トーマス・アギーレ、里見柚己戦に自信あり「精神と心の強さは、相手より上です」=2.9K-1MAX代々木第二
アギーレはKO率が高い、WGP Kickboxingスーパーライト級(-64.5kg)王者。アルゼンチン出身の南米のWGPチャンピオンは、23年1月のGLORY RIVALS 5にてメキシコのエイブラハム・ヴィダレスと激闘を繰り広げた。左右のフックとローキックの破壊力は抜群で、打ち合いに強いところが持ち味のひとつ。24年9月の第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメントでは一回戦でメン・ガオフォンを撃破も準決勝で稲垣柊に判定負け。24年11月はKrush名古屋大会で大岩龍矢から判定勝ちを収めた。
里見は小学5年生でキックボクシングを始め、高校1年生でプロデビュー。18年11月のKrushで山本真弘からKO勝ち。21年7月のKrushライト級王座決定トーナメントで川﨑真一朗・弘輝を下すも、決勝で瓦田脩二に敗北。22年2月は龍華、8月に西京佑馬に連勝。23年1月のKrushで大沢文也の持つKrushライト級王座に挑んだ一戦は、試合後にノーコンテスト裁定となるも、6月に行われた同一カードでのリマッチで判定勝利を収め、第8代Krushライト級王座に就いた。9月のK-1で伊藤健人と対戦してKO負けも8月に永澤サムエル聖光をKOし、11月にアーロン・クラークから判定勝ちを収めた。
「メン・ガオフォンとの最初の試合は厳しい戦いでした。彼は中国の素晴らしいファイターですから。しかし、私は常に積極的に戦いに挑み、2ラウンド目にダウンを奪うことができました。あのダウンが勝因になったと思います」
――そして、準決勝の稲垣戦は惜しくも判定負けとなりました。
「準決勝は、観ていて素晴らしい試合だったと思います。多くの打撃の応酬がありましたが、スリップによってカウントを取られたことで、ジャッジの判定に少し影響を与えたかもしれません」
――そして、11月はKrushで大岩龍矢選手と対戦しました。
「とても素晴らしい試合になりました。最初の3ラウンドは引き分けで終わりましたが、延長ラウンドで自分が優勢で試合に勝ちました。彼のようなスター選手と戦うのは私にとって光栄なことです。この試合のためにたくさん練習しましたが、それが試合で反映されたと思います」
――たしかに、最後まで諦めない好勝負になりました。今回の対戦相手の里見選手の印象と、どんな試合になりそうなのか教えてください。
「次の対戦相手は元チャンピオンなので、強いことは分かっています。K-1で彼と戦えるのは、とても光栄なことです。激しい戦いになると思いますが、一番ハートの強い者が勝つと思います」
――あなたは65kgと62.5kgで戦っています。どちらが適正体重だと考えていますか?
「私は62.5kgと65kgの両方の階級で快適に戦えます!まったく問題ありません」
――今大会では、スーパー・ライト級(-65kg)王者のヨードクンポン選手がタイトルマッチを行います。タイトルへの思いも聞かせてください。
「彼は非常に優れたファイターだと思います。トーナメントで良い試合を見せてくれました。私は次のタイトル挑戦のチャンスのために戦っています」
――あなたは、とても気持ちの強いファイターですが、なぜそこまで強い気持ちで戦えるのか教えてください。
「私の夢が、私を戦わせてくれます。すべての試合に勝ちたいという気持ちです。日本で戦うのは私にとって夢の実現です。幼い頃からK-1の日本の試合を観て育ちました。次の夢は日本でチャンピオンになること。その夢が叶うまで戦い続けます」
――里見選手よりも自分が優っている点はどこですか?
「精神と心の強さは、相手より上です。近距離では自分のパンチに自信があります」
――日本のファンに、どんな試合を見せたいですか。
「アルゼンチンのファイターの戦い方を再び見せたいです。タイトル挑戦の価値があることを示したいです。暴力的で勝利への強い意志を持つ姿を見てほしいと思います。みんなが楽しんでくれることを願っています」
――2025年の目標、日本のファンへメッセージをお願いします。
「日本の観客の皆さんに感謝したいです。これまで日本に行ったときはとても良くしてもらいました。そして、このスポーツを非常に尊重してくれることに感謝しています。それがとても嬉しいです。日本でこれからも戦い続けたいというのが私の夢です」