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レオナ・ペタスが会見ジャック!反乱軍に松山勇汰、木村ミノルが加入し試合を要求

 5月31日(土)に神奈川・横浜BUNTAIで開催される「K-1 BEYOND」の対戦カード発表会見が、27日、都内会場にて行われた。

 現K-1宮田充プロデューサー政権に反旗を翻していた第5代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者のレオナ・ペタスが乱入し、会見をジャックした。

 宮田P不在の中、マイクを握ったレオナは「2月9日にK-1のリングで喋らせてもらったレオナ・ペダスです。あれからかなり思っていたよりも反響があったり、いろんな人がたくさん支持をしてくれました。あの時は感情的になってリングに上がったんですけど、結果、いい感じだったじゃないかなと実感してます。いろんな人が支持してくれるというのは、K-1最高、キックボクシング最強というのを、今のK-1では多分見ることができない。僕はそういうK-1を今作っていきたくて、そういうのを見せていきたいなと思っています。

 ダメな宮田プロデューサーはポンコツなんで。あいつをやっぱりプロデューサーの座から引き下ろさないと、そういうところが見えるんじゃないかなと。あの時にマイクで、K-1に不満のある選手は僕のところに集合と言ったんですけど、試合に干されたり、マッチメイクで潰されたりとかで、意外と20~30人くらいの選手が勇気を持って僕に声をかけてくれました。そういう選手もたくさんいるんですけど、今日はちょっと代表として一人だけ来てもらった選手がいるので、そいつを呼びたいと思います」といい、元同門の後輩の松山勇汰(ALONZA ABLAZE)を呼び込んだ。

 松山は「自分はK-1と宮田さんに不満があるという形ではないんですけど、ずっとお世話になっているレオナさんがこうしてK-1を変える反乱軍として盛り上げていこうという中で、そこは自分が一番に付いていかなきゃダメだなと思ったので、今回はレオナさんと一緒に反乱軍として一緒に暴れてK-1を盛り上げたいなと思っています」と挨拶した。

 5月31日のK-1では、レオナが返上したK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座を懸けた8人制のトーナメント開催が決定していることを受け、レオナは「優汰と僕は出場します。もう、それ決定で。他に出たい選手がいると思うんですけど、Krushのチャンピオンが出たいと言っていて、それが出てもいいと思うし、資格もあると思うんですけど、僕らが出なかったら盛り上がらないし、あとは外国人でいいんじゃないかなと思っています。僕らは出場するので、皆さん予定を明けて、僕と優汰のどっちかがベルトを獲ります」とK-1の正式な許可なくトーナメント出場を発表した。

 また、会見終盤には、反乱軍のメンバーとして木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)が登壇。昨年10月に大麻取締法違反の疑いで逮捕されて以来の公の場での登場となり、「皆さん、お久しぶりです。この度は、皆さんに多大なご迷惑とご心配をお受けして申し訳ございません。今後は違法薬物やドーピングなどは一切やらず、また新しい木村ミノルとして生まれ変わるので、よろしくお願いします」とコメントした。

 続けて「僕は特にK-1や宮田さんに恨みもないんですけど、K-1には物足りないと思っていて、反乱するにはまだまだ心細いなと思ったので、この場を借りて自分の復帰のチャンスにしたいなと思ってここに来ました。またK-1ですごい強い姿を見せて、復活の一歩目にしたいなと思っていますので、よろしくお願いします」と反乱軍のメンバーとして古巣のK-1で復帰したいと語った。
 以下、各選手のコメント。

■レオナ・ペタス

――トーナメント出場決定ということですが、K-1に話は通されていますか?

「僕はチャンピオンだし、ベルト防衛もしなかったし、出場した方が盛り上がるでしょ。僕と優汰がいなかったら、誰が出るの? という話なので、僕らが出なかったら盛り上がらないし、K-1はやっているんだなという感じで終わると思うので、僕らが出ます。もう決定なんで。K-1がダメって言っても決定です」

――ベルトを返上したのに、またトーナメントに出るというのはどういう心境ですか。

「僕はこの階級だと一番強いと思っていますし。1日3人とやるタイトル防衛戦かなと思っています」

――反乱軍の活動で何か決まっていることはありますか。

「チーム名は決まっていて、近々発表したいと思います。他の選手もいて、今日来られなかった選手が2人います。会見に間に合わなかった選手の発表があったりとか、いろんな選手がK-1への不満を募っているので、そういう選手の発表をしていきたいなと思ってK-1と戦っていきたいと思います」

――宮田プロデューサーの何が気に入らないでしょうか?

