女王SAHO、「男に負けへんくらい面白い試合をします!」王座奪取後初の試合で海外強豪と激突=10.5大阪
SAHOは、2016年7月に16歳でプロデビュー。キック・ムエタイルールで4本のベルトを巻き、21年12月にK-1初参戦し真優から勝利。22年6月、K-1初の女子大会でジェシンタ・オースティンと激しい打ち合いを展開するもダウンを奪われて敗北。23年4月、Krush初の女子大会ではメインイベントでイ・ドギョンから勝利も7月は鈴木万李弥、12月はリー・リーシャンを下した。24年3月にアントニア・プリフティを破り、第3代K-1 WORLD GP女子フライ級王者となった。
バルトは、アマチュアムエタイ・アマチュアボクシングで数々の実績を残し、2022年6月のK-1初の女子大会に参戦。日本vs世界の3対3でプロ無敗の高梨knuckle美穂と対戦し、判定勝ちを収めた。
「3月から試合が空いて、やっと決まったので嬉しいですね。でも地元・大阪とか言われるんですけど、私は兵庫県の出身なんですよ(笑)」
――では関西というくくりで(笑)。
「東京で試合をすることが多いので、大阪だと応援団も近い。それは嬉しいです。あとK-1で最初に試合をしたのが大阪なので、いい思い出しかいないですね」
――試合間隔が空いた理由は。
「自分はケガをしていたので、それで出られなかったのもあります。でも、脚が折れとってもパンチとかを強化することができたので、ずっと準備はしてきました」
――ケガは脚の骨折ですか?
「はい、正直なところ、前々回の試合前から折れていました」
――前回は3月にプリフティ選手と戦っていますので、前々回になると昨年12月のリー・リンシャン戦になります。
「そうです。その試合の2週間前から折れていて、プリフティ戦でまた折れてしまった感じです」
――リーシャン戦前に脚を骨折していたとは知りませんでした。
「誰にも言いませんでした。言ったら、試合を止められるので。試合中も痛かったですし、走るのも、歩く時も痛かったですが、何もないように普通にしていました」
――凄い精神力ですね。
「2ヶ月くらいはかかりましたが、今は完治して問題なく蹴れています」
「パンチの細かい部分、カウンターとかズラすとか、さばきとか」
――フィジカル強化をしてきたようですね。
「負われる立場でもあるので、いつ試合が決まってもいいように、脚、腰、肩甲骨周り、キックボクシングに合った動きの筋肉を鍛えてきました。身体つきがでかくなり、パンチが硬くなった手応えがあります」
――相手の印象は。
「最初は映像も見れていない状態で、階級が下というくらいしか知らなくて。でも実際に試合を見たら自分と同じようにガツガツ来るし、似ているなと思いました」
――高梨選手から勝利しています。
「まったく油断できない相手ですね。手足も長いので」
――しかも、今回はチャンピオンとして初戦ですね。
「結構、チャンピオンになっての1戦目は、みんな苦戦しているイメージがあるので、まったく油断はしていないんですけど、いつも通りに落ち着いてやろうと思います」
――バルト選手は肩書も多いです。
「勝ったら美味しいですね。あれだけ肩書を持っていると海外で有名でしょうから、ここで勝ったら世界で名前が広まると思います。こっちも挑戦する気持ちですし、だからこそ圧勝しないと嫌なので、気合いは入っています」
――女子の試合はSAHO選手のみとなりました。
「唯一の女子の試合なので、ここでどれだけ見せられるかが勝負かなと思っています。自分との戦いですね。女子も面白い試合をしている選手が多いので、そこはチャンスをあげてほしいなとは思っています」
――たしかに、そうですね。
「私のことを知らなくても、女子だから見ないとは言わないでほしいです。一回見てほしいですね、絶対に面白い試合をしますから」
――チャンピオンらしい発言です。
「KANA選手が3年間ベルトを持ち続け来たので、そこを超えないと認められないと思っています。誰が来てもベルトは渡しません」
――そう言えば、那須川天心選手が大阪で8月に開催した『関係ないっしょ気持ちっしょ展』へ行ったんですか?
「行きました(笑)。『かんきも』に、はまったんです。なんかSNSに『かんきも』のネタをあげていて、東京の人なのにこんなに面白いんやって知って」
――選手として興味を持ったわけではなく?
「もちろん選手としても含めてですけど、人としてですね。髪の毛をバリバリセットしているのに、帽子を被るネタとか、大笑いしてしまいました。『かんきも』Tシャツが売り切れて買えなかったのが残念です(笑)」
――次回、購入できるといいですね。最後に、ファンにメッセージをお願いします。
「とにかく自分の試合を見てほしいです。男に負けへんくらい面白い試合をします!」