「K-1 WORLD GP」7.17(月・祝)両国<インタビュー>K-1女子フライ級王者KANA「ここから1戦でも落としたら自分が目標としているアニッサとの試合は実現が遠ざかる。この試合に勝ってアニッサ戦を実現させたい」
――前回3月「K'FESTA.6」でのフンダ・アルカイエス戦を振り返っていただけますか?
「練習してきたことが一つ一つ形になってきて、試合と練習の差がドンドンなくなってきて、すごく冷静に戦えたので、自分の中でも手応えのあった試合でした」
――今回も試合前恒例のアメリカ合宿を行ったそうですね。
「はい。6月上旬から約3週間で、7月2日に帰国しました。練習はスパーリング中心で、週3ぐらいでスパーリングと走り込みをやってきました。今回はスパーリングをするのが初めての選手が多くて、メキシカンなジムでスパーやったんですけど、それがすごく試合に近くて、いい緊張感でできました。そこで見つかった課題を実戦の中であったので、いい時間だったなと思います」
――そこも含めて意識して取り組んでいることはありますか?
「ここを特化してっていうんじゃなくて、全体的にやれることを増やしたり、自分自身をよりコントロールできるように、全体的にペースアップしている感じですね」
――対戦相手のマッケンナ・ウェイド選手にはどんな印象を持っていますか?
「若くてパンチ主体の選手だと思います。実際にパンチでKOしていますし、そういう若さや自信はめちゃくちゃ警戒しなきゃいけないところだと思います。自分もキャリアが浅い時は若さと勢いとで上の選手を食ってやろうという気持ちでやっていたので、やっぱりそこは警戒しないといけないと思いますね」
――対戦相手が変わったことで何か変化はありますか?
「対戦相手が変わっても気持ちがブレることは全然ないですし、しっかりマッケンナ選手に合わせて対策も準備もできているので、そこは一切問題ないかなと思います」
――戦略・プランの変更もない?
「蹴り主体で待ちのスタイルではなく、パンチ主体で自分からガンガン来るスタイルの選手に変わって、結構逆なタイプになったんですけど、自分がやるべきことを切り替えるだけなのですんなりシフトできました。今は自分が苦手なスタイルとか有利じゃない、得意じゃない相手っていうのは特になくて、どんなスタイルでも自分がしっかりアジャストしていける自信があるので、どっちでもしっかり対応できるかなと思います」
――KANA選手から見てもタイトルマッチに相応しい相手ですか?
「もちろんそれに相応しい相手というのもそうですけど、K-1のチャンピオンとして最強を目指していく上で本当にナメちゃいけない相手だと思います。倒してクリアしなきゃいけないのは絶対条件で、しっかり緊張感を持ちつつ自分の仕事をしてKOしたいなと思います」
――今大会では6人チャンピオンが並ぶ形になりました。KANA選手は大会を締めるダブルタイトルマッチの第1試合に登場ですが、どんな試合を見せたいですか?
「その位置で試合を組まれたことには絶対に意味があると思うので、しっかりインパクトを残して、見ている人たちにエネルギッシュな試合を見せたいなと思います」
――今のKANA選手にはアニッサ・メクセン戦を実現させたいという目標があると思いますが、それについて改めて聞かせてください。
「ここから1戦でも落としたら自分が目標としているアニッサとの試合は実現が遠ざかる一方だと思うので、この試合に勝って、年内に実現させたいと思っています」
――それでは最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「今回も防衛戦なんで、しっかりベルトを巻く姿を見せられるように。自分の試合で見てくれている人にエネルギーを与えられるパワフルな試合をします」