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「Krush.158」2.24(土)後楽園 2階級タイトルマッチ! ライト級王者・里見はリベンジ果たすか。スーパー・フェザー級王者・髙橋は「絶好調!」

2月23日(金・祝)都内にて、開催を明日に控えた東京・後楽園ホール「Krush.158」の前日計量と記者会見が行われた。

出場22選手のうち、第6試合で大岩龍矢と対戦予定の弘輝が予備計量の段階で1.15kgオーバーしており、主催者の許可のもと本計量には参加せず。残り21選手は契約体重をパスした。なお、弘輝は最終的に950gオーバー。弘輝は1R減点1、グローブハンデ、ファイトマネー20%減額のペナルティを受けて大岩と戦うことが、後ほど発表された。

本大会はすでに指定席券が前売り段階で完売。立ち見券のみ数十枚が当日16時から発売されるという。

ダブルメインイベント第2試合はKrushライト級タイトルマッチ。昨年9月にK-1横浜アリーナ大会でのノンタイトル戦でKrush王者・里見柚己が伊藤健人にKO負けを喫し、ダイレクト・リマッチでの防衛戦となった。

調印式の後、まず「明日は超満員の後楽園ホールでメインイベントにふさわしい試合、Krushを体現するためにずっと練習してきたので、明日はそれをリング出します」(伊藤)、「1日も自分に負けることなく、最高の仕上がりができました。明日は全選手で最高のKrushを作り上げて、一番最後に自分がしっかりと締めようと思います」(里見)と、それぞれが意気込みを述べた。

質疑応答で、リベンジを果たすために大事なことを問われた里見は「半年ぐらい前にしっかり派手に倒されてるんで、そこで倒された自分を1回も忘れずに、毎日1回も自分に負けることなく、自分をいじめ抜いてすごく強くなって帰ってきたと思うんで、それを明日は相手にぶつけて、これで一つのドラマが完結するようにしたいと思います」と返答。前回勝利している伊藤は「前回の試合のKO勝利というのは、あそこで倒して勝たなければタイトルマッチは組まれないと分かっていたので、明日のための試合でしたし、あれはもう忘れていて。次はメインイベントとしての倒し方だったりを意識してるんで、ベルトもそうですけど、自分が見てきたKrushのメインイベントは超満員ですごい盛り上がりなので、それにふさわしい選手になってベルトを巻くことが明日のテーマです」と語った。

「メインにふさわしい試合」のイメージについては、「地鳴りが起きるような、後楽園が揺れる試合をしたい」(伊藤)、「自分たちの試合で『やっぱりKrushはすごいな』と思わせてお客さんの心を動かして、派手なKOで全員立ち上がらせたいですね」と、それぞれの言葉で表現。いずれにせよ熱い試合になることを予告した。

計量後のフェイスオフでは至近距離で睨み合った2人。そこでは、伊藤は「明日はぶっ倒すぞという気持ちを出しました」といい、里見は「1回倒されてる相手とまた対面できて、怒りとともに『明日は必ずやってやろう』という気持ちが大きかった」という。

初タイトルマッチとなる伊藤はここまでのキャリアは約10年。「それは遠回りじゃなくて自分にとって必然で、結果的に時間がかかっただけで。自分としては遠回りじゃなくて、それが自分の全て。ただ明日、ベルトを巻くことが懸かっているので、必ず勝ってベルトを巻きます。でもそれがゴールじゃないんで、Krushという育ててもらった団体で、地鳴りが起きるような試合をしてKrushを象徴するような選手になります」と改めて決意を述べると、里見は「自分も今まで何回も、ベルトまであと一歩というところ(で負け)というのが続いてやっと獲れたベルトなので、そんな簡単にKrushのベルトは巻けないよと思いますし、地鳴りとかじゃなくて、本当に一瞬で終わると思います」と勝利への思いを返した。

里見がリベンジを果たして返り討ちにするのか、伊藤が連勝で悲願の王座に辿り着くのか。超満員の観客が見守る大トリのタイトルマッチの行方は?

ダブルメインイベント第1試合は、王者・髙橋直輝に横山朋哉が挑戦するKrushスーパー・フェザー級タイトルマッチ。調印式を終えた2人は「明日、最高のリングで、超満員の後楽園ホールで勝ってチャンピオンになりたいなと思ってます」(横山)、「今、横山選手も言うてた通り超満員なんで、僕も盛り上がって絶好調になっていこうかなと思います。押忍!」(髙橋)と、それぞれ意気込みを述べた。

計量後のフェイスオフで感じたことを聞かれると、横山は「調子いいのかなという印象ですね。あとは想定内という感じでした」、髙橋は「調子よさそうやなあ、楽しみやなあというぐらいですかね」と回答。試合に向けて一番やってきたことは「特にはないですね。僕はいつも今あるものを全力で出す練習しかしてないんで」(横山)、「パンチがどうこうで、って言うたらネタばらしみたいになっちゃうんでね、秘密です」(髙橋)と答えた。

横山は2021年にKrush同級王座決定トーナメントの決勝で敗れており、タイトルに手をかけるのはそれ以来。タイトルマッチへの出場については「今は何も感じてなくて、髙橋選手を倒すということだけしか考えてないです」という。片や初防衛戦となる髙橋は「僕も正直、そんなに気にしてなくて。言うたら僕もチャレンジャーみたいなもんなんでね。相手は有名人やないですか(笑)。だから僕も横山選手に挑戦する感じで。挑戦を受けて挑戦もするというのは、ええ感じやとおもいますね」と答えた。

