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「Krush.165」9.28(土)後楽園 21歳と19歳、フェザー級王座を懸けての激突は「ポケモン対決」?

8月20日(火)都内にて、9月28日(土)東京・後楽園ホール「Krush.165」の記者会見が行われた。


すでに「石田龍大vs橋本雷汰」の第9代Krushフェザー級王座決定トーナメント・決勝戦を筆頭に本戦8試合&プレリミナリーファイト2試合が発表されている同大会。この日の会見ではそのうち5カードに出場する選手が出席し、意気込みを語った。




今大会で行われるタイトルマッチは、第9代Krushフェザー級王座決定トーナメント・決勝戦、石田龍大vs橋本雷汰の一戦。6月の準決勝戦では石田が“狂拳”迅を1RKO、橋本が稲垣澪を判定で下してこの決勝に駒を進めた。K-1甲子園優勝者(石田が2019年、橋本が2022年)同士の対戦で、石田が21歳、橋本が19歳でともに今回が10戦目という、どちらが勝ってもフレッシュな王者の誕生となる。


また、この試合の翌日、9月29日のK-1 WORLD MAX代々木第二体育館大会では、同じフェザー級で「軍司泰斗vs寺田匠」というタイトルマッチも行われる。この2日間でKrushもK-1も大きく情勢が動くことが予想される中での一戦としても、注目が集まる。


会見には、橋本がトレードマークとなっているポケモンの「ライチュウ」のぬいぐるみを抱えて登場。一方の石田は、ポケモンを捕獲する際に使用される「ポケモンボール」を持ってポーズを取った。


まず両者は試合への意気込みとお互いの印象をこう話した。


橋本「今回ベルトが懸かってるので、次の日のK-1もフェザー級は動くと思うんですけど、そこに負けないような試合をして、チャンピオンになろうと思います。石田選手は、6月の準決勝の試合見て、顔もメッチャ強そうでヤバいなと思ったんですけど、今、顔見たらヒゲ剃ってメッチャかわいい顔してるなと思ったんで、いけるかなって思いました」


石田「9月28月、ライチュウを倒してゲットします。応援お願いします。橋本選手は真っ白でふっくらして、雪見大福みたいな顔だなっていう印象です」


質疑応答では、最初に両者が話した「印象」が顔の話に終始したため、「ファイターとしての印象は?」というものから。


橋本「メッチャ強いし、パンチも強いし、何でも倒せる、当て勘もあるとと思ってるんで、全然K-1とかでもトップの方に行ける選手だと思ってるんですけど、自分の方が強いと思ってます」


石田「稲垣選手から2回ダウン獲って、体でも勝ってたし、とても強い選手だと思います」


ベルトへの思いについては、こう回答した。


橋本「1月に勝った時にマイクで「今年中にベルトを獲ります」って宣言して、6月に準決勝で勝って、もうあの時言った言葉が叶う時が来るなって思ってるので、このベルトは僕が獲るべきだと思ってます」


石田「Krushのベルトはスタートラインだと思っていて、今はまだスタートラインに立ててない状況で、しっかり獲らないと何も始まらないので、しっかり獲ります」


橋本の双子の兄・風汰は現在、石田と同じPOWER OF DREAMに在籍している。それについて聞かれると、石田は「雷汰事情は何もいらないって言ってるので、風汰とは何も話してないですね。ちょっと前までは、顔が一緒なので、その雰囲気だけ(知るためにスパーを)やりました。でも今はもうやってないです」とのこと。イメージ作りの面でプラスかと問われると、「自分自身はあんまり対戦相手のことはあまり見たくないんですけど、でも同じ顔が毎日おるんで。仕方ないかなっていう感じです」と笑う。


それに対して橋本は「風汰とはそんなに似てないんですけどね。一応一卵性なんですけど、POWER OF DREAMに入って真っ黒になっちゃったし、そのうちヒゲも生えてくるんかなと思ってるんで。一応双子なんですけど、スタイルとか全然ちゃうし、やっても意味ないと思うので、全然そこは気にしてないです」と答えた。


橋本のライチュウに石田はポケモンボールで対抗してきたが、橋本が「獲られないように逃げようかな。でも(ポケモンボールが)けっこういい色してるんで、手強そうだなと思いましたね。けっこう真剣に」と言うと、石田は「逃げさせません。でも、(ボールに)入るかな? 頑張ります」と両者ノリノリ。当日、試合前のリング上でもライチュウとポケモンボールの攻防が見られるかもしれない。


