11月25日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.155」の[第7試合/Krushバンタム級/3分3R・延長1R]で心直と対戦する壬生狼一輝のインタビューを公開!
──そもそも心直戦のオファーが来た時はどう思いましたか? 思いも寄らない相手だったのでは?
壬生狼 そうですね。池田幸司選手に負けた後でもあったし、「ここで俺とか!」とは思いました。心直選手を上げたいマッチメイクなのかなと思ったし、話題になるから組んだんだろうなと。
──では、そのオファーを受けるのに抵抗もあった?
壬生狼 最初はありましたね。でも宮田プロデューサーとかと話して、これから上に行くにあたって、こういう試合を意味のあるものにするのは自分自身かなと思うようになりました。池田選手は彼にKO勝ちしているので、僕も彼以上のKOで彼を倒して、そこで自分の方が上なんだと見せるのがこの試合での課題かなと思ってます。
──カード発表会見はいかがでしたか?
壬生狼 まあ、あんな風にやってくるだろうなとは思ってたんで。結果的に面白い会見になったかなとは思うんですけど、イロモンは2人いらないし、「イロモンだけど強い」というのが僕の醍醐味なので、どっちが本当のイロモンなのかをここで決めたいと思います。
──あの時、反響も大きかったんじゃないですか?
壬生狼 そうですね。「倒してくれ」という声がいつもより大きかったです。やっぱりKNOCK OUTから来ているので、K-1ファンからの応援もありましたし、心直選手のアンチからも「頼んだぞ」という声をもらいました。それも背負って勝ちたいと思います。
──改めて、心直選手のファイターとしての印象は?
壬生狼 テクニックがメインの試合になるのかなとは思います。うまい選手ではありますからね。でも、うまい選手はいっぱいいるので、今回は僕がバンタム級に革命を起こすというか、これからは「倒す壬生狼」を見せていきたいと思っているので。前回の試合で韓国人選手をKOしましたけど、あれに続くKO勝利を見せます。
──警戒するところというと?
壬生狼 相手のペースに巻き込まれて、泥試合にはならないようにしたいですね。付き合わずに自分の戦いをしたいです。
──今年は2試合とも勝利で来ています。この好調の理由は?
壬生狼 去年は3月に池田選手に負けて、12月には王座決定トーナメントで黒田斗真選手に負けてしまって、また黒田選手とやれる位置まで這い上がらないといけないと思っているんですね。そこまでは絶対に負けられないというのが今のモチベーションなので、それが出ているんだと思います。
──Krush、K-1のバンタム級を作り上げてきた1人として、この階級の今のレベルに、心直選手は達していると思いますか?
壬生狼 いや、もっと低いですね。だからこの階級のレベルを見せつけなきゃいけないし、そのためにも倒さなきゃいけないと思ってます。
──先ほど、池田選手と黒田選手の名前が出ましたが、今の目論見としては、池田選手に勝ってKrush王座を奪回した上で、黒田選手のK-1王座に挑みたい?
壬生狼 いや、Krushでは1回チャンピオンになってるので、ベルトはそんなに意識してないです。ただ池田選手は倒しておかないといけないので、それがタイトルマッチになってもK-1でやってもいいのかなと。その上で黒田選手に辿り着きたいので。
──そう聞くと改めて、この試合が壬生狼選手にとっては“回り道”のように思えるんですが……。
壬生狼 それはメチャメチャ思ってますよ。試合に対してのモチベーションが上がらないなという場面もあったんですけど、こういう試合で強さを見せつけられてこそ本物だと思うので、倒すということを課題にして意識を切り替えました。
──なるほど。今は、ジム以外で取り入れている練習は何かありますか?
壬生狼 2年ぐらい前から、競輪選手なんかも通っている「低酸素ルーム」というところで練習しています。高地トレーニングみたいな効果が得られて、試合でのスタミナも以前よりもつようになりました。
──では最後に、この試合に向けての“決意”を教えていただけますか?
壬生狼 この試合で心直選手を倒すのは大前提で、僕の意識はもう次に向いています。次が池田選手になるか黒田選手になるか分からないですけど、そこに勝って世界の強豪と戦っていきたいと思っているので、今回はバンタム級に革命を起こすようなKOを見せます!
──分かりました。ありがとうございました!