後にファンへのメッセージとして、永澤は「K-1ファンの皆様はたぶん僕のことを知らないと思うんですけど、今回の試合で一番目立ったKO勝ちをするので、その時に知ってもらえればいいかな」、里見は「必ずこの他団体から来た選手をしっかりとKOして、しっかり復活するので楽しみにしてください」と締めた。初参戦の永澤が旋風を巻き起こすか、前王者・里見が返り討ちにしてタイトル奪回へアピールするか、注目!
不可思 vs 塚本拓真
次の発表はスーパー・ライト級、不可思vs塚本拓真の一戦。不可思は昨年7月のK-1両国大会以来のK-1 GROUP参戦となり、今年は初のリング。一方の塚本は4月の「K-1 vs Krush 3対3マッチ」において、綱引き抽選で引き当てたゴンナパー・ウィラサクレックとメインで対戦。敗れはしたものの最後まで諦めずに戦った姿が今回の起用につながったという。宮田プロデューサーは「塚本選手には4月の続きを見せてほしい」と語った。
両者は試合への意気込みと相手の印象を以下のようにコメント。
塚本「今、宮田さんからも話してもらったんですけど、前回の悔しい戦いがあった後に、またこういう名前のある不可思選手と試合を組んでいただいて、本当にまず嬉しいです。やるからには本気で僕は勝てると思ってるので、圧倒的に差を見せて勝ちに行こうと思ってるので、応援よろしくお願いします。不可思選手とは、武器としてるものが気持ちと根性とか、似ているところがあると思っていて、絶対、試合中に気持ちの勝負になる場面が来ると思うので、そこで勝ちたいですね」
不可思「試合がちょっと空いたんですけど、そろそろやりたいなと思ってたので、今回試合の話をもらえて感謝してます。相手の塚本選手はこの前のゴンナパー戦を見たんですけど、根性があっていい場面も作って、いい選手だなと思うんですけど、自分との試合では頑張らせないで倒します。塚本選手は、意外と雰囲気に似合わず根性があるなというのと、あとやっぱりパンチとか攻撃の距離が長いなという印象です」
塚本は4月のゴンナパー戦で得たものについて問われると、「負けて悔しい思いしか残らないというのもあるんですけど、やっぱり世界のトップでやってK-1のチャンピオンにもなったゴンナパー選手にも通用するところは全然あるんだと思えたのは自信になっているし、でもそこに通用したからといって、それが不可思選手にも通用するとは思っていなくて、いろんな武器を増やしているので、KOできると思っています」と回答。その上で試合内容については「相手の出方次第でもありますけど、間違いなく面白い試合にはなると思ってるので、お客さんがすごく盛り上がる試合に絶対的になるんじゃないですか」と意気込んだ。
不可思のKrush参戦は2019年10月の堀井翼戦(3RKO勝ち)以来。「後楽園でやるのも、K-1 GROUPだとそれ以来なので、楽しみですね。KrushはK-1とはまた違った面々が活躍していて、すごい熱いイベントだなと思ってるんですけど、その中でも、『やっぱり不可思の試合は面白いな』というのを、Krush、K-1関係なしに見せたいですね。去年はムエタイルールとかオープンフィンガーグローブとか、いろんなルールで試合したんですけど、今年からはきっちりK-1ルールで、まずはK-1のベルトを獲るのが目標です」とコメント。
また、「不可思選手と言えば第1試合ですが、今回は?」という質問も飛んだが、これには宮田プロデューサーが「ファンが多い選手なので、さすがにないですね(笑)。『早すぎるだろう』と怒られるので」と答えると、塚本がマイクを持ち、「僕と不可思選手が一番面白い試合ができる自信があります。僕はこれから65kgとかじゃなくてKrushそのものを引っ張っていきたいと思っていて、この前みたいな盛り上がりを見せたいと思っているので、メインイベントでやらせてもらいたいです」と、メイン起用を直訴。勢いを持ったアピールに、宮田プロデューサーは「ちょっと相談します。でも前向きな気持ちはすごくうれしい。しっかり頭に入れておきます」と答えた。
最後にファンへのメッセージとして、塚本は「さっき言ったように、本当に自分のKrushを背負っていくという覚悟を見せる試合をするので、あと1ヶ月ぐらい、僕の試合を楽しみにしていてください」、不可思は「一番熱い試合を見せるので、楽しみにしてください」とコメント。久々参戦の不可思に、塚本がリングでも熱い思いをぶつけるか? そのアピールによって、さらに楽しみが増す一戦となった。
谷川聖哉 vs RUI
続いて発表となったのはクルーザー級、谷川聖哉vsRUIの一戦。谷川は大幅な減量を敢行してミドル級に階級を落とし、3月にKrush初代王座決定トーナメントに臨んだが、ブハリ亜輝留に敗北。宮田プロデューサーは今後の試合についてジム代表や本人と話した上で、今年GPが開催されて世界予選も始まった無差別級に照準を絞ることを確認。その流れとして今回はクルーザー級での試合となったと説明した。久々の参戦となるRUIとは3年前の2021年3月に対戦し、その際は谷川が判定勝ちを収めている。
