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魔裟斗氏「ブアカーオは今の方が強いかも」須藤元気氏「明日は都知事選とK-1をセットで楽しんで!」=7.7「AZABU presents K-1 WORLD MAX 2024」前日計量&会見

 7月7日(土)都内にて、開催を明日に控えた『AZABU presents K-1 WORLD MAX 2024』の公開計量と前日記者会見が行なわれ、3部構成の3部では「K-1 WORLD GP 2024 -70kg世界最強トーナメント決勝戦」に出場する選手8名が登壇した。
 K-1MAXの復活とあり、会見には元K-1MAX世界王者の魔裟斗氏、K-1MAXスペシャルアンバサダーの須藤元気氏も参加して、それぞれが見どころを語った。
 魔裟斗氏は「勝ち上がった7名の選手、正直知らない選手もいましたが、本当に面白いトーナメントになると確信しました。そして、ワイルドカードで僕らの戦友まさかのブアカーオ参戦で、2倍にも3倍にも面白さが膨れ上がりました。しかも、10日前にタイへ行って間近で見てきましたが、僕らと戦ってきた頃に近いコンディションでした。コロナで練習していない時期もありましたけど、最近は5試合やってきて、かなり手ごわいと思います」と見どころを語った。
 そして須藤氏は「魔裟斗さんが言ったように、僕らが戦ってきた頃のブアカーオ選手が、2024年にどこまで戦えるのか興味があります。楽屋裏で魔裟斗さんから『相当いけるよ』と聞いていたので楽しみです。そして『優勝したら現役復帰しようかな』とも…、これは勝手に僕が作りましたけど(笑)。でも、対するストーヤン選手は負けてはいけないと思います。世代交代をして新しいK-1を作るという意味で。
 ブアカーオ選手は、年齢はただの数字だと証明してもらいたいです。その他の選手のみなさんも、試合を見させてもらってがんばってほしいなと思いました。トーナメントは格闘技の万華鏡、次のコンディションで変わってくる。明日にならないと誰が勝たないと分からない、それが醍醐味だと思います」とコメントした。
 また7月7日は、ブアカーオが2004年の同じ日に優勝した縁がある。魔裟斗氏は「7月7日、20年前の明日、僕とブアカーオが決勝で戦いました。明日優勝することがあれば、またひとつの歴史を作ることになる。でも強豪揃いですからね。デング選手は身長190cmあって、ムシンスキ選手もフィジカルあって侮れない。ダリル選手も侮れないですし、明日は楽しみです」と振り返った。
 須藤氏も「MAXは、パワー、スピード、軽量級と重量級のいいとこどりという面があって、70kgはこれからたくさん可能性があると思います。でも、目の前にベルトがあって魔裟斗さんと並んでいるとタイトルマッチみたいでいいですね」と笑顔を見せた。
 優勝予想について魔裟斗氏は「現役の頃から優勝予想は聞かないでと言ってきたと思います(笑)。でも、非常に厳しい試合になると思います。うーん、どうでしょうね。僕の中ではブアカーオ、デング、ムシンスキを注目しているんですが、ブアカーオが42歳で3試合できるのかでしょうね。誰でしょう、分かりません(笑)」と明言を避けた。
 須藤氏は「みなさんのコメントを聞いていて、僕もブアカーオ選手と同じ時代に戦っていた身としては、期待しています。試合を見て、デング選手はリーチもありますし、3試合ありますので、いかにダメージを残さないように勝ち上がれるかだと思います。そういう意味では距離をとって戦う選手が有利かなと。それでも明日は、気持ちでぶつかっていくと思うので楽しみです」とブアカーオとデングの名前を出した。
 魔裟斗氏は「トーナメントは運がある選手が優勝するとも言いますが、僕はその時に一番強かった選手が優勝すると思っています」と補足。須藤氏は「勝ってきた選手は違いますね。僕なんか運だけで勝ってきたんで」と苦笑する場面も。
 最後に魔裟斗氏、須藤氏、ブアカーオの3名で囲み取材が行われた。以下、コメント。
――3人が並んでコメントする姿は新鮮です。
魔裟斗氏「僕が現役の時はブアカーオと並んでいましたけど、今は解説者なんで。でも、こうして試合をするのは凄いなと思います。いちファンとすれば、がんばってほしいなと思っています」
ブアカーオ「こうしてみんなで並んでいるのは、誇りに思います。明日への力になっています。魔裟斗さんとは昔、ライバル争いをしてきましたが、須藤さんとは一度も戦ったことがありませんでしたが戦いを見ることが勉強にもなりました。日本のみなさんには、自分がまだ現役で戦っている姿を見てもらいたいと思っています。レジェンドとか言われていますが、プロで戦う姿を見せたいです。今回の試合が一回ではなく、戦い続けることの一部だと思っています。魔裟斗さんとは、お互いに違う立場になりましたが、こうして並んでインタビューを受けることが嬉しいです」
須藤氏「K-1レジェンドの2人に並ぶことを嬉しく思います。私は2006年に引退して時間が経つんですけど、いまだに戦うブアカーオ選手をリスペクトしています。年齢というのはただの数字だよ、自分が志を持ってやれば必ず結果を残せるという姿に期待しています。あとは、会見でブアカーオ選手がチャンピオンになったら戻ってきてと魔裟斗さんに言った時に、マスターズと言って否定していなかったので、現役復帰の意味でも優勝してもらいたいです」
ブアカーオ「ありがとうございます。自分は42歳になって、みんな同じような年代で、それぞれ事業をやっていると思います。自分は格闘技が好きなので、プロとしてやりたいという気持ちがあります。これからも格闘技を続けていきます。今日、3人で並んでいることも、K-1に出ることも想像していませんでした。これまで中国、ヨーロッパ、世界中で試合をしてきましたが、今回の試合オファーの件は驚きました。でも、すぐにOKはできずに考えて出場を決めました」
――そうでしょうね。
ブアカーオ「自分は今回、MAXでチャンピオンになるのは簡単なことではないのは分かっていますが、でも可能性はあると思っています。可能性があるからこそ、こうして練習をすることができたということです」
――魔裟斗さんも須藤さんも、一日3試合できるか心配しています。
ブアカーオ「明日は何が起こるか分からない。経験をしてきたことが大きいと思っていても、自分も含めてケガをするかもしれないし、状況で判断して戦いたい。重要なのはダメージを少なくすることだと思っています」
魔裟斗氏「僕らと戦っていた頃と比べて、どのくらいで戦えるの?」
ブアカーオ「コンディションの意味では同じです。ただ体力とかが衰えているのは否定しませんけど、その分、テクニックが上がっています。魔裟斗さんと戦っている時は、パワーだけでしたが今はテクニックで戦っています」
――今の日本人はブアカーオ選手に勝てないという声が多く、魔裟斗さんの再評価につながっています。その点はどう思っていますか?
魔裟斗氏「ブアカーオが勝てば、僕の評価も上がるので嬉しいです。ぜひ、優勝してほしいなと思っています。でもブアカーオは、昔、スピードとか前蹴りなどの蹴りで試合をしていて、今はパワーを潰すスタイルに変わってきている。そこが省エネの戦い方だと。それは不思議ですけど、もしかしたら昔よりも強い可能性はあります。
――明日は都知事選の投票日の締め切りですが、須藤さんが思うことはありますか?
須藤氏「ぜひ明日、都民は投票に行ってください!そして東京のトップと、K-1最強のチャンピオンを見届けてください。二度楽しめるので、都知事選とK-1の応援をよろしくお願いします。ブアカーオ選手には、ドクター中松さんのように96歳まで現役を続けてほしいと思っています」
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