「Krush.163」7.27(土)後楽園 伊藤vs大岩のKrushライト級タイトルマッチ&第9代Krushバンタム級王座決定トーナメントを開催!
まず発表されたのは、メインイベント候補となるKrushライト級タイトルマッチ、王者・伊藤健人vs挑戦者・大岩龍矢の一戦だ。今年の2.24「Krush.158」で前王者の里見柚己をKOで破って王座初戴冠となった伊藤にとっては、これが初防衛戦だ。「今の自分の役目はこのベルトの価値を高めていくことなので、防衛を重ねてこのベルトの価値と共にKrushを盛り上げていきます」と、チャンピオンとしての自覚も芽生えている様子の伊藤。初めてチャンピオンとしてリングに立つ重圧も未知のものだが、「そこを跳ね除けてきたのがKrushの歴代チャンピオンたちなので、そこを追いついて追い越したいなと思っています」という気持ちで、初防衛戦に臨む。
対する大岩はこれがKrush王座へは4度目の挑戦。「大岩チャンスたくさんあるなって声もいっぱいあると思うんですけど、チャンスを掴むまでも大変だし、そこで辞める人もたくさんいるし、でも自分は諦めなければ必ず獲れると思って、意地でもこの場まで来ました。なので4度目の正直で必ずベルトを巻きます」と、“四度目の正直”での戴冠を目論む。「Krushのベルトにはたくさん泣かされてきているし、Krushのベルトも絶対に自分のことを待っていると思う」と、ベルトへの思いも強い。会見終盤には、「ベルトは誰が巻くか。多分、伊藤選手が持っていたら僕は価値が上がらないと思っている」とキッパリと言い放ってみせた。これを聞いた伊藤も「いや、大岩選手のような試合内容の人には言われたくない。僕が7月は必ず倒すんで、言葉聞いていても大岩選手だけにはベルトを渡したくない」と応戦するなど、両者とも火花を散らしながら会見を終えていた。
まずその峯と対戦する白幡だが、昨年からK-1 GROUPのリングに参戦し、4戦3勝1敗という成績。小学校3年生の頃よりKrushに憧れ、立見席で観戦してきたという白幡にとってこのKrushのベルトは、「そこらへんの世界のタイトルより全然価値のあるベルトだと思っている」と、思い入れが強い。「ここにいる選手よりは明らかに覚悟が違う。このベルトを獲る覚悟は本当に違うと思います」と、ベルト奪取に向けても強い覚悟を示していた。
もう一方の山の黒川は直近の試合では、3.30「Krush.159」で鵜澤悠也にKO勝利している21歳。武尊をはじめ、多数のK-1・Krushのチャンピオンを輩出してきたK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTに所属していることもあって、「そういう選手たちに追いついて追い越せるように、このベルトはしっかり巻きたいなと思っています」と、偉大な先輩たちのあとに続こうという強い意志を見せる。「唯一無二の存在になりたいです」と、チャンピオンとしての理想像も頭に描いているようだった。
対する大村も数々のK-1・Krushのチャンピオンを輩出してきたPOWER OF DREAMの選手だ。特にこのKrushバンタム級の初代王者はPOWER OF DREAM出身で、現在はプロボクシングに転向して世界チャンピオンになった武居由樹だ。同じくジムの先輩の佐々木洵樹も巻いたベルトとあって、「POWER OF DREAMに持って帰れるように頑張りたいです」と、こちらもジムの先輩に続けとばかりに意気込む。「ジムの先輩方が自分の憧れのチャンピオンだったので、由樹くんだったり、(江川)優生くんだったり、そういうチャンピオンになりたいと思っています」と、憧れの先輩たちのようなチャンピオンを目指し、トーナメントに挑む。
一方の安尾は19歳ながら、第3代DEEP☆KICK -51kg王者にも輝いた新鋭だ。喋り口調は礼儀正しく、「今回は自分のペースで勝ちたいなと思っています」と、若干オドオドしつつ意気込みをコメント。SNSで悠斗に絡んだところ対戦を受けてもらったことで、「ありがとうございます」とお礼も述べていた。こんな安尾を悠斗は、「こんな感じですけど、試合はイケイケでそれが面白そうでやりたいなと思った。結構危ないですよ。勢いもあるし、技術もある」と評価しつつ、「サイコかな?」と警戒。本人は緊張する体質のため、試合前は「絶対に勝つ」と気持ちを高めているそうだが、悠斗は「本当は殺そうと思っているんじゃないの?」と疑惑の目を向けていた。しかし、本人は「殺すとかでなくて、絶対に勝つっていうことだけで自分を高めて試合に臨みます」と、キッパリと否定。元王者の肩書きを持つ悠斗に勝って、さらに上を目指すことを誓っていた。
対する友尊は堀井のノリに困惑しつつ、「令和の井手らっきょにしっかりハッピーパンチを打って、KOしたいと思います」とKO宣言。兄弟と言われたことについては、「感情は無です。なんも思ってないです」と冷静さを装っていたが、同じ会見で心直と矢島が放送禁止用語を連発するので、「嫁と子供がYouTubeで見ているので……」と、こちらには困り顔だった。
また、心直を「教養がない」という矢島は、「教養の本を探してきたら、アントニオ猪木さんのがあったんで、今日はこれを心直にプレゼントします」と、『教養としてのアントニオ猪木』(プチ鹿島著)という書籍を心直に手渡した。これを渡された心直は、「てか、アントニオ猪木って誰? 俺知らないんで」と拒否。結局、「この本は僕が買おうと思っていた」と、宮田プロデューサーが持ち帰るという謎の展開も起きていた。