まず、会見欠席となったRUIのコメントが読み上げられた。
RUI「Krush、K-1ファンの皆さんお久しぶりです。関係者の皆さん、このたびはマッチメイクしていただき、ありがとうございます。待ちに待った東京での試合、相手は重量級の元エースで気合い十分。谷川くん、よろしく」
続いて谷川がこの試合への意気込みをコメント。
谷川「階級を下げて、本当に格闘家の気持ちがわかったというか、腹筋が割れて、『顔がシュッとしてカッコよくなったな』と言われていく中で、やっぱり自分はK-1がすごく好きで、K-1王者になりたいというところに重きを置き過ぎたというか、周りの人から『苦しそうだったよ』と3ヶ月間、すごく言われてて。それでもやっぱ一度決めたことだし、計量オーバーなんてありえないので落としたんですけど、すごく悩んで、『強くなるために練習をしているのに、何で減量して弱くならなきゃいけないんだろう』と思ったりしたタイミングで宮田さんとお話する機会をもらって、K-1が今ヨーロッパとかいろんなところでやってる中で、やっぱり日本人がいないと日本では盛り上がらないと思いますし、逆に僕がここで勝って無差別級で大活躍すれば、またK-1のスター選手になれると思いますし、その仕事は僕しかできないと思っています。フィジカルから何から全て変えてメチャメチャ覚悟が決まっています。ただ腹筋が割れてるってすごく大事なんだって思ったので、それを継続しながら、今92~93kgあるので、このまま徐々に増やしていって、しっかりRUI選手を倒してまた世界に打って出て、12月に無差別のトーナメントに出て、日本人として皆さんに応援してもらえるようにこれからまた半年しっかり頑張るので、応援よろしくお願いします」
また相手のRUIについては印象をこう語った。
「距離が長いですね。いい人なんだろうなっていう感じもしますし、身長面においては対世界に向けていい相手かなと思います。今、スパーリングパートナーがいないので、試合が終わったらスパーとかお願いしたいかなと思います」
体作りを変えているという点について質問が飛ぶと、こうコメント。「食事とかも今は一日8回食べたりとかしています。本当に今までどうしても外国人にはパワーでは勝てないっていう認識だったんですけど、山田崇太郎さんという方にフィジカルをずっと見てもらっていて、パワーでも全然外国人に太刀打ちできるし、そこに自分のスピードともミドル級まで落としたスピードは維持できているつもりでいるので、そこをうまく回せれば、全然負けるつもりはないかなと思っています」
その上で、無差別では「腹筋が見えたままで100kgぐらいで試合したい」と語った谷川。「ただ、そんなに簡単にできるものじゃないので、今年中に100kgというわけにはいかないと思うんですけど、やっぱり僕の持ち味はスピードと動きだと思ってるので、そこをしっかり継続しながら、トレーナーたちと相談していって、今本当にすごい手応えを感じてる練習をしています」と、自信も覗かせた。
一度階級を落として得たものを聞かれると、「食のありがたみですかね。今までは好きなものを好きなだけ食べて、寝て練習してだったから、あんまり『何を食べたから調子悪い・調子いい』というのがわからなかったんですけど、減量することによって栄養の勉強とかもすごくしましたし、それこそ睡眠とか、生活の中で格闘技を考える時間がすごい増えましたし、やっぱみんな本当に命かけてやってるんだなって思ったので、リスペクトを持つようになりましたし、皆さんもリスペクトを持ってほしいなと思いました」と回答。
今回の試合で一番見せたいものはという質問には「まずは、全然勝ってないので、しっかり勝つところを見せたいというのと、もう日本人選手とやるのはこれを最後にして、ここからは日本人代表としてどんどん強い外国人選手とやっていきたいです。昨年の無差別級トーナメントも見ましたし、ああいう選手たちとやっていくために自分のチームを作ってしっかりやっています」と答えた。
再戦となるRUIとの戦いについては「一発がある階級なので、それこそ僕が外国人に最後にひっくり返されてきたみたいな展開は絶対ありますし、RUI選手のヒザ蹴りの当て勘はしっかりあると思うので。ただここでどうこうしているようじゃダメで、それこそ120kgとか130kgとかで2mとかあるような大きい選手とやることを想定して今もずっと練習しているので、本当に生まれ変わった自分をしっかり見せたいと思っています」と語った。
最後にファンへのメッセージとして「本当に自分は無差別級でやっていくつもりでいますし、もう今後日本人とやるつもりも一切ないですし、本当に覚悟が決まった谷川聖哉を見に来てもらえたら嬉しいと思います。後楽園を満員にしたいので、ぜひ応援よろしくお願いします」とコメントした谷川。再び無差別級で戦う決意を固めた谷川の戦いに期待!
