「K-1 WORLD GP」7.17(月・祝)両国<公開練習>野杁正明、新技開発でアスケロフ戦を上回るKO勝ちを約束!「K-1チャンピオン=KOが約束事。会場が凍りついて引くようなKO劇を見せなきゃいけない」
野杁は公開練習として蹴りを中心としたミット打ちを披露。前回の試合は69kg契約での試合だったが、今回はさらに0.5kg上がっての69.5kg。野杁にとって今までで一番重い階級での試合となる。「67.5kg(ウェルター級)でもベルトを持っているので組まれればやりますけど、正直キツいんで。69.5kgで組んでもらって、そのための体作りもしていますし、体もデカくなってきているんで、今は過去最高に調子はいいのかなと思います」と、順調な仕上がり具合を告白した。
昨年後半は怪我により欠場していた野杁だったが、今年3月「K’FESTA.6」で復帰。世界的な強豪ジャバル・アスケロフをKOで倒して、復活を大いにアピールした。「1Rでしっかり倒せましたし、力の差を見せつけるプラス、練習でやってきたことが出せて倒せたんで良かったかなと思います」と、野杁にとっても手応えも感じられる試合だったようだ。
その新技は、「めちゃくちゃ考えるというよりもミットだったり、マス(スパーリング)だったりでパッと思いついた時に出したら良かったなって感じですね」と、練習中に閃きがもたらす。「どの技でも倒せるというのが一番の武器。どの展開のパターンになってもどの技でも倒せるのが相手にとってもやりづらいと思うし、警戒もされると思うので、そこを目指してやっていますね」と、目的意識を持って取り組んでいるようだ。
今回の対戦相手のアマンシオに関しては、「パンチ主体のパンチャータイプっていう感じですかね。タフな感じではあります」と印象を語った野杁。こういったタイプは得意なタイプだそうで、「攻略はしやすいというか、イメージは何通りもできているし、倒すパターンも何パターンか用意はできているので、試合当日にどれを当てはめるかっていう感じです」と、攻略のイメージはできているようだ。
もし、スーパー・ウェルター級に階級を上げるとするならば、まずは今大会でタイトルマッチを行なう和島大海とジョーダン・ピケオーの二人が、野杁の標的となるのは間違いない。このタイトルマッチに関して、一度自身がウェルター級の試合で負けているピケオーに勝ってほしいという気持ちはありつつも、「前回ピケオーがアビラル選手とやったあの仕上がりだと和島くんが競って、判定で勝つのかなと思います」と予想する。
和島については「正攻法というか、サウスポーのお手本じゃないですけど、教科書通りの選手かなという印象です」と評価し、ピケオーについては「荒々しいタイプに見えつつも結構テクニシャンというか、僕と対戦した時も思ったんですけど、凄く頭を使ってるなっていう印象があったので、賢い選手かなという感じですね」という印象を持っている。和島vsピケオーについて、そう語る一方、スーパー・ウェルター級に階級を上げるにしても、「ゴールはそこじゃないんで」とさらに先を見ている。
今後、どちらの階級で戦うにしても、野杁にとって今回の試合は「クリアしなきゃいけない相手」。「K-1チャンピオン=KOは約束事。今回は会場が凍りついて引くようなKO劇を見せなきゃいけないと思っています」と、6人のK-1王者が居並ぶ中でも、一際戦慄の走るKO劇を見せることを約束していた。