「Krush.149」5.20(土)後楽園 平均年齢19.25歳！未来を担う若者たちがフライ級王座決定トーナメントに集結！山脇飛翼vs大鹿統毅・大夢vs長野翔
今回発表されたのは第2代Krushフライ級王座決定トーナメントだ。Krushのフライ級王座は昨年新設されたK-1 GROUPでも最も軽い階級で、昨年9月「Krush.141」で4選手参加で初代Krushフライ級(51kg)王座決定トーナメントを開催。これを勝ち抜いた大久保琉唯が初代王者となった。しかし、大久保が高校在学中での王座戴冠ということもあり、体が大きくなった・体重が増えたことでバンタム級(53kg)に転向。そのため王座を返上することになり、今回は山脇飛翼、大鹿統毅、大夢、長野翔の4選手がワンデートーナメントでその空位となった王座を争うことになったのだ。
参戦する選手はいずれも若く、山脇は21歳、大鹿は18歳、大夢が20歳で、長野が18歳という年齢だ。平均年齢は19.25歳と20歳を割る。会見に同席した中村拓己K-1プロデューサーも、「これからのK-1 GROUPを担っていく選手たち。ハツラツとしたガツガツしたトーナメントになってくれたらと思います」と、若者たちの戦いに期待を寄せている。
まず準決勝の第1試合は山脇vs大鹿の対戦だ。山脇は2019年、大鹿は2022年にK-1甲子園で優勝しており、この一戦はK-1甲子園王者対決となる。山脇は初代フライ級王座決定トーナメントに出場するはずだったが怪我で欠場。当日は会場で見ていて悔しい想いをしたそうだが、「僕が出ていたら絶対に僕が優勝していたと思う」と自信は揺るぎない。今回のトーナメントに対しても「このベルトを獲ることが目標じゃないんで、獲ってからが大事やと思うんで注目しておいてください」と先を見据えての参戦となる。
対する大鹿は一番若い2005年生まれだが、既にプロで6戦のキャリアを積んでいる。昨年12月「Krush.144」でのKrushデビュー戦では、初代フライ級王座決定トーナメントにも出場した西林翔平も撃破している。会見ではやや緊張気味であったが、「僕はまだ無敗なので、無敗のままチャンピオンになりたいと思います」と無敗記録を更新しつつ、フライ級のベルトを手に入れることを宣言していた。
準決勝の第2試合は大夢vs長野というカードだ。大夢は昨年の初代フライ級王座決定トーナメントの決勝で大久保に敗戦。あと一歩のところでベルトを逃し、人一倍悔しい想いをした。そのため今回も「このトーナメントは僕のためのトーナメントだと思っています。過去の忘れ物をしっかり回収します」と、捲土重来を期しての参戦だ。「覚悟の差です。死んでも勝ちます」と、他の選手よりも悲壮感を漂わせて、ベルトを獲りに燃えている。
この大夢と戦うのは長野。K-1アマチュアで3度優勝の実績を上げ、昨年K-1 GROUPのリングでプロデビューし、ここまでデビュー以来3連勝を飾っている。会見では「ライオンがウサギを狩る時のように、誰が相手でも思いっきりぶっ潰してやろうと思っています」と挑発的なコメント。これは長野が所属するシルバーウルフの大先輩である魔裟斗さんが、約20年前にK-1 MAXに出場する時に発したコメントだが、山脇に「僕らはウサギですか？」とツッコまれると、「そうっすね。当日はそう思って狩りに行きます」と答えるなど、気の強さを見せていた。
また、この日はリザーブファイトとして橋本裕也vs石郷慶人も決定。橋本が23歳、石郷が18歳とこちらも若いフレッシュな対決となっている。K-1 GROUPで最も軽く、最も若さが溢れるフライ級。K-1 GROUPの次代を担う人材がこのトーナメントで出てくるのか？ 要注目のトーナメントになりそうだ。
「前回のトーナメントは怪我で出場できなかったんですけど、僕が出ていたら絶対に僕が優勝していたと思うんで、今回も注目をお願いします。（準決勝の対戦相手の印象は？）ちょっと緊張しているんかなと思います、今日。あと写真が分け目が一緒やったんでそれだけ変えてほしいです。（決勝で戦いたい相手は？）この前の会見の時にも言わさせてもらったんですけど、大夢選手に1敗しているんで、そこはしっかり決勝でやり返さないとなと思っています。でも、このベルトを獲ることが目標じゃないんで、獲ってからが大事やと思うんで注目しておいてください。