覇家斗 vs 立基
最後の会見となったのはスーパー・フェザー級、覇家斗vs立基の一戦。会見に先立ち、宮田プロデューサーから、覇家斗はこれが現役最後の試合となることが発表された。その上で、「これをチャンスと捉えて、容赦なく相手を潰すような思いで戦って送り出してほしい」という期待も込めて立基を起用したことを説明。
両選手は試合への意気込みを次のようにコメント。
立基「前回の試合が判定負けだったんですけど、勝ち負けどうこう以上に試合内容で自分的にもすごく悔いが残る結果だったので、そこでこういうチャンスを与えてくれたK-1の運営の方々にすごく感謝をしています。宮田プロデューサーが語っていただいたようにチャンスだと思っていて、マジで今回は覚悟を見せたいなと思っているので、応援お願いします」
覇家斗「今回で引退なんですが、あんまり引退のことは意識せず、いつも通り全力で練習して全力で仕上げて、いつも通り勝って帰るだけなので。あんまり引退は頭にないので、そんな感じで応援よろしくお願いします」
続いて相手の印象を聞かれた立基は、覇家斗の引退について話し始めた。「僕がデビューする前から一線で活躍してた選手で、リスペクトすべき選手ではあると思うんですけど、ぶっちゃけ引退っていうのは、ある意味、この世界を諦めたということなので。俺はこの世界は諦めてないので、勝手に引退しろって感じだし、心が折れた人間の拳は僕に効かないので、僕の世界観を押し付けるだけの試合にしようかなと思っています」
これを受けた覇家斗はこうコメント。「引退となると『諦めた』って形になってしまうんでしょうけど、まだ現役ですし、最後ゴングが鳴るまでは自分も現役ファイターです。引退って言っちゃってますが、いつも通り全力でいきますし、本当に倒しにいくので、立基選手の覚悟が楽しみですね」
覇家斗が引退と聞いた時の気持ちについて聞かれた立基は「僕の意見なので周りの方がどう思うかわかんないですけど、格闘技の世界って、いつまでも続けれるものじゃないので、みんな引退するじゃないですか。僕も引退するし、そういう中で引退試合とかエキシビションとかがある世界なのは僕も承知してるんですけど、そこで『引退試合です』みたいなモチベーションで来るヤツには負けないよと。俺は先があるから、それがどれだけ江川選手と延長に行ったとか、レオナ選手とやってるとか安保選手とやってるとか、そういうのは関係なく、それはもう昔の話で、そういうヤツには負けないよという感じです。俺がこう言ってるから、マジで一番強い覇家斗選手で来てくれよという感じです」と、さらにヒートアップ。
これを聞いた覇家斗も「俺は今、全力で生きているというか、今に集中してるので、昔いい選手たちと戦ってきたんですけど、それはもう過去のものであって、全然そんなことは意識してないです。しっかり仕上げて、一番最強の自分に作り上げていくので、逆に立基選手も最高・最強に作り上げてきてもらって、バチバチやりましょう」と応答。
その上で、最終的な勝ち方について覇家斗は「内容はあまりこだわってないです。自分はバチバチ殴り合って気持ちで戦うというのが前面に出てたんですけど、今はいろいろな武器も増えていますし、とりあえず倒しますので、楽しみにしてください」とコメント。
一方の立基は勝ち方について「今まで自分はもらわずに当てるというスタイルをずっと追求していて。K-1とかKrushらしいスタイルではなかったのかもしれないんですけど、それを追求してる中で、僕も不器用なタイプなのでそれがうまくできなかったり、すごく悩んだ時期もあって、前回の試合が終わった後に『俺がやりたいのってこれなのか?』みたいな。『何のために上京してきて、何のために格闘技してて、何のために生きてんのかな?』というところで、自分を見つめ直す機会になりました。練習中からずっとスタイルを変えていこうと思ってやってたんですけど、前回はそれが出なくて。今回はもうマジでメンタル的にもギラギラしていて、アマチュアの時とかもそういう感じだったでんすけど、一番ギラギラした自分を出したいと思ってます。覇家斗選手とならそういう試合ができるんじゃないかなと思っています」と語り、この試合への思いをたぎらせた。
また覇家斗は引退を決めた理由について聞かれると、「今はまだ現役なので、引退については語りたくないです。終わって全てを話す機会があれば、そこで話します」と語るに留めた。
最後にファンへのメッセージとして、立基は「今回このようなチャンスをいただいたので、マジで覚悟を見せます。前回のKrushで、うちのジムの神保克哉が負けてしまったので、俺がジムを引っ張っていかないといけないなという気持ちがあるので、応援よろしくお願いします」、覇家斗は「もう最終って思いたくないんですけど、最終になっちゃってるんで、当日は本当にもう悔いがないぐらいに仕上げて、練習もしっかりやって、当日はバッチリ戦うので、応援よろしくお願いします」とコメント。覇家斗の集大成の思い、立基の覚悟、最終的に勝るのはどちらか?

最後に宮田プロデューサーから、追加カードとして「Krushウェルター級・海斗vs田上“DARUMA”健太」、「Krushライト級・三宅祐弥vs松本和樹」、「プレリミナリーファイト/Krushライト級・佐野純平vs井上修一」、「プレリミナリーファイト/Krushバンタム級・蓮武vs玲志」の4試合が発表された。残りは本戦1試合、プレリミナリー1試合が発表予定という。Krush真夏の決戦、どんな戦いが展開されるのか?
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