「どういう試合をしてチャンピオンになりたいか」との質問には、橋本は「パンチはメッチャ強いと思うんですけど、前回リング上で、『何を見せられたか分からん』みたいに言われたんで、僕は次、パンチで倒したろうかなって思ってます」、石田は「今回のトーナメントの目標が『圧勝で勝つこと』なので、しっかり圧勝して勝ちたいと思います」と回答。


前述の通り翌日のK-1でもタイトルマッチが行われる中、もっと広くフェザー級全体を見てどう思うかという質問には、橋本は「フェザー級はK-1 GROUP以外でも、日本でけっこう盛り上がってる階級だと思っていて、今回このタイトルを獲ることによって、K-1のトップ選手にも他の団体とかにもアピールできるぐらい(Krushフェザー級王座は)価値あるレベルだと思ってます」。石田は「層も厚くて強い選手もたくさんいるんですけど、勝てないって思う選手はいないので、すぐ世界を獲れるかなと思ってます。まずしっかりKrushを獲ります」と、それぞれ自信を伺わせた。


試合までに重点を置いて練習することは?という問いには、橋本が「もう勝つことだけを考えて練習していこうと思います。もう負けることなんか一切考えずに、僕が一番強いと思ってるので、それをずっと考えながら練習していきます」と言うと、石田は「気を抜かずやれば負けることはないので、しっかり練習中からずっと気を抜かず、頑張りたいと思います」とコメント。


まだ試合順の発表はないが、メインになることは確実。メインを務めることについては、橋本は「気持ち自体はいつも通りなんですけど、やっぱりメインイベントで一番盛り上がる試合しないといけないと思ってるのでベルトを巻いて、このライチュウもリングに上げて、僕が一番になろうと思ってます」、石田は「俺らの前がすごくいいカードばっかなので、逆に会場を凍りつかせるようなKO勝ちをしようかなと思ってます。そして俺はボールを持って(ライチュウを)ゲットします」と意気込んだ。


最後にファンへのメッセージとして、両者はこうコメント。


橋本「今回もいつも通り僕が勝って、メインイベントで時間も遅いと思うんですけど、絶対帰れないような試合をして、思いっきりぶちかまします。応援よろしくお願いします」


石田「最後までお客様が残っていただいたり、中継で見ていただければ、絶対に面白い試合、後悔しない試合をするので、ぜひ見てください。応援お願いします」


どちらが王者になっても、Krushに新風を吹き込むことになる両者の対決。まさに未来を担う2人の対決、勝つのはどっちだ?
続いてはKrushライト級、「ゴンナパー・ウィラサクレックvs上野空大」の一戦。今年に入ってリングに復帰したベテランのゴンナパーに対し、上野はこれが5戦目でKrush本戦初出場という新鋭。ここまで4戦4勝(2KO)という戦績での大抜擢となった。なお、この日はゴンナパーが欠席。上野単独での会見となった。


宮田充プロデューサーは、「K-1 GROUPの若いスタッフたちが今回、ゴンナパーの相手に上野がいいのではと推してきた」と、カード決定の経緯を明かす。上野は試合への意気込みをこう語った。


「まずは、普通じゃあり得ないようなカードを組んでくださった関係者の皆様、そしてメリットのない試合を受けてくださってゴンナパー選手、本当にありがとうございます。このカードが発表されて、ほとんどのK-1ファンや世間の皆さんは『無理だ』とか『まだ早い』とかいう声が多かったんですけど、こういう不可能と言われているチャレンジをすることが真の格闘家だと思いますし、そこで勝ってこそスターになれる人間だということを証明できるチャンスだと思ってるので、このチャンスを必ず掴んで、自分の拳で人生を変えたいと思います」


続いて、ゴンナパーの印象について。


「「自分がK-1に来る前からいちファンという形で見ていた選手で、実力も実績も、第4代K-1世界チャンピオンですし、誰も文句言わない選手っていうのは分かってますけど、そういう選手をプロ5戦の自分が、ゴンナパー選手は150戦目なのでキャリアは30倍なんですけど、だからこそ自分は勝てると思ってますし、そういう選手を必ず食ってやろうと思います」


質疑応答ではまず、SNSでやりとりのあった弘輝についての質問が飛んだ。「そろそろ試合がしたい」という弘輝に「自分とどうですか」と名乗りを上げた上野に対し、弘輝が「誰か分からん」と返答したことが発端で、当日の会見、この前のパートで登壇した弘輝が上野について言及した(後述)ためだが、上野は「まだプロ4戦目なので、自分の存在を知らないことは全然いいんですけど、弘輝選手は以前のKrushライト級トーナメントで3位になっていて、自分はリスペクトの上で試合をしたいなと思って対戦をお願いしたので……自分はそんな間違ったことはしてないかなと思っていて、格闘家であれば挑戦するっていう、それだけです」とした。


