“グリズリー”イストラテ、カリミアンに怒りの反論「反則野郎はお前だ!」=10.5大阪
イストラテはルーマニア出身・イタリア国籍のファイターで、23年9月10日、K-1 30周年記念無差別級トーナメント一回戦でマハムード・サッタリと対戦し、KO勝利。準決勝はシナ・カリミアンとの暴走ファイトを制し、決勝はリュウ・ツァーにKO負けも準優勝。24年6月の東欧予選は一回戦でニダル・ブチリと対戦も、判定を不服として試合放棄。9月は格闘技イベントの「巌流島」で三上ヘンリー大智と対戦して判定負けを喫している。
シナ・カリミアンは、初代・第3代K-1 WORLD GPクルーザー級王者で23年9月、K-1 30周年記念無差別級トーナメント一回戦でケリム・ジェマイをKOするも、準決勝でクラウディオ・イストラテに判定負け。24年3月にリュウ・ツァーにKO負けを喫し、今回が再起戦となる。
前回の2人の対戦は、互いに反則の応酬となり、イストラテが判定で勝利したものの遺恨が残る決着となった。
「もはや試合じゃない、喧嘩、死闘だ。絶対に、あの細長いカリントウのような顔をぶっ飛ばしてやるよ!」
――そんなに嫌いなんですか?
「嫌いなんてもんじゃない。ギタギタにしてやるよ!」
――何が気に入らないのでしょうか。
「俺の悪口ばかり言ってるし、正直イライラしている。あいつは、クソだ!」
――一体、どんな悪口を言っているんですか。
「俺の家族のことまでバカにしたり、あいつの夢に俺が出てきたとか言って、本当にストーカー野郎だぜ。今回の死闘で、すべてにカタをつけてやる!」
――前回の試合は、互いの反則が飛び交う荒れた内容になりました。
「あの試合は勝ったことが嬉しかったんだけど、その場であいつが赤ん坊のように泣きじゃくっていて。やれやれと思って無視していたら、あいつは俺の悪口を言い始めたんだ。俺が試合をしたボスニア大会の解説を奴がしていて、悪口を言いたい放題だ。最初は相手にしないように思っていたけど、もう堪忍袋の緒が切れたよ」
「もしも街であいつと会ったら、喧嘩になるだろうな。俺は怒りを相手にぶつける性格だから、次はリングの上で会わないと大変ことになるぞ」
――次は計量でのフェイスオフがあります。
「止めないと大変なことになるぞ!俺は自制がきかなくなるからな」
――それは、前回の試合でよく分かりました。試合が決まった時は、どんな気持ちでしたか。
「この1年間、あいつはずっと俺の悪口を言い続けてきた。1年だ。どんな気分か分かるか?気分悪いよな。その長すぎるストーリーを終わらせてやるよ」
――反則をされたという認識は?
「見ただろ?あいつは、俺の後頭部に反則のパンチをしたり、レフェリーが試合を止めているのに蹴ってきた。おまけにレフェリーまで殴っているんだから、本当に汚ねえやつだ。あの反則野郎だけは許せない」
――カリミアン選手は、あなたが反則野郎だと言っています。
「なにー!んがー、許せねえ。俺は、あいつが反則ばかりしているから、やり返しただけだ。それなのに、俺のことを反則野郎なんて言うのはおかしい。お前が反則野郎だ!」
――一歩も引きませんね。
「当たり前だ。俺は一回戦のサッタリとの試合は、クリーンに戦っていただろ?」
――たしかに。
「クリーンに戦えるんだよ、俺は。でもあいつは、負けると思って反則をしてきたから、俺もやり返しただけだ。それなのにあいつは、俺が負けると思ってやったとか、好き放題に言い始めて。挙句の果てには、イタリアのパスタの悪口まで言って、もう我慢ならん」
――あなたが試合中にマウスピースを吐き出したのは?
「それは事故だ」
――カリミアン選手は、スタミナが切れたから、わざとマウスピースを吐き出したと言っています。
「だから事故だよ。俺が反則をしたのは、あいつの後頭部に一発パンチを当てただけだ。それまであいつは何度も反則してきた。悪いのは、向こうだ」
――今年のボスニア大会のK-1WGP東欧予選では、判定を不服として試合を放棄しました。あれは、なぜですか?
「あの試合は、俺が勝っていた。完全に試合を支配したのに、なぜかドローになった。そしてワンデイトーナメントなので延長はないと事前に聞いていたのに、なぜか延長ラウンドをやるように言われた。これ、おかしいよな。だから家に帰ることにしたんだ」
――カリミアン選手は、その試合を見て「またスタミナが切れた」と指摘していました。
「やつは、俺のファイトスタイルをまったく分かっていない。俺は一発一発、爆発力のあるパンチを打っているんで、それを3ラウンドやったら疲れるよ。スタミナ配分を考えて戦えば、そこまで体力が消費されることはない。でも、みんなKOを楽しみにしているんだから、俺はスタミナが切れても殴り続けるぜ」
――今回の試合で、K-1WGP予選に復活することをどう思いますか?
「嬉しいね、12月の決勝トーナメントではリュウ・ツァーに借りを返さないといけないからな、楽しみだ!」
――でも、その前にカリミアン選手に勝たなければいけません。彼は「イージーファイトだ」と余裕のコメントを出しています。
「あの野郎は、本当に許せねえ。言動、態度、すべて嫌いだ。ただのバダ・ハリもどきじゃねえか、あのカリントウは。ファイターとしては認めるけど、人格は最悪だな」
――今回のカリミアン戦は、どんな結末になりそうですか。
「何が何でも勝ちにいく。どんな手を使ってでも勝つ! とても迷惑で腹が立つ因縁を、ここで終わらせる」
――最後にカリミアン選手は、なぜあなたを嫌っているのだと分析しますか?
「俺に負けたから、悔しいんだろう。あとは、あいつの挑発に俺が反論していることが、嬉しいんじゃねえのか。まったく面倒なメンヘラ野郎だよ」