会見ではスパンコールなど手の込んだ衣装を用意してくることも多い髙橋だが、今回はパリッとしたスーツ。「これね、ネクタイを引っ張ると翼が(出てくる)とかもなくて、こういう普通のスーツも似合うんやぞというとこを見せとこうかなと」と笑顔を見せた。

続けて「今日の調子は?」と聞かれると、「今日はちょっと寒いんでね。指先とかも冷えてるんですけど……もちろん絶好調ですね!」、「明日の調子は」という質問には「明日はなってみないと分からん……わけやなくて、もちろん絶好調ですね!」と、お約束の返答に会見場では笑いも漏れる。そこから振られた横山も「今日の調子は……(手を上げて)絶好調!」と返してみせた。

両者への質疑応答を終えると宮田充プロデューサーがマイクを取り、「今年はK-1の海外開催も決まり、国内でのスケジュールも発表。その中で、明日勝った選手が海外で試合をしたり、国内のK-1大会に出ることも考えられる。そういう新たな道が開ける可能性もあるので、明日の戦いには期待したい」と、両者にエールを送った。会見は笑いも交えて和やかに進んだが、実際の試合は緊張感が走るものになることは確実の両者の激突。決戦まであと1日!
第6試合、ライト級ワンマッチに出場する大岩龍矢は、対戦相手の弘輝が計量パスできていないため、単独で会見に出席。「明日は満員ということで、全力で楽しみたいなと思ってます」と意気込みを述べた。弘輝については「落としてくれることを願ってます。プロとして、契約を守れない選手とは正直試合する気にもなれないし、タイトルの挑戦権に近い一戦にもかかわらず守れない選手には、挑戦権を得る資格もないと思うので」と見解を述べた。

この試合のためにやってきたことを聞かれると「前回(12月、K-1大阪での篠原悠人戦)、変わった姿を見せるつもりだったんですけど、すぐ倒しちゃったんで、今回は成長した姿、“NEW大岩龍矢”を見せたいなと思ってます」という答え。「横山朋哉選手に負けてからは格闘技だけに集中して、自分に何が足りないかを見つめ直した時に足りないことばっかで、タイに修行に行っても学んだことがたくさんありました。最近は練習もハマってるし、『大岩、変わったね』ってみんなにも言われて自分でも思うし、それを早く試合で見せたいという楽しみが勝ってます」と続けた。

すでに公開されている煽り映像の中では「この試合に負けたら引退」と宣言している大岩。「これが最後の挑戦だと思っています。やめるとなった時にやり残したことはないかなと考えたら、100%で格闘技に向き合えてなかったことだなと思って。今は皆さんのおかげで格闘技だけで生活できてますし、100%練習に打ち込んでるので」と述べた。

盟友・武尊が死闘を繰り広げたスーパーレック戦について聞かれると「僕は試合だけじゃなく練習でも、いつも武尊の背中を見てきているので、いつもいつも吸収するものはたくさんあるし。僕は本物を追求していて、武尊は本物だし、この前のスーパーレック戦、あれが本物だし、本物の姿勢を常に見せてもらっているという感じですね。だから自分も腐れないし、どんどん追求できてる環境だなと思います」

髪型を変えてきたことで「スッキリして、言葉もスラスラ出ている」と記者に評されると笑顔になり、「出てますか? それってオーラだと思うんですよ。いつもふざけてますけど、根はしっかりしてるんで。それぐらいの気持ちで今は格闘技と向き合っていて、もうアホは卒業ですよ。格闘家の大岩龍矢、本物の大岩龍矢と言われるような選手になってきてるってことです。明日はそれを見せます」と自信満々に語った。
第5試合、バンタム級の一戦で対戦するのは齊藤龍之介と、KNOCK OUTからベルトを携えて初参戦してきた乙津 陸。「Krush vs KNOCK OUT」の対抗戦となるが、乙津は「明日はしっかり勝って、いつも通り自分のやりたいことをやれたらと思います」、齊藤は「とうとう明日に迫ったんですけど、本当にここまで長くて、溜まってるものを明日はぶつけて、いい試合して勝ちたいと思います」と意気込み。

明日の試合のためにやってきたことを問われると、「ここ一番ということはあんまりなくて、いつも通り追い込んで一生懸命やってきたので、それを明日、結果で出せるかなと思います」(乙津)、「自分も、そこの部分だけ頑張ったというのではなく、全体的に毎日自分に勝ってやり切って、追い込みも頑張ってきたので、試合が楽しみです」(齊藤)と回答。

対抗戦という部分については「チャンピオンというトップの存在ですし、KNOCK OUTの強さをしっかり見せないといけないし、落とせない試合だなと思ってます」(乙津)、「他団体のチャンピオンにここで自分が当ててもらえたのは、自分が勝手にKrush代表と思ってますし、しっかりKrushの意地を見せて勝とうと思ってるんで、意地でも負けないです。勝ちます」(齊藤)と、力強い言葉を残した。

乙津は他団体のリングに上がるという点について「ルールがちょっと違うんで、そこは練習してきましたけど、戦うというのはいつもやってることなので、他団体だからどうというのは特にないです。でも、いつも出てるKNOCK OUTとは会場の空気とかもちょっと違うと思うので、ホントに楽しみだなという感じですね。自分がやりたいようにやれば勝てるのかなと思ってます」と語る。これに対して齊藤は「明日の試合を見てもらえれば分かると思います」と、短く反応した。団体の意地をかけた対抗戦、結末はどうなる?
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