「K'FESTA.6」3.12(日)代々木<公開練習>コンペット、ヴュー、パヤ―フォン、ヨーシラーが合同練習 “K-1年間最大のビッグマッチ”でムエタイ旋風を巻き起こす!
2月下旬に来日していた彼らはそれぞれ2分1Rのミット打ちを披露。インタビューでは口々に「日本の冬は寒いね」と苦笑いしていたが、それを見越しての早期来日でもあったようで、コンペット・シットは「早く日本に来たのはこの寒さに慣れるためでもあったから、今は全く問題ない」と語った。
王者・金子に関しては「すごくパンチが強いということは分かっているし、彼のことは研究してきた。対抗する準備はできているよ」と自信を覗かせる。金子が「絶対にKOする」と言っていると聞くと「へえ、そうなんだ。でも自分も金子にKOされない自信も、勝つ自信もあるよ」と涼しい顔。
玖村に続き金子も下して王者になれば、紛れもないK-1スーパー・バンタム級の頂点に君臨することになる。そのことについては「K-1のチャンピオンになることはすごく栄誉なこと。キャリアに箔がつくし、日本やタイだけでなく世界的にも知られることになる。タイではこれまでタイトルマッチを7回戦ってきたけど、今回はすごく大きな大会だし、今までと比べてもすごく気合いが入っている。絶対にチャンピオンになります」と、落ち着いた口調で語った。
リベンジに燃えて挑んで来るであろう菅原に対しては「気合いが入っているという意味では私も同じ。防衛したいという気持ちが強く、ベルトは絶対彼女には渡さない」とキッパリ。彼女自身、初防衛戦ということで燃えているようで、「普段よりすごく緊張してるし、プレッシャーも感じている。前回はベルトを狙う立場だったけど、チャンピオンの座を防衛しないといけないので、さらに緊張しています」とも。そのプレッシャーの中で「蹴りが他の選手よりも効果があると実感しているので、そこで勝負したいと思っています」と、勝利への意欲を見せた。
K-1ルールでは4戦を戦い、王者にもなった。「K-1ルールは全く問題ないです。K-1ルールで戦うことが普通のことになっています」と語る。「全力を尽くして戦い、彼女には絶対にベルトを渡しません」と、改めて力強く語ったパヤーフォン。初防衛なるか?
K-1初参戦の心境を聞かれて「緊張しています」というものの「K-1ルールを理解することが大事だけど、トレーナーの皆さんに指導してもらっているので問題はありません。練習していて最初はやはりちょっと厳しいと感じましたが、練習を重ねるうちに理解してきたし、今はそんなに難しいこととは思っていません」と不安はない模様だ。
王者・軍司については「すごく体が強くて、すごく危険なパンチを持っている選手」と評したが、強化しているというパンチで対抗するかと聞かれると、「自分は準備ができている。戦い方についてはリングで見せますよ」とかわしてみせた。
「ベストを尽くして、皆さんをガッカリさせないような試合をします。もちろんベルトを獲る自信はあります。いい準備ができているし体調も良いので、必ず獲ります」と静かな口調で宣言。無口な実力者は、リングでこそ雄弁に語ってくれそうだ。
2度目となるK-1ルールに関しては、「前回の試合でだいたいのことは分かったので、全く問題なくなりました。今回は特にパンチに力を入れて練習しています。前回は蹴りしか出せなかったので、今回はパンチでも勝負したい」と宣言。石井のことはタイでの活躍をよく知っているという。「ムエタイで戦っている印象が強く、その頃からK-1の試合までずっと見ている。パンチの強さはK-1に上がってからも変わらないですね」と評した。
だがヨーシラーはここで石井といい試合をするつもりはないという。なぜなら石井に勝って、黒田斗の再戦のチャンスを掴むのが大前提だからだ。「ここで勝って黒田選手にリベンジしたい。今回は自分が持っている全ての技を駆使して、K-1スタイルに合わせた試合をして勝ちます。ベストを尽くして、絶対に面白い試合にしますので、応援よろしくお願いします」と締めた。
それぞれに試合への決意を語ったタイ人4選手。いずれも激勝して、代々木のリングにムエタイ旋風を巻き起こすか?