「武尊選手がいた時に、皆さんはK-1を見たいなと思っていたと思うんですよ。でも、今はK-1をやっていても結局RIZINと興行が被っていたら、RIZINに持っていかれちゃいます。そういうところで、だらしがないなと。怠っているから、K-1が攻撃されていくんだよと。そういうちゃんと仕事ができていないところが、僕はちょっと許せないですね。せっかく武尊選手といったすごい選手たちが作ってきてくれたK-1を衰退させていっているのを見ていて、苦しいなと思っています」

――今のチーム名は反乱軍で後日発表になりますか。

「そうですね。今のところは反乱軍(仮)でお願いします」

――20~30人くらいの選手が勇気を持って声をかけてくれたということでしたが、反乱軍のメンバー選考にはどういったことを重視していますか。

「反乱軍といってもK-1をより良くしていきたいなと思う選手、K-1に愛がないと反乱しててもしょうがないですし、そういう選手をどんどん入れていきたいなと思っています」

――出場するトーナメントに他の反乱軍のメンバーが加わる可能性もありますか?

「60kgの選手が加わってもいいですけど、僕と優汰に任せてほしいんですね」

――トーナメントで優勝したら、K-1に要求したいことはありますか。

「K-1をどんどん良くしていきたいので、ポンコツの宮田がどんどん居づらい世界になっていくと思います。そういう風になっていけば、どんどんK-1は盛り上がっていくと思うし、ちゃんとなると思うので、ここで一回、どっちかが優勝してプレッシャーかけてやりたいなと思っています」

――永坂吏羅選手もSNSで宮田プロデューサーとやり合っていますが、彼は同志なんでしょうか?

「僕はSNSでも言わせてもらったんですけど、(永坂は)めちゃめちゃ華のある選手だと思うんですよ。なんで、ぜひ吏羅君が参加してくれるんだったら待ってるし。そうじゃないよと独自の道を進みたいというなら、それは全然いいと思うし、お互い良い方になるように一緒に頑張っていこうと思ってます。来てくれるんだったら嬉しいし、別々になっても、僕は吏羅君の今の活動をすごい注目してるし、頑張ってほしいなと思います」

――吏羅選手以外にまだ別の選手がいるということ?

「詮索しないでください(笑)。口がすべって言っちゃいそうなんで。優汰が来たので、皆さんはどうせK-1の選手でしょ、と思っていると思うんですけど、他団体の選手もいるんで、ちょっとそこら辺も楽しみにしてもらえてたらなと思います」

――仮にその他団体の選手が同じチームだと発表された場合は、その他団体の選手をK-1のリングに上げるということですか?

「そうですね。その他団体の選手も試合をしたいから、K-1に来ると思うし、K-1に不満があるから来ます。不満だけじゃなくて、愛がある選手じゃないと僕は嫌なんで、そういう愛がある選手が何人かいるので、そういう選手を近々発表できると思うので、楽しみにしてもらえればと思います」

――反乱軍として、最大限目指しているところとモットーはありますか。

「目指しているところは、K-1最高です。武尊選手がめちゃめちゃ輝いてた時のK-1、あれを超えることが一番の僕の目標だなと思っています。小さい段階の目標としては、プロデューサーを引きずり下ろさないといけないなと思っていて、その引きずり下ろすためには、僕たちが実力で証明していかないといけないと思っているので、それを見せられる選手と一緒に、K-1の愛があって実力がある選手と一緒にやっていきたいなと思っています」

――現時点で宮田プロデューサーからの妨害工作みたいなものを受けたことはありますか。

「僕がここで話した、5月のトーナメントに出るという話を知らないと思うんですよ。僕がこの間マイクで言ったじゃないですか。あの時に僕で数字を取れるというのが分かって、今回、会見させてくれて、その会見でこんなことを僕が勝手に言ってるんで。まだ何も(妨害を)受けてないし、本当に何も知らないと思うし。なので受けるならこれからなんじゃないかなと思うんですけど、叩かれるのをビビって、今までのことを手のひらをひっくり返して来るのか、それとも、そのまま強気で来るのかがちょっと見どころだと思うので、楽しみですね」

――K-1さいこうは最高と再興のどちらですか?