その上で、「自分もK-1のプレリミナリーで4戦やってきて全勝で、次Krushの本戦に出たいと思っていて、弘輝選手もKrushでも活躍している選手だったのでやりたいと思っていたんですけど、そこからゴンナパー戦のオファーが来て、正直ビックリしました。でもデビューしてから常にK-1の世界一を目指して練習をしてきたので、もう自分はすぐやるとオファーを受けさせていだきました」と、ゴンナパー戦へとつながった心境を語った。


ゴンナパーとの試合で警戒しようと思っている点については「キャリアもそんな少しの差とかじゃないので、試合中の対応力とか本当にすごいものだと思うので、そこはゴンナパー選手が150戦してるんですけど、150戦の中でもやられたことがないようなことで戦ってやろうと思っているので、そこは本当に楽しみにしてほしいと思います」と自信を見せた。「やられたことがないようなこと」とは、「技かもしれないし、技じゃなくてパンチでも蹴りでもないかもしれないですけど」とも。


ここまでの発言でも、臆さず自信を覗かせている根拠について聞かれると、「やっぱり世界一を見て常に練習していますし、4戦ではあるんですけどプロの舞台も経験して、自分にはたくさんの仲間がついているということと、自分勝手に北海道を背負ってますし、そういった部分でも、こんなところで止まってはいけないなって思うので、ここは通過点ではあるんですけど、次の試合、そこだけ集中してしっかり勝ちたいと思います」と回答。さらに「K-1に来て最初は苦戦する部分もあったんですけど、徐々に掴めているかなという部分もありますし、ゴンナパー選手も本当にムエタイのスーパースターなんですけど、相手のスタイルに合わせる必要はないなと思っていて、自分を貫き通せばおのずと今までのような結果になってくるので、芸術のような一撃でKOしたいと思います」と続けた。


最後にファンへのメッセージとして「過去最強の相手っていうのは間違いないんですけど、自分がやってきたこと、背負ってきているものを全てぶつけて、初の後楽園で暴れて稲妻を落としてやろうかと思ってるので、9月28日、ジャイアントキリングを生で会場まで見に来てください。応援よろしくお願いします」
続いてはKrushライト級、「“狂拳”竹内裕二vs弘輝」の一戦。まさに新旧の拳自慢の激突で、先にリリースで発表された際にも大きな反響があったカードだ。竹内は2022年に久々の試合を行ったが、そこからまたブランクが空いての出場。弘輝は2月に大岩龍矢と対戦したが、その際に計量オーバーとなった上で試合にも敗れ、これが出直しの一戦となる。宮田プロデューサーはカードを組んだ経緯を説明した上で「何かここで終わっちゃうかなっていう儚さというか、危なさもある勝負なので、そのへんのところをファンの皆さんにしっかり見てほしいなと思います」と語った。


両者はまず、この試合への意気込みをこう語った。


弘輝「地下格闘技に出てた時に、夜行バスに乗って東京まで行って試合を見ていたぐらい“狂拳”のことが好きで、練習させてもらった時はすげえ感動したし、尊敬の気持ちはもう100\%しかないんですけど、正直歳も歳やし、『俺とできんのかな?』と思ってたけど、さっき向かい合った時の目があの頃の“狂拳”やったんで、最高にシビれてます。だから、若いファイターとやって“狂拳”がKO負けして引退されるのは正直シャクなんで、一番好きで一番愛してる僕がKOして介錯したろと思ってます」


竹内「今回2年半空いちゃったんですけど、今回弘輝選手が相手ってことで、『そんなん、やらしてよ!』って感じでやりたいと思ったっすね。弘輝を食ったら、けっこうライト級の前の方に行けるんじゃないかなと思って今、練習やってます」


続いてお互いの印象についてはこうコメント。


弘輝「“狂拳”は“狂拳”って感じで、僕が好きやった“狂拳”のままSATORU成合ともやってたんで、普通にパンチが強くてトリッキーな選手っていうイメージです」


竹内「器用ですよね。全部できて、センスはかなりいいです。そのセンスを俺が超えていこうと思います」


質疑応答でまず出たのは、弘輝の「介錯してやる」という発言について。これを受けて竹内は「介錯される可能性もあるし、でも俺の中ではドーン!といいのが決まって、俺が勝っている姿が思い浮かぶので、そんな思わないっすね」と意に介してない様子。今後、コンスタントに試合をするかどうかについては「この試合次第ですね。決めてやりますよ」と、言葉少なに答えた。


