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「K-1 WORLD GP」6.3(土)横浜 神保克哉、日本代表として初代ミドル級王座決定トーナメントに挑む!「日本人を舐めるなよ。1回戦から“気合い”です」優勝候補ハイダは「それを明日のトーナメントで証明する」

 6月2日(金)都内にて、開催を明日に控えた「AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023~初代ミドル級王座決定トーナメント~」の公開計量と前日記者会見が行なわれた。

 日本人でミドル級(75kg)をけん引してきた神保克哉と松倉信太郎、ONE Championshipをはじめ世界各国を渡り歩いてきたムスタファ・ハイダや過去に野杁正明を苦しめたハッサン・トイなど、国内外の強豪・全8選手参加の初代ミドル級王座決定トーナメントがいよいよ行われる。
 公式計量は8選手ともクリアしたが、神保と並ぶ日本のエース・松倉は体調不良のために会見を欠席。日本からは神保一人が出席する形になった。いつものようにトレードマークの特攻服姿で会見に現れた神保は「最高のベルトを用意してもらったので、明日が最後だと思って全力で獲りに行きます」と意気込み。一度拳を交えたライバル・松倉の会見欠席を受け「彼の思いも代弁すると『日本人を舐めるなよ』という感じで、明日はトーナメントに挑みたいと思っています」と日本人魂をぶつける構えだ。さらに「1回戦から“気合い”ですね」と決めセリフも飛び出した。

 神保と激突するリー・ホイは中国人らしいフィジカルの強さ・パンチ主体でガツガツ攻めるタイプの強打者。その戦いぶりから現地では“大魔神”と呼ばれ、中国ミドル級最強とも言われている。会見でも「来日した目的は明日のトーナメントで優勝して、中国にK-1のチャンピオンベルトを持ち帰ることだ」と王座奪取に自信をのぞかせた。
“ブラジリアンタイのBIG BOSS”ダニロ・ザノリニは、これまで4団体のベルトを巻き、K-1MAXで佐藤嘉洋さんとも対戦している42歳のベテラン。1度は現役を引退したもののK-1への熱い思いから復帰を決意し、今回のトーナメント出場が決まった。明日に決戦を控えて「明日は準備作って良いパフォーマンスでいい試合をしたいです。最後までベルトを取るまで頑張ります。押忍」と語った。

 対するハッサン・トイはウェルター級屈指の実力者として知られ、2019年12月のK-1名古屋大会では野杁正明に判定で敗れたものの、試合後の野杁に「シンプルにすごく強かった。また日本で見たい選手」と言わしめた。近年は新型コロナウィルスの影響で来日が遠のいていたが、ミドル級に階級を上げて約3年半ぶりにK-1参戦。しかもその試合がミドル級王座決定トーナメントということで「こうして日本に戻ってこれて本当に嬉しく思っている。今回のトーナメントに向けてしっかり準備してきたし、準備は万端なので、明日はベルトを獲るために頑張りたい」と王座奪取を掲げた。
 松倉と初戦で対戦するヴィニシウス・ディオニツィオは今年3月の「K'FESTA.6」でK-1初参戦。神保克哉から番狂わせの勝利を掴み、トーナメント参戦のチャンスを掴んだ。「今はチャンピオンベルトを獲ることしか考えていない。日本の裏側から、30時間かけて飛行機で日本に来て、このベルトは自分のものだと思っている」とK-1王座戴冠への執念を口にした。
 1回戦最後の戦いとなるムスタファ・ハイダvsMIKE JOE。ハイダはONE Championshipに参戦するなど世界を舞台に経験を積んできた、まさに世界のレベルの強豪。日本のファンもこのトーナメントの優勝候補として名前を挙げており、ハイダは「日本のファンが自分を優勝候補に選んでくれて皆さんに感謝したい。自分が優勝候補に選ばれているような価値をトーナメントで証明したい」と静かに語った。

 そのハイダに挑むMIKE JOEは、2021年3月「K'FESTA.4」以来のK-1参戦。この2年間はムエタイルールでキャリアを重ね、WMCインターコンチネンタル・ミドル級&WPMFインターナショナル・ミドル級の2本のベルトを巻いた。何と明日が記念すべき誕生日でもあり「この日の為にいろんなものを犠牲にしてきたので、明日自分のパフォーマンスを全力で見せてベルトを獲りたい。前回の記者会見からさらに椅子の位置もベルトに近づいてきているので(会見ではMIKE JOE側にベルトが置かれていた)、このままの勢いでベルトを取って最高のバースデーにしたいと思っています」と、落ち着いた語り口で静かに闘志を燃やした。

 1日3試合の過酷なワンデートーナメントを制し、初代の栄光を掴み取るのは誰か。横浜の地で、K-1の歴史に新たな1ページが刻まれる。
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