match result
試合結果
メインイベント(第9試合)/Krush -55kgタイトルマッチ/3分3R・延長1R
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試合レビュー
Krushが誇る激闘派同士の対戦。前日会見では堀尾が「最高の防衛戦にする」、寺戸が「試合展開はどうでもいい。ただ俺が勝つだけ」と対照的な言葉を残している。
1R、ジャブ・前蹴りで距離を取る堀尾。寺戸は細かくフェイントを入れて右ローを蹴る。じりじりと前に出て、パンチで飛び込むチャンスを伺う寺戸。堀尾は前蹴りで距離を取りつつ、右ストレートを当てる。
2R、ジャブから距離を詰める寺戸が右ロー。堀尾も前蹴りで距離を取りながら右ストレートを狙う。堀尾がパンチをまとめてハイキック。お互いに右ストレートを打ち合うと、寺戸が飛びヒザ蹴りを狙う。終盤、寺戸がバックスピンキック。堀尾が左フックを当てると、寺戸も右ストレートで前に出る。
3R、堀尾が右ストレートから左右のハイキック。寺戸が右ローを蹴って、右ストレートを伸ばす。堀尾がジャブから前に出ていくと、そこに寺戸がどんぴしゃりのタイミングで飛びヒザ蹴り。これで堀尾がばったりと倒れ、寺戸がダウンを奪う。
立ち上がった堀尾はパンチで突進。寺戸も退かずに打ち合う。残り1分、堀尾の右ストレート・左フックがヒット、さらに飛びヒザ蹴りやバックキックを繰り出すが、寺戸も踏みとどまる。このまま試合終了となり、鮮やかな飛びヒザ蹴りでダウンを奪った寺戸が第5代Krush-55kg王座に就いた。
試合後、寺戸は「僕を応援してくれる皆さん、5年間お待たせしました。遂にこのベルトを巻きました。本当に毎回崖っぷちの試合ばっかりでハラハラさせてばかりで申し訳ないと思うんですけど、こうやって勝ったのも応援してくれたみなさんの後押しがあったからです。みなさんの笑顔が見たくて頑張りました」とメッセージを送った。
■試合後の寺戸伸近選手のコメント
「(試合の感想は?)ここで俺が負けると進退考えないといけないと思っていたので、結果を残せてうれしいです。(復帰戦でしたがプレッシャーや不安は?)不安はいつもあるんですけど、今回はこの試合に賭けていたというか。(初代王者決定トーナメントで負け、瀧谷選手に王座戦で負けるなど、なかなか取れないベルトでしたが?)重たいですね。巻きたかったベルト、こんなに重たかったんだって思いましたね。いろんな人の応援、チームメイトとジムのみんなの支えがなかったらいまの自分はないと思うので。(5本目のベルトになりますが?)いままで手に入れることができなかったので、うれしい気持ちがでかいです。(3Rのヒザについては?)目には目をじゃないですけど、俺も先に当ててやろうと思ってました。練習もしていたので、その成果が出たと思います。
(最初から落ち着いているように見えましたが?)そうですね。向こうがアセっているなと思いました。2Rからはペースも上げてくると思ったんですけど、1Rでああいう戦いかたができたのは大きかったですね。(効いた攻撃は?)ボディはもらい続けたらイヤだなと思ったので、警戒しました。最初は打ち合って倒してやろうと思ったんですけど、飛びヒザが来る可能性もあったし、セコンドの声で冷静になりました。(今後、どんな王者を目指していきますか?)現時点で考えてはないですけど、もうひとつほしいベルトがあるので。それは一個しかないでしょ。(リングでベルトを巻くリクエストを断った理由は?)トランクスのメインスポンサーが見えなくなってしまうので、冷静に頭が働きました(笑)」
■試合後の堀尾選手のコメント
「(試合の感想は?)距離や相手の攻撃を見る部分では、いままでで一番落ち着いてたんですけど、3Rでミスがあり、それが敗因だと思います。もの凄く悔しいです。(ベテランの圧力は?)相手もよく見てるという感じで。こっちのほうがうまく試合運びもできてたんですけど。同じように狙っている者同士の中で、一発当てるのが寺戸選手はさすがだったと思います。(プレッシャーは?)1R目からまったくなかったです。
(自分のエンジンがかかるところでダウンを?)そうですね。どう倒れたのかわからないんですけど、自分が入ったところにあわせられた、と。出鼻をくじかれた感じですね。(今後については?)ベルトを失った寂しさよりも、試合に負けた悔しさが大きいので、リベンジのつもりでいちからやり直して、また-55kgのベルトにトライしたいと思います。(ほかの選手と寺戸選手の違いは?)前に出ても、寺戸選手が冷静に合わせてきたのは経験の差だと思います」
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