match result
試合結果
メインイベント(第10試合)/Krush -67kgタイトルマッチ/3分3R・延長1R
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試合レビュー
1R、サウスポーの両者。渡部がパンチ・ローでプレッシャーをかけ、牧平も右ミドルと左ローを蹴る。牧平は前蹴りで距離を取り、パンチをまとめて左ローにつなげる。渡部も左ローを蹴って前進。互いにローを蹴り合う展開が続く。
2R、パンチで前に出ていく渡部。牧平も左ストレート・左ハイを返す。渡部が左ロー・左ハイで前に出れば、牧平も左ロー・左のヒザ蹴りを返す。右の前蹴りで距離を取り、左ロー・左ハイ蹴る牧平。ジャブからパンチをまとめて飛びヒザ蹴りをヒットさせると、渡部も左ストレートを返して譲らない。
3R、牧平が左ストレート、左ハイ、飛びヒザ蹴りで猛攻。渡部も距離を詰めて左右のフックを打ち込む。応援団の大声援を背に激しく打ち合う両者。牧平が左ローを連打すれば、渡部も左ストレートを返して打ち合う。残り30秒、牧平が渾身の右ハイキック。これで渡部の動きが止まる。それでもパンチで前に出る渡部。牧平も必死に踏ん張ってローを返したところで試合終了となった。
判定はジャッジ1名が30‐29で牧平を支持したものの、残り2名は29‐29で差をつけず。試合は延長戦へ突入する。
延長R、すぐにパンチで突進していく渡部。牧平もハイキックを蹴り返す。ここで渡部が飛びヒザ蹴りを発射。これで牧平の右目尻が切れて、ドクターチェックが入る。再開後、距離を詰めてパンチを連打する渡部。牧平も必死にロー・ミドルを蹴り返す。渡部はそこに左ストレートを当てて、パンチをまとめる。
残り1分、牧平は渡部のボディに前蹴りとヒザ蹴り。渡部も左ストレートからパンチを打ち込む。残り10秒、渡部がパンチで突進し、試合終了のゴングが鳴らされる。判定は3-0で渡部。牧平との死闘を制した渡部が67kg王者のベルトを腰に巻いた。
試合後、マイクを持った渡部は「やっと一番になれました。まず最初に牧平選手、牧平選手の応援団のみなさんありがとうございました。そして渡部太基の応援団のみなさんありがとうございました。いつもKrushを応援してくれているファンのみなさんありがとうございました」と感謝の言葉。「チャンピオンになるという夢がいつしか目標に変わって、ようやくベルトを獲れました。失敗もいっぱいして、思い通りに行かない日々もありました。でもあきらめなくてよかったと思います」とKrush王者になった喜びを語る。
そして渡部は両親と妻をリングに上げて記念撮影。「-67kgのチャンピオンとして誰にも負けないために、もっと練習して最強のチャンピオンになります。Krush、K-1、そして渡部太基をよろしくお願いします」とKrush王者としての更なる飛躍をファンに誓った。
■試合後の渡部太基選手のコメント
「(8Rでようやく決着がつきましたが?)強かったです。今日はやりづらくて。僕も倒さなきゃと思って、前回はパンチパンチだったので、今回は蹴りを混ぜてうまく戦おうと思ったんですけど、相手もうまくて、なかなか攻めきれなかったです。(牧平選手はパンチが目立ちましたが?)そうですね、自分もパンチでいこうと思ったんですけど、ガンガン前に出る悪いクセが出るので、なるべく蹴るようにして。(この王座戦まで振り返って?)一度、K-1を挟んだりして、目標が変わったりもしたんですけど。67kgで塚越選手も挟んで、またチャンスが巡ってきて。何が何でも取りたいなと思って。
(ベルトを巻いた感想は?)巻くのは2回目なんですけど、初めてのようにうれしいし、ほしかったベルトなので。(リング上で一番になれたという言葉もありましたが?)涙が勝手に出てきましたね。過去にも泣いたことはありましたけど、応援してくれてる人の声援が聞こえてジーンてきちゃいましたね。(ご両親と奥様もリングに?)そうですね。嫁を上げるのは僕のレベルでは早いと思ったんですけど、両親に感謝の気持ちだけ伝えたいなと思って。
(会話は?)オヤジは勝っても負けても文句言ってくるうるさいオヤジなんで。まあ、親孝行じゃないですけど、一回でいいからリングに上げたかったので、それができてよかったです。(第4代王者ということですが今後は?)牧平選手が2回防衛してますからね。防衛数でも負けたくないし、歴代のチャンピオンよりもスーパースターになれるようにがんばっていこうと思います」
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