弘輝は「この試合は自分にとって特別なものか」と改めて問われると、「だって、宮田さんの元で、“狂拳”竹内裕二と後楽園ホールで、Krushで戦えるってなったら、たぶん俺ら世代やったら、受けへんヤツはおらんのちゃうかなと思いますね。それぐらい今までの試合で一番、僕はモチベーションが高いです」と回答。


さらに弘輝は、2月の計量オーバーからの改善について聞かれると「マジで普段からメッチャ練習するようになりました」と答え、隣の宮田プロデューサーに「僕、メッチャ痩せてないですか? シュッとしとるでしょ?」と問いかけ。宮田プロデューサーが同意すると「これが結果です」と自信ありげ。


改めて「どんな試合にしたいか」と聞かれると、弘輝は「ノックアウト」とひと言。竹内は「ノックアウトとか贅沢なことは言えないけどね。俺が前にガンガン行って、KO」と答えた。ここまでいつになくテンションが低いように見えた竹内だったが「試合前のこの感じが好きです」と、緊張感を楽しんでいる様子。


冒頭で「勝てばライト級の前の方に行ける」と発言したことについて「ベルトを狙う?」との質問に、竹内は「そのつもりじゃなきゃ出ないっすね。だからこの試合が全てだと思ってます。全力でいきます。Krushのベルトは……もう欲しい! 欲しいっすよ! 獲りに行きます」と、ベルトへの思いをぶちまけた。


これに弘輝は「(真剣さは)マジ感じるっすよ。そんなノリで出てくるような人じゃないと思ってるし、Krushって言えば竹内裕二と俺は思ってたんで、まあ、勘違いさせたらアカンなと思ってます」と呼応。


弘輝に対して、SNSでやりとりのあった上野空大についての質問も。会見待ちで着席している上野を確認した上で、弘輝は「僕は上野くんを知らなかったから調べたんですよ。そしたらよう分からんヤツと4試合してるじゃないですか。だから知らんかっただけで、ゴンナパーに勝ったら、もちろん俺も『やらせてください側』になるだろうし、って感じですね」と語った。


最後にファンへのメッセージとして、弘輝は「僕と“狂拳”の試合なんで、たぶん分100\%KOになると思うし、自分はマジで過去最強に作ってきて、もうほぼほぼ仕上がってきてるんで、1RでKOします」、竹内は「自分も今回過去最高に仕上がると思うんで、弘輝選手といい試合ができたら、きっと俺が(最後に)立って勝ってるなと思います」と締めた。Krushに新たな伝説を築きそうな2人の激突、楽しみで仕方がない!
続いてはKrushスーパー・ウェルター級、「白須康仁vs KO-TA BRAVELY」の一戦。白須は旧K-1 WORLD MAXで活躍し、その後一度はリングを離れていたが、ブランクを経て現役復帰。今年3月にはK-1で、ウェルター級で宇佐美秀メイソンと対戦したが、今回はスーパー・ウェルター級に復帰となる。KO-TA BRAVELYは九州で行われているKPKBのチャンピオンで、大分のBRAVELY GYMから初参戦。ムエタイジムの所属だがパンチ主体に攻めるタイプという。今回、KO-TAは会見欠席となり、白須1人が登壇した。


まず試合への意気込みとKO-TAの印象について、白須はこう語った。「復帰して2戦やらせていただいたんですけど、ケガとかいろいろあって良い結果が残せてないので、応援してくださる皆さんと応援団のみんなに、9月28日はKO勝利を見せますので、よろしくお願いします。KO-TA選手は九州のチャンピオンということで、現役チャンピオンとやらせていただけるのはすごくk嬉しく思っています。試合の映像も見させていただいて、パンチが硬いのかなと思いますけど、僕もパンチが得意なので、当日は打ち合いになって、楽しい試合が見せられると思います」


質疑応答では、まず復帰してからの自分の動きの手応えについての質問が出た。白須は「2戦やって、どんどん上がってるのは感じますね。不思議な感じですけど、まだまだ44歳でもいけるぞっていう感じです。逆に、以前よりも動けるんですよ。スタミナもスピードもそうなんですけど、前よりも動けるので、それを今回の試合で必ず見せます」と自信を伺わせた。


これがKrushへは初参戦となるが、「楽しみでしょうがないです。いろんな選手の試合を見ても勢いがあってKO率も高く、ワクワクするイベントなので、出るのが楽しみです」と意気込む。


