“強い王者、再び”ハッサン・トイが松倉信太郎とタイトル防衛戦「俺の試合は瞬きするな!」=「K-1 ReBIRTH.2~」12.9大阪
ハッサンは、6月K-1横浜武道館大会で約3年半ぶりのK-1参戦。ミドル級に階級を上げて初代王座決定トーナメントに出場し、ダニロ・ザノリニ、リー・ホイ、松倉信太郎を倒して初代王座に就いた。
松倉は、6月の初代ミドル級王座決定トーナメント一回戦でヴィニシウス・ディオニツィオをKOし、準決勝で強豪ムスタファ・ハイダからダウンを奪って勝利。決勝ではハッサン・トイの左フックでKO負けを喫したものの、堂々の戦いぶりで準優勝を果たした。
「K-1のチャンピオンになるのは、ずっと夢だったので、チャンピオンとなった今はとても嬉しい。この“嬉しさ”が、ずっと続いている感じだね」
――K-1のチャンピオンになるのは夢だったそうですが、この2年間はコロナの影響でブランクがありました。再びトーナメントに参加してみて、どんな感触がありましたか?
「誰も期待していない中、復活できたことを証明できたと思うよ。以前より数階級上で戦ったけど、結構いい結果を出せた。最初の試合はKO勝ちだったし、それで気分が良くなって、“戻ったな”と感じたよ」
――あらためてトーナメントを振り返ってみての感想をお願いします。
「最初の試合は、ダニロというブラジル人をKOすることができた。いいファイターだったけど、その日、自分は彼から圧勝した。準決勝の中国人のリー・ホイは、一番長い試合になり、一番厳しい試合だった。そして、決勝の松倉との試合は、すぐに終えることができた」
――準決勝で判定までもつれ、決勝はダメージとスタミナに不安はなかったですか?
「決勝の時点では、松倉の方が有利だったと思う。一回戦はともにKO勝ちをしたんでイーブンだったと思うけど、自分は準決勝で苦戦した。松倉は1Rにダウンを奪い、相手よりも技術が上だったんで、勝つことができた。自分も中国人よりは上だったけど苦戦することになり、決勝ではダメージや体力の消耗で差があったかもしれない」
――勢いでは、松倉選手の方がありました。
「まあ、ちょっと不利だったけど、自分が勝つことができた。優勝できたので、結果としては満足しているよ」
――今回は、ダイレクトリマッチになります。
「今回、2人ともフレッシュな状態で戦うから、どうなるか楽しみだよ」
――ベルトを獲得してから半年内でリマッチ。すでにKOしている相手とまた戦うのは、どういう気持ちなのでしょうか。
「リングで戦っている誰もが、二度目のチャンスを手にすることができる。彼には二度目のチャンスはあるけど、最初の結果と何も変わらない」
「もちろん、同じ結果、KOを目指しているよ。でも相手がかなり過酷なトレーニングを積んでいることは知っている。相手もとても勝ちたがっているのは、分かる。でも自分は、防衛に成功したい。自分の気持ちの強いと信じているよ
――トーナメントとワンマッチでは、条件が変わってきますか?
「ワンマッチは、トーナメントに比べると体調がフレッシュな状態で戦うことができる。でも自分には自信があるので、より厳しいファイトになると思うよ、相手にとってね」
――松倉選手の強みは何ですか
「彼は、キレがあって、スピードも速い。でも、自分の方がスピードはあるからあまり気にしていない」
――弱点は見つけたのでしょうか。
「それは、試合をしたら分かる。彼の弱点を探るより、自分の強みを出すだけ。自分の強みさえ磨いておけば、自分の全ての攻撃が彼にとって大きな問題となるだろう」
――松倉選手と前回に会った時、どんな印象を持ちましたか?
「彼とは試合の後に、少し話をした。とても、いい人だと思ったよ。試合が終われば、ノーサイドだからね」
――K-1チャンピオンとなってから、何か、態度、考え方、トレニーニングに対するアプローチなどの変化はありましたか。
「いや。今も前も自分の精神面は正しいところにある。特に何も変わっていない。自分らしく同じハッサンだよ。特に何も変わっていない」
「世界では、とても価値が高いと思われている。とくにヨーロッパでは、アーネスト・ホースト、ピーター・アーツ、ブアカーオ、とても有名な選手がK-1世界チャンピオンになっているからね。とても誇らしいよ。自分も、インターネットで彼らの名前を検索して試合映像を見ていたファンだから」
――今と昔のK-1に違いはありますか?
「K-1は世界中で有名だよ。昔のイメージがまだ強いところもあるけど、またK-1は復活しつつあって、人気がどんどん上がっている。自分がK-1のチャンピオンだということが知られたら、“昔のK-1のヒーローと肩を並べて、新しいK-1のヒーローになった”みたいな反応が多く、とても満足だよ」
――12月9日に大阪で再び試合をしますが、ファンに向けてメッセージをお願いします。
「前回は30秒くらいしか続かなかったし、今回も同じ結果を目指している。俺の試合は瞬きするな!」