「最も高い方ですね。反乱軍としてみんなで力を合わせて、武尊選手が持っていた最高よりも、さらに上を行こうと思って最高という言葉を使わせてもらいました」

――武尊選手に負けて、声を掛けられた言葉が、ずっと自分の中で生きているということですか?

「そうですね。武尊選手があの時に声を掛けてくれなかったら、僕はもっと楽な道に行っていたんですけど、あの時に任せたという言葉をかけてくれたので、僕もそこは男として責任感を持って行動しないといけないなと思いました。せっかく任せてくれたので見せていきたいなと思っています」

――仮に宮田プロデューサーを下ろした場合に、公認のプロデューサーの検討はしていますか?

「まだいないので、見つからないんだったら、僕がその責任を取らなきゃいけないなと思っています。反乱軍の意見も聞いて、K-1の選手の意見も聞いて僕がプロデューサーとしてやらなきゃいけないなというところまで、責任を取らないといけないかなと思っています。僕より頭のいい人なんていっぱいいるんで、そういう人が多分出てくると思うんですよ。そういう人にお願いしていきたいなと思っています」
■松山勇汰

――トーナメントに当然出るからには優勝するつもりでいると思いますが、レオナ選手と対戦する可能性もあるのはもう覚悟の上ですか?

「そうですね。前回、横山選手に負けてから、自分より強い人と練習してないとダメだなということで、スパーリングを(レオナに)お願いして今やってもらってるんですけど、試合は試合なので。お互いにスパーリングで出していない部分もあると思うので、お互いに勝ち進んで当たったら、自分の今までの成長を見せるじゃないですけど、勝って自分がベルトを巻きたいと思っています」

――反乱軍に入ったことは、卜部功也代表には伝えているんでしょうか?

「功也さんにも自分から話をして、功也さんも『若いうちは挑戦するべきだ』と言ってくれているので、功也さんの了承をも得ている形です。K-1の敵というイメージもあるとは思うんですけど、挑戦しないと何も始まらないんで、やれることは全部自分からやっていきたいなと思っています」
■木村ミノル

――SNSで手術をしたというのがあったが、手術の経過と復帰の時期はどう考えていますか。

「左脚の前十字靱帯を切ってしまって、その状態で実は巌流島で試合もしていたんですけど、さすがにちょっと痛みが引かなくなって手術をしました。経過は結構自分なりにはいい感じです。まだ本当は松葉杖をつかないと歩けない状態なんですけど、歩けちゃうし、結構治り具合は早いなと思っています。競技復帰自体が今年できればいいというぐらいなんですけど、自分的には、秋頃から年末にかけては復帰したいなと思っています。トレーニングはまだすぐにはできないんですけど、ゆっくり体を戻していって、また強い姿に戻りたいなと思っています」

――反乱軍に加入した決定的な理由は?

「自分的にはそこには対してあまり思い入れとかはなくて、ただ本当に自分がまたK-1の舞台に復帰して、また自分なりに大暴れして、自分がやりたいことをまた見せられるチャンスかなと思ったので、この場に来ました」

――一度は出ていったK-1に戻ってくるということは、今のK-1に物足りなさを感じているということなんですか?

「僕とかいろんな人がいなくなって物足りなくなったというのは、しょうがないと思います。自分的には、僕のK-1のラストの試合をした和島選手との試合をもう一回見返したときに、もっともっと強い状態でリングに上がれたなとか、最後にもっと魅せられるものがあったな、というのを最近ちょうど思っていて、その中でこういう流れを見ていたので、もう一回最後にK-1で復帰してもう一回やってやりたいなと強く思いました。今だったら、もっともっと強い姿を見せられると思うし、もっと気持ちもメンタルも体も強い姿を見せられると思うので、もう一回やり直したいなと思い、この場を借りてまた復帰のきっかけにしたいなと」

――今、手術をした部分以外の体調はどんな感じなんですか?