（Krushのベルトへの想いは？）ベルトを獲りたいというか、この2戦勝った時にベルトがついてくると思っています。僕はそっからが勝負やと思っているんで。（若さという話があったが、若さ以外で自分に誇れる物は？）ここ並ぶと僕は若くないんで、ちょっと分かんないです（笑）。（前回トーナメントを欠場した時の想いや悔しさは？）当日は直接会場で見させていただいたんですけど、リザーブファイトから含めてフライ級の6人、めっちゃいい試合していたし、その4選手の誰が勝ってもおかしくなかったと思うんで。その中に僕がいないことが一番悔しかったです。
ちょっといいですか？ 長野選手が『ライオンがウサギを狩る』みたいなことを言ってたんですけど、僕らはウサギですか？ （長野の回答を聞いて）ウサギよりは強いイメージなのでもうちょっと強いイメージでお願いします（笑）。（何の動物だったら満足する？）名前に羽（翼）が入っているので空を飛ぶ系がいいですね（笑）」
大鹿統毅
「今回、このようなフライ級のトーナメントに参加できて光栄です。僕はまだ無敗なので、無敗のままチャンピオンになりたいと思います。応援よろしくお願いします。（準決勝の対戦相手の印象は？）2019年の甲子園のチャンピオンであり、K-1甲子園王者対決だと思うので、しっかり勝ちたいと思います。（決勝で戦いたい相手は？）戦いたい相手は大夢選手ですね。初代フライ級トーナメントの決勝で大久保琉唯選手と戦っているのを見て、是非大夢選手とやりたいと思っています。
（Krushのベルトへの想いは？）このフライ級トーナメントで優勝するともらえるベルトは他の物よりも大事だと思うので、しっかり獲りたいと思います。（若さという話があったが、若さ以外で自分に誇れる物は？）まあどうなんですかね？ よく分からないんですけど、フライ級ということでスピード感がある試合が楽しめると思います」
「思っていた形とは違うんですが、こうしてまたベルトを巻くチャンスをいただいて嬉しく思っています。このトーナメントは僕のためのトーナメントだと思っています。過去の忘れ物をしっかり回収します。（準決勝の対戦相手の印象は？）一回戦も決勝もこのトーナメントは、自分自身の次のステージに行くための戦いやと思っています。相手が誰であろうと、分かりやすく力づくでねじ伏せます。（決勝で戦いたい相手は？）先程も言ったんですけど、どちらが上がってこようが力づくでねじ伏せます。（Krushのベルトへの想いは？）あの悔しさを忘れたことがありません。いずれハッキリさせたいなと思っています。
（若さという話があったが、若さ以外で自分に誇れる物は？）覚悟の差です。死んでも勝ちます。（一度ベルトが手元まで来て逃したが、その時の気持ちは憶えている？）先程も言わせてもらったんですけど、本当にあの悔しさは忘れられないので、いずれやり返したいですね。（フライ級はまだ防衛戦が行なわれていない。自分が獲った場合、この階級をどうしていきたい？）ホンマにこのベルトを獲ってからがスタートやと思っているんで、まずスタートを切らないと意味がないんで、とりあずこのベルトを獲ることがスタートですね」
長野翔
「ベルトどうこうというより、ライオンがウサギを狩る時のように誰が相手でも思いっきりぶっ潰してやろうと思っています。（準決勝の対戦相手の印象は？）一番強い相手かなと思っています。（決勝で戦いたい相手は？）自分は大鹿選手とやりたいと思っています。ジムの後輩が大鹿選手に負けているんで、その借りを返そうと思っています。（Krushのベルトへの想いは？）ベルトは正直興味なくて、誰が相手でも倒そうと思っています。（若さという話があったが、若さ以外で自分に誇れる物は？）一応全試合ダウンを獲っているんで、フライ級の中ではパワーがあると思っているんで、パワーを見せたいと思っています。（山脇の質問に対して）そうっすね。当日はそう思って狩りに行きます」