“グリズリー”イストラテ、カリミアンへの反則パンチに「軽く叩いただけ。あれは演技だ!」=10.5K-1WGP一夜明け会見
イストラテは、前回のカリミアンとの試合で互いに反則する荒れた試合に発展し、SNSやインタビューで互いを挑発して言いたい放題の事態に。禁断マッチとしてWGPアジア予選に組まれていた。
因縁の再戦は1ラウンド、イストラテの左フックがカリミアンのアゴを打ち抜きダウンを奪う。立ち上がったカリミアンはクリンチで逃げるも、抱き合ったままイストラテは右の拳で後頭部をバウンドするように叩いてしまう。後頭部を押さえて倒れ込むカリミアン。後頭部へのパンチは反則となるため、試合がストップし回復を待つも、カリミアンが立ち上がれない。結局、試合は続行不能となり、主催者預かりとなり因縁が深まった。
そして、カリミアンが立てない状況を見て「正直、彼は男優としてオスカーを受賞してもいいような、そういう仕事をしたんじゃかな。俺はパンチに自信があるし、ダウンをした時に心が折れ、その後にパンチをもらい倒れたままの方がいいと判断したんだろう」と演技で寝ていたと指摘した。
反則のパンチではなかった?との質問には「あのパンチは力も入っていないし、軽く叩いただけ、そんなにダメージはないよ。その前のパンチで倒れてダメージがあったんだろう。昨年9月以来、あいつは俺のことを“イタリアンポテト”とかバカにしたことを言ってきて、因縁の決着戦だと思っていた。普通に戦っていれば、いつでも勝てる」と頭を軽く叩いただけと主張した。
試合については「間違いなく、私が勝っていた」と勝利を主張し、「格闘技をやったことがある人ならば分かると思うけど、早くクリンチを解けと頭を軽くポンと叩くような感じで、ダメージを与えるものではない。あれで倒れたり泣いたりする奴は、初めてだ」とイストラテ。
反響は大きく、「日本のファンからはあなたが勝っていたとか、反則のシーンの映像がタグ付けされてきたよ」とイストラテの正当性を支持する声があったようだ。
K-1のカルロス菊田プロデューサーは「1ラウンドに何が起きたのか、審判団と話し合って判断したい」と検証することになるというが、決勝トーナメント進出を巡り、どんな結論になるのか注目が集まる。