スーパー・ウェルター級は先日の後楽園大会で小田尋久が新たなKrush王者になったばかり。K-1 WORLD MAXの大会でも世界トーナメントが開催されたりと、変わらず注目度の高い階級だ。そこへの意気込みを聞かれると「70kgに上げたのは、この間のK-1 MAXの大会を見て自分の中に眠ってた以前のMAXの時の気持ちが蘇ったのもあるので、来年、K-1 MAXのベルトを獲ります。何か不思議なんですけど、『K-1 MAX』と聞くとメラメラするというか疼くというか。できれば12月のK-1にも出させていただいて、KO勝ちして来年のMAXを目指したいです」と、この先のビジョンを披露。


その上で今回、どう勝ちたいかと問われると、「イメージはいろいろできてるんですけど、相手がパンチで来るので、僕もパンチで対抗してKOで勝つというイメージができてます」と回答。


以前はローキックのイメージも強かった白須だが、「足をちょっと痛めていたので、パンチを強化しました。今はもう足は全然平気なので、ローキックもガンガン蹴れるんですけど、相手がパンチなので、僕もパンチでいこうかなとは思っています。殴り合いの方が面白いのかなと思うので。そう言いながらローキックで倒すかもしれませんけど(笑)、そこは当日楽しみにしていてください」とのこと。


さらに「戦い続ける理由」を聞かれると、「いろいろとあるんですけど、あと2年やるということも決めていて、自分の中で覚悟があるので、その2年間はやりきりたいというのもあるので、つらい練習でも乗り越えられてますね」と答えた。


最後にファンへのメッセージとして、「7月いっぱいタイ修行に行っていて、海外のいろんな選手とも練習をやらせていただいたり、タイで初心に戻ってベースを作ってきたので、修行の成果を9月28日に見せます。勢いのある試合をするので、新鮮な生の白須、を見に来てください」と、“生の白須”と湘南名物の“生しらす”をかけてコメント。K-1 MAXに向けて燃える白須の、真の復活劇が見られるか?
続いてはKrushスーパー・バンタム級、「大鹿統毅vs山浦力也」の一戦。大鹿は元フライ級王者だったが、昨年、悠斗との防衛戦で1RKO負けを喫し、王座陥落。その後、ブランクを経て2階級上げての復活となった。対する山浦はフェザー級から落として2連続1RKO中だ。


両者は試合への意気込みと相手の印象について、こうコメント。


山浦「自分の中でもこの試合はすごく大事な一戦だと思っていて、いい勝ち方ができれば、さらにトップに食い込めると思ってるので、勝ち方にこだわって、盛り上げる試合をして必ず勝ちたいと思います。大鹿選手はフライ級の元チャンピオンということで実績もありますし、実力もあるので、スピードが速くて勢いがあって、すごくいい選手だなと思っています」


大鹿「約1年ぶりの試合なんですが、しっかり復活した姿を見せるので、応援よろしくお願いします。山浦選手は的確に攻撃を当てていて、けっこうやりにくそうだなという印象です」


質疑応答で、今回大鹿が2階級上げた理由への質問が出ると、大鹿は「前回の試合が終わって、何回かタイで練習してたんですけど、そこで体が大きくなってきていて、コンスタントに試合したいので、それも含めてスーパーバンタム級に変えました」と回答。


また前回、悠斗に衝撃的な1RKO負けを喫して王座陥落した後について聞かれると、「あの試合は全部自分の実力だったので、それも含めて1からやり直しという感じで、それでタイにも行ってちょっと気分を変えて、練習環境もちょっと変えてみたりとか、いろいろやってたら体がデカくなったりとかしちゃって、階級も上げることになってという感じですね」とコメントした。


山浦は階級を下げてから連勝して好調だが、その理由については「階級を下げて、フィジカルの部分も大きいですし、その前がけっこう空いちゃってて、格闘技から離れた時期があって、そこから気持ちを入れ替えて、本当にチャンピオンになるという気持ちでやっているので、その気持ちが一番大きいかなと思います」と語った。


そこで、階級が違うとは言え元王者との対戦となったことについては「元王者なので本当に実力もありますし、勝てば大きいと思うので、本当にここ最近で一番気が入ってるので、そこを見せたいですね」と意気込んだ。


ここで宮田プロデューサーからは、19歳の大鹿は以前より2cm身長が伸びて167cmになったという「プチ情報」も。


最後にファンへのメッセージとして、山浦は「いつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。今、心も体もメチャクチャいい状態でトレーニングできていて、面白い試合ができると思うので、楽しみにしていてください」、大鹿は「1年ぶりの試合で、ちょっと緊張してたんですけど(笑)、しっかり進化した姿を見せるので、応援よろしくお願いします」と締めた。


大鹿にとっては仕切り直しの一戦、山浦にとっては元王者にもまたKO勝ちすることでさらに前進したい試合。勝ってこの山を越えるのはどっちだ!
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