9月29日(金)後楽園ホールで開催される「Krush.153」の[Krushフェザー級/3分3R・延長1R]で銀次と対戦するMOMOTAROのインタビューを公開!
──8月大会で銀次選手の試合がなくなったことから組まれたカードになりますが、前の試合から3ヵ月ということで、タイミング的にはちょうどよかった感じですか?
MOMOTARO そうですね。そろそろ試合したいなと思っていたので、急きょ決まった試合でしたが、練習はしっかりやっていたので、不安もなく、やろうと決めました。
──相手の銀次選手の印象は?
MOMOTARO ガンガン前に出てきて、打ち合いが得意なインファイターなのかなと。自分は蹴りの距離の方が好きなので、自分とは真逆な選手なのかなと。
──K-1 GROUPに参戦以降、そういう選手との対戦も多いですが、慣れてきた頃では?
MOMOTARO そうなんですよ。だんだんと戦い方にも慣れてきましたし、ずっとこのルール、キャッチなしで近い距離では打ち合うという練習をやってきたので、身についてきたかなと思います。前回、6月の稲垣澪戦では一発いいのが当たって、仕留めて盛り上げないとと思って出たところ、距離感のミスで合わされてフラッシュダウンを取られて負けてしまったんですが、そこまで圧倒されたとは感じませんでした。自分は33歳ですが、体力的にもまだ衰えは感じなかったので、今回もすぐに受けて、またここから這い上がりたいと思っています。
──稲垣戦の前、昨年8月の提髪和希戦、今年3月の竹内将生戦の連勝では、MOMOTARO選手のもとからのスタイルを生かしながら、K-1ルールで勝つやり方を掴んできたように見えました。
MOMOTARO はい、全くスタイルを変えるというのは、トレーナーや練習仲間からも「それは違うんじゃないか」というアドバイスをいただいて、自分の持っているよさを生かしつつこのリングで勝つ戦い方もあると思って、自分の中でも「あ、こう戦っていけばいいのかな」というのも分かってきましたし、ここで連敗は許されないので、必ず勝ちたいと思います。
──フェザー級に落としてからの戦いはどうですか?
MOMOTARO 久々にフェザー級でやった時は不安も多かったんですが、減量もうまくいきましたし、3Rフルになっても、延長になっても自分より若い選手に競り勝てて、自信につながりました。ONEでの減量方法に慣れていたので、最初はナチュラルに近い60kgで戦っていたんですが、近距離で打ち合うことが多いこのルールではちょっと体格差を感じたんですね。それでフェザー級に下げました。
──では今回の試合のテーマは?
MOMOTARO 向こうは絶対に距離を潰しての打ち合いを望んでくると思うんですが、自分はフットワークを使って自分のスタイルを崩さず削っていって、いいところがあったら打ち合う時は逃げずに打ち合って戦おうと思っています。
──先ほど、稲垣戦で「盛り上げようと思った」という話が出ましたが、それはK-1 GROUPに参戦して芽生えた意識ですか?
MOMOTARO 本当にそうですね。今までは自分の距離で戦って近い距離は首相撲で組んで、勝ちに徹底していました。このルールでやってみて、近い距離は組めないので打ち合うしかないですし、打ち合っても全くできないということはないなと。練習もずっとそれでやってきて、ちょっと自信がついてきたというのもありますし、お客さんとして他の選手の試合を見ていても、そういう打ち合いは熱くなるんですよね。だから自分もそういう試合ができたらなというのは思うようになりました。
──ただ、稲垣戦のように、同時にリスクもあります。そこは?
MOMOTARO リスクを逃げていたら上には行けないですし、お客さんの心を掴む試合はできないと思うので。勝つのは当たり前ですが、誰かの心に響くような試合もしたいと思っています。
──初参戦からもうすぐで2年半。そろそろ形にしていきたいところかと思いますが。
MOMOTARO 他の人たちには「向いてないんじゃないか」と言われたりもするんですけど、「いいや、そんなことはない」と。諦めずに頑張って続けていけば覆せるんだということを証明したいですね。
──「向いてない」って言われるんですね。
MOMOTARO そうですね(笑)。「ムエタイやりなよ」って言われたりもします。でも、一度やるって決めたら、すぐに諦めたり引き返したりするのは格闘技に限らず嫌いなので、曲げずに突き進みたいと思っています。
──もともとそういう性格なんですか。
MOMOTARO はい。諦めなければ夢は叶うということを証明して、応援してくれている人にいい刺激を与えられたらうれしいかなと。
──では最後に、この試合に向けての“決意”を教えていただけますか?
MOMOTARO 前回負けてしまい、勝った稲垣選手は新美貴士選手と決まって、勝ってたらその位置にいたのかなとも思うんですよね。でもここからフェザー級のトップ戦線に入り込めるように、まだまだ若い子たちが来るでしょうけども、ベテランですけど頑張っていきますので、MOMOTAROに注目してほしいです。
──分かりました。ありがとうございました!