「K-1 WORLD GP」7.17(月・祝)両国<インタビュー>晃貴「岩尾選手にすごい勝ち方をすれば、K-1のトップ戦線を引っ掻き回せると思う。僕がこの階級をグチャグチャにしたい」
──晃貴選手の前回の試合は3.25「Krush.147」での一航選手との試合でした。改めて振り返ってみていかがでしたか?
「1RでKOできて、最高の形で勝てたんで良かったです」
──晃貴選手は拳の怪我で欠場していて、約1年ぶりの試合でしたが、試合勘など問題なかったですか?
「久しぶりということで試合の感覚を忘れていて、ガチガチになっていたんですけど、武尊くんとかがセコンドに就いてくれて、アップの時から『リラックスしていいよ。いつも通りやったら絶対に倒せるから』って言ってくれてたんですよ。それで試合の時は上手い具合に力が抜けて、ああいう結果になったと思います」
──拳の怪我ですけど、もう万全なんですか?
──この欠場している間は拳のリハビリもあったと思うんですけど、その他に強化した部分はあるんですか?
「打撃の練習はできなかったので、体の強化をした1年でしたね。体の強化、体幹強化。そのためにすごく筋トレしました」
──その成果が復帰戦ではしっかりと発揮できたということですよね。
「欠場前の去年の3月の試合と比べたらパワーは全然違いましたね。体の大きさもみんなから大きくなったって言われるようになりましたし、だいぶ変わりました。パワーはかなりついたと思います」
──では、1年間、試合ができない苦しさはあったと思うんですけど、パワーアップして帰ってこれたということですか?
「そうですね。欠場中は苦しい期間というよりは、進化できたいい期間だったと思っています」
──それで今回の7.17両国大会で久々にK-1のオファーが来たわけですけど、どんな心境でした?
「久しぶりのK-1ですし、両国は試合したことがある会場なんですよ」
──2019年のK-1スーパー・バンタム級世界最強トーナメントですね。
「そうです。その時は負けているので、前回の借りを返せるなって思いましたね。K-1でみんなにいい姿を見せたいし、それがまた両国で見せられるかと思うと嬉しいです」
──対戦相手は岩尾力選手になったんですけど、どんな印象をお持ちですか?
「岩尾選手は自分が上京した時に、Bigbangに出ていたんですよ。自分もジムの先輩が出ていたのでよく見に行っていたんですけど、その時にタイトルマッチをやっていたり、すごく活躍していたんですよね。その時からすごく強い選手だと思っていたので、そういう選手と戦えるのは自分も成長したなと思いますね」
──岩尾選手はバイクの事故で4年以上もリングから離れていました。かつて見ていた時と復帰後の現在を比べて、違いは感じますか?
「逆にパワーもスピードも上がっていると思いますし、さらに強くなっていますよね。試合ができない期間も練習して、絶対に強くなっていると思うので試合をするのが楽しみです」
──晃貴選手も久々のK-1で今後のことを考えると重要な試合だと思うんですけど、どんな試合を見せたいと考えていますか?
「ファンの人には自分の強さが伝わる試合をしたいです」
──今のK-1のスーパー・バンタム級はチャンピオンの金子晃大選手と玖村将史選手が2強と言われている状態です。その状況に関してはどのように見ていますか?
「この試合に勝ったら、その中に入り込めるかなと思っているので、次の試合で『晃貴、強ッ!』と思ってもらえる試合をして、トップ戦線に割って入りたいですね」
──Krushで勝った一航選手は、昨年2月の第3代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントにも出場した選手です。そういう選手に1RKO勝利したことで、自分もトーナメントに出ていた選手たちに対して引けを取らないぞというお気持ちはありますか?
「それはもう前から思っています。怪我で欠場する前からですね。自分はあのトーナメントに出られなかったですし、2021年にやったKrushの王座決定トーナメントにも出られなかったんですよ。僕はトーナメントに出ていた選手を一人ひとり引きずり降ろしてやろうと思っていたんで、K-1のトーナメントに出ていた一航選手に1RKOで勝てたのは、みんなをビックリさせられたのかなと思っています。今回の試合でも凄い勝ち方をすれば、K-1のトップ戦線を引っ掻き回せると思うんでグチャグチャにしたいですね」
──晃貴選手は2021年のK-1横浜アリーナ大会で金子選手と対戦経験があります。その時は負けてしまい、金子選手はその翌年のトーナメントを制してチャンピオンになったわけですが、実際に対戦してみていかがでしたか?
「その時は何にもできなかったなっていう感じですね。でもそれが悔しくてフィジカルトレーニングを始めましたし、あの試合で色々と目覚めました。だから、今回の試合で以前とは全然違うということを見せたいと思います」
──では、この一戦からどんな展望を持っていますか?
「自分の強さを証明して、K-1のトップに入り込めるようにしていきます」