「左膝、右脚もそれなりに使えないんですけど、上半身のトレーニングだったり、できるトレーニングを全部やっていて、フィジカルトレーニングも格闘技のトレーニングも、脚をなるべく使わずに固定した状態でのトレーニングを結構今やっているんですけど、今できる部分を伸ばしている状態。自分的には全く衰えているところは感じていないので、次の試合が楽しみだなというところにフォーカスしています」

――格闘家としてはつまずいてしまったような形になるかと思うんですけど、今後の最終的な目標は?

「自分はたくさんつまずいてしまったり、いろんな事件とか起こしましたが、逆に言ったら、他の人ができない回り道をたくさんしているので、そこでしか入れられない力は絶対あると思ります。負の連鎖が続いている部分で、このダークな力を手に入れることができると思う。今の俺にはすごい見せられるものがたくさんあると思うし、自分が格闘家として最後、本当に一番強い姿を見せたい。例えば、総合の選手に勝つ、どこの団体の選手にも勝つ、どこのチャンピオンであろうと、そいつら全員を総なめにして倒して、俺が一番強かったというのを最終的に見せられれば、自分の格闘技としてはゴールだと思うので、来たやつをどんどん倒していって、自分の最強を証明したいです。名前のあるやつ、どっかのベルトを持ってるやつをひたすら残されたキャリアで倒していって、自分の最強を証明したいなと。アラゾフもK-1に来るとか来ないとか言っているじゃないですか。だったらここでアラゾフを倒したいし、何でも来いって感じです」

――今所属は変わらず?

「そうですね。練習環境も変わらずやってます」

――復帰は秋から年内ぐらいを考えているということですが、この間はレオナ選手と一緒にサポートをしたりといった動きはあるんでしょうか?

「それは全く考えていなくて、次に出る番までひたすら準備して体力を温存して暴れる準備をしようかなと思っています」

――反乱軍の正式なメンバーではなく、助っ人みたいな感じの位置づけになりますか?

「反乱軍というからには反乱したいやつが集まるってことでいいんですよね。自分が一番その気は持っているので、反乱というものを逆に教えてやろうかなという意識でいます」

――事件の際に、YA-MAN選手やRISE関係者に迷惑をかけたと思いますが、何か謝罪はしたのでしょうか?

「関係者の方には自分の足で出向いて謝罪をさせてもらいました。ただ、自分も今一発目の試合をどこですればいいのか、結構いろんな人も自分を出しづらい状況があると思うので、自分が生まれ育ったK-1の舞台でまた復帰させてもらって、またRISEさんのリングでYA-MAN選手との試合や安保(瑠輝也)との試合も実現させたいと思ってるし、そういうできなかった試合を全部これからやっていきたいなと思っています」

――今後はK-1を主戦場にして、他団体にも出るイメージはありますか?

「K-1は今のところ、次の1試合やるという単発な話なんですけど、流れに身を任せて自分がやりたい相手との試合があったら、そこに行こうかなと。あくまでフリーでやっています。外敵として強いやつを倒したいですね。K-1でも、海外の試合は多いじゃないですか。そういう強いやつらと戦っていきたいなという気持ちはあります。結果、木村ミノルが最強だったんじゃないかというのを見せたいですね」

――K-1に出るというのは、K-1側との契約も済んでいるということですか?

「殴り込みでここに来たので、まだわかんないです。あとで何を言われるかもわからないです。ただ契約できるでしょう、というところで来ています。契約っていうか、試合に出るというだけです。細かい話とかじゃなく、ただ今日こういう場があると聞いたので、自分の意思表明を伝える場にもしたいな、という意味で来ました」

――執行猶予期間中だと思いますが、試合や公の場に出ることは問題ないんでしょうか?

「問題ないはずです。そこは自分でもちゃんと確認を取ってますね。こういう試合をしたり、こういう活動をするのは全く問題ないので。あくまでルールに則った形でやっています。ここに来たからには間違いなく盛り上げます。そこに責任感があるので、木村ミノルが来たからには、またヤバい大会、ヤバい試合をたくさん見れると思うのでぜひご期待ください。お願いします」
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