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「K'FESTA.6」3.12(日)代々木<インタビュー>石井慧「僕と同級生で、日本の格闘技界を引っ張ってきた京太郎選手には思い入れがある。結果と勝敗を超えた、K-1の若い次の世代の選手たちに繋げられるような試合をしたい」

 3月12日(日)東京・国立代々木競技場 第一体育館「K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K'FESTA.6~」の[K-1スーパー・ヘビー級/3分3R・延長1R]で京太郎と対戦する石井慧のインタビューを公開!

──昨年4月の「K'FESTA.5」以来、K-1では約1年ぶりの試合になります。率直にどんな心境ですか?

「やっぱり嬉しいというか楽しみにしています」

──前回は無差別級トーナメントに出場し、一回戦で実方宏介選手にKO勝ちしたものの、怪我で準決勝を棄権せざるをえませんでした。

「試合に関しては、いいパフォーマンスを出せたんじゃないかと思います。準決勝は欠場になりましたが、次世代を担う選手が勝ち上がって、非常に良かったんじゃないかなと思います」

──仮の話になりますが、もし怪我がなければ自分が優勝していたという感触はありますか?

「どうですかね? 大丈夫じゃないかなと思いましたけどね」

──その後はプロボクシングに挑戦されて、昨年8月と今年1月に試合をされましたよね。ボクシングに挑戦されたのはどのような理由があるんですか?

「やっぱりオリンピックスポーツであるボクシングを1回やってみたいなというのがあったんですよ。今、総合格闘家がエキシビションでボクシングの試合をやるじゃないですか? でも、勝敗のないエキシビションでやることに意味があるのかっていうのがあって。それが本当に自分の向上に繋がるのか?という疑問があったんです。結局のところKOされても負けじゃないし、KOしても勝ちにはならない。やるならオフィシャルのレコードに載る部分で挑戦してみたいと思いました」

──やはり勝負師として、白黒つけられる舞台じゃないと自身の向上もないと。

「僕の持論では絶対にそうなりますね。エキシビションでは絶対に味わえないものがあるので」

──ボクシングは石井選手のルーツである柔道からは、かなり遠く離れたところにある競技というイメージですけど、あえてそこに挑戦してみたいというのはどういう気持ちなんですか?

「僕は一人の格闘家としてちょっとでも強くなればという想いが一番強いんです。だからボクシングに限らず、K-1もそうだし、柔道もそうだし、総合格闘技もそうだし……そこに挑戦したいという気持ちがありましたね」

──2戦やってみてプラスになった部分はありますか?

「トレーニング期間中はボクシング技術の向上をしっかりやっていたので、純粋なボクシング技術は上がったと思うし、やっぱり格闘家は試合してなんぼですから。コンスタントに試合をすることによって研ぎ澄まされる部分とか、コンディションの維持も含めてプラスになった部分はあると思います」

──その中で久々にK-1の試合に出ようと思ったのはどういう心境だったんですか?

「やっぱり今回、京太郎選手が相手というところですね。(K-1で京太郎と戦うことは)自分の目標でもありますし、同級生で僕よりも前にプロデビューしていて、日本の格闘技界を引っ張ってきた選手ですし、個人的に思い入れのある選手だったのでその選手とやってみたいというのはありました。それと多分、僕にとってのK-1は今回の『K'FESTA』という大きな舞台で区切りになると思うんで、そういう意味でもやろうと思いましたね。だから、この試合に関しては勝敗や結果を超越した想いがあります」

──今、区切りというお話が出ましたけど、ボクシングやK-1の試合はもうやらないということですか?
「年齢的にもこれからは総合格闘技に完全に集中しようと思っています。そもそもK-1もボクシングも打撃を学ぼうと思って始めた部分がありますし、目標がないとできないじゃないですか? その目標という部分で京太郎選手という存在があったんですけど、今回はその京太郎選手との試合ということでK-1も今回で区切りにしようと思っています」

──K-1参戦当初から京太郎選手の名前は出されていました。昨年のトーナメントでも試合をする可能性はあったと思うんですが、今回このタイミングになったことは石井選手にとっていかがですか?

「凄く良かったと思います。『K'FESTA』という大きな舞台で一区切りつけやすいですし、僕はずっとボクシングの練習をしてきたので、そっからのいいコンディションを保ったままこの試合に向けてもスタートできるので、全て上手くいっているような気がしますね。トーナメントだとどうしてもダメージの部分であったり、いろいろあると思うんで、ワンマッチの方が集中してできるんじゃないかなと思いました」

──京太郎選手はプロボクシングでも結果を出してきた選手です。その部分でも張り合いたいなという気持ちはありますか?

「ボクシングであそこまでいくっていうのは本当に凄いですよね。その前のK-1も含めてやってきたことが凄いし、対戦相手を見ても錚々たるメンバーとやってますから、本当に凄い選手なので思い切っていきたいですね」

──その試合がK-1の年間最大のイベントである「K'FESTA」で行なわれます。どんな試合を見せたいと考えていますか?

「K-1の若い次の世代の選手たちに繋げられるような試合をしたいと思っています。総合格闘技でも昔のDREAMから出ている選手は数えるほどしかいないですし、K-1も旧K-1からやっている選手は数えるほどしかいないじゃないですか? 僕らはそういう選手ですし、しかも同級生でヘビー級で試合ができるっていうのは非常に感慨深いものがあります。会見でも言ったように結果と勝敗を超えた試合を見せたいなと思います」
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