9月29日(金)後楽園ホールで開催される「Krush.153」の[Krushライト級/3分3R・延長1R]で弘輝と対戦するREITO BRAVELYのインタビューを公開!
──K-1 GROUPへの出場は6年ぶりになるんですね。
REITO そうですね。前回、KHAOSに出たのが2017年だったので。だから話をもらった時は「え? 久しぶりやなあ!」と思いました。“K”のリングに久々に戻れるなと。
──当時は16歳だったんですね。
REITO そうなんですよ。デビュー5戦目ぐらいでした。そこからいろんなデカい団体にも出て、いろんな怖い選手や強い選手とやって、経験してきてるんで、昔とは違う落ち着いて試合ができるようになりました。
──カード発表会見は欠席でしたが、リアルタイムで見ていましたか?
REITO はい。ちょうど沖縄で合宿していたので会見に行けなくて、リアルタイムで見てたんですけど、弘輝選手が「会見に来いよ」って言ってたのは「まあ、確かに! ごめんなさい」と思いました(笑)。「そこもプロの仕事だろ」っていうのも分かりますし、いろいろ言ってくれたんで、盛り上げてくれてるなと。
──いろいろ言われて、ムカついたりは?
REITO あー、僕、全然ムカついたりしないんですよね。煽り合いとかよくあるじゃないですか。そういうのも全然何とも思わないし、「あー、何か言ってんなー」という感じで。
──気にならない。
REITO そうっすね。だって結局、どんなに大口叩いても、試合で結果残せなきゃ恥じゃないですか。いろいろ言うのもプロとしての仕事かもしれないし、会見で乱闘したりするのでお金もらってるんだったらそれでいいですけど、結局俺たちはリングで戦ってお金を稼いでるので、そこがおろそかになっちゃうぐらいだったらいわない方がいいんじゃないかなと思ってるんで。
──ではリング上の弘輝選手にはどんな印象がありますか?
REITO 型にハマらない選手ですよね。独特でケンカスタイルに近いような。今まで僕は“格闘技”をやってきてて、弘輝選手みたいなケンカスタイルの人とあまりやったことがないんですよね。普通はゴングが鳴ったらローとかで手探りみたいなのがありますけど、今回はそんなのがなくていきなりフルスイングで殴ってきたりもするんで、今までの選手とはやっぱり全然違うなというのがありますね。
──そんな相手に、どういう試合をしたいですか?
REITO 向こうは「打ち合おうぜ!」という感じだと思うんですけど、僕は打ち合う気は全くないんですよ。どういう展開になるかは分からないですけど、「何もできなかった……」と向こうが屈辱的に思うような、塩漬けにするような展開が、僕は一番カッコいいと思ってるんで。それは選手として一番屈辱じゃないですか。殴り合ったらジャンケンと同じで、どっちかが当たったら次はどっちが当たるか分からないみたいな感じになりますけど、塩漬けで勝ったら100回やろうが1000回やろうが結果は変わらないんで、そういう試合をしていきたいというのが理想ですね。
──ただ、KrushやK-1というのは殴り合い上等な選手が多いし、それを望むお客さんも多いリングでもあります。
REITO そうなんですけど、でもゴンナパーやゲーオみたいなムエタイ選手は蹴り回して勝つじゃないですか。蹴って蹴って蹴って、相手は殴りたいけど殴れない。それが見本ですね。K-1やKrushの“暗黙のルール”の型にハメられるんじゃなくて、俺は俺のスタイルを貫くというのが理想です。
──REITO選手はこの期間にタイトルも獲っています。それが自信につながっている部分は?
REITO タイトルを獲ったから自信、っていうのはあんまりないですけど、ただ他団体のチャンピオンだったり、日本のムエタイでは5本の指に入るようなトップ選手たちとずっとやり合ってきたので、そっちの方が自信になってますよね。
──それを今回も見せると。
REITO そうですね。弘輝選手はSNSで「殺す」みたいなことを書いてアカウントが凍結したというのがあったじゃないですか。「本当に殺すようなヤツとやったことないだろう」みたいなことを書いてた見たいですけど、僕はヒジありで、あの近距離で恐怖を味わいながらずっとやってきたんですよね。あの距離でヒジを狙われるのって本当に恐怖を感じますし、いつ死んでもおかしくないような戦いをずっとしてきてるので。殴り合い、蹴り合いならスパーで毎日やってるんで、そこに関しては怖いとかはないですから。
──最終的にはどう勝ちたいですか?
REITO いつも通りにやるだけですね。向こうがパンチで来るなら蹴りまくってやろうと思ってます。蹴りが勝つかパンチが勝つかという試合で、最終的には僕の蹴りで完封できたらいいなと思ってます。その中で一瞬の隙を逃さない練習をずっとしてるので、そこでKOしようかなと。
──今回、参戦するにあたっての目標は?
REITO 単純に知名度がほしいですね。ここまでやってきて、地方の選手でもトップに通用するぞというのを見せていきたいです。地方の選手でトップで活躍してるのって、K-1で言ったら朝久兄弟とか、本当に数少ないじゃないですか。この先、格闘技でも地方で夢見る子供たちがいる中で、地方からでも成り上がれるというのを見せていきたいですね。
──では最後に、この試合に向けての“決意”を教えていただけますか?
REITO 今回、弘輝選手みたいな知名度のある選手が相手で、しかも彼は復帰戦でみんなが期待している中で、地方のチャンピオンとやってちょっと勝ってやるかという雰囲気があるかもしれないですけど、そこで足元をすくってやろうという感じです。今回の試合でこのスタイルが通用すると分かって自信につながれば、ここから知名度を上げていって、タイトルも狙っていこうかなと思ってます。
──わかりました。ありがとうございました!