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「Krush.162」6.23(日)後楽園 初代Krushミドル級王座決定トーナメント決勝、ベルトに王手の神保とブハリが意気込み! 「ずっと後楽園でベルトを巻くことを夢見ていた」(神保)、「過去最高に怖い自分に仕上げてきた」(ブハリ) フェザー級王座決定トーナメント参戦4選手は言葉少なくも闘志全開! 引退試合の森坂は、「このリングはそんな甘くないよってのを、僕が最後に教えなきゃいけない」

神保克哉 vs ブハリ亜輝留
 6月22日(土)、都内にて、開催を明日に控える「Krush.162」後楽園ホール大会の前日記者会見が行なわれた。
 メインイベントは初代Krushミドル級王座決定トーナメント決勝戦。3.30「Krush.159」後楽園ホール大会で行なわれた準決勝でYOHANを破った神保克哉と、同じく準決勝で谷川聖哉に勝ったブハリ亜輝留の激突だ。
 K-1 GROUPにおいてはミドル級の提唱者でありながら、昨年の6.3 K-1横浜武道館大会での初代K-1ミドル級王座決定トーナメントでは一回戦負けで、ベルトを獲ることができなかった神保にとっては、捲土重来を期してのトーナメント参戦だ。開口一番、「めちゃくちゃ気合い入っているんでよろしく!」と、特攻服姿で語ったようにモチベーションも高い。「俺はずっと後楽園でベルトを巻くことを夢見ていたんでめちゃくちゃ欲しい」とベルトへの想いも強いようだ。また、ミドル級設立前に戦い、現在は第2代K-1ミドル級王者に君臨している松倉信太郎が、この一戦に関して、「あまり目立っていない」と語ったことを聞くと、「うるせーよ、バーカ!」と一言。「改めて見たらイライラしちゃいますね」と、松倉とは相変わらず気が合わないようで、その松倉が持つK-1ミドル級王座に関しても、「もちろん狙っていますよ。勝ってから言います」と、Krush王者になってから改めて宣戦布告しそうな姿勢を見せていた。
 対するブハリは、神保に2021年5.30K-1横浜武道館大会で敗れており、「ずっと前から熱望していた神保選手へのリベンジ戦なので、過去最高に怖い自分に仕上げてきたんで、明日必ず勝ちます」と、リベンジに闘志を燃やす。当然ベルトも欲しい。しかし今回は、「自分が負けていて、唯一リベンジできてない神保選手にリベンジすることが何より一番大事」と、神保へのリベンジをモチベーションに仕上げてきたようだ。「Krushの試合なんで激しい試合でKOして、激しい試合をできる相手でもあるので、KOします、必ず」とブハリ。松倉に「目立ってない」と言われたこのKrushのミドル級を、自身のド派手なKO勝利で目立たせる腹づもりだ。
第9代Krushフェザー級王座決定トーナメント
 また、今大会から空位となっている第9代Krushフェザー級王座決定トーナメントがスタート。石田龍大vs“狂拳”迅、稲垣澪vs橋本雷汰の準決勝2試合が行なわれる。4選手とも計量を無事にパスし、全員揃っての会見となった。
 まず現在K-1 GROUPのリングで6連勝中の石田は、「明日、調子めっちゃいいので、負けることないかなと思います」とコメント。ベルトを目の前に「俺が一番似合うだろうなと思います」と自信満々に語ると、「明日しっかり勝って、決勝に進みたいと思います」と改めて勝利宣言をしていた。
 この石田と戦う狂拳も、Krushで2連続KO勝利中と絶好調。このトーナメントに懸ける気持ちを、「明日は殺す覚悟と殺される覚悟を持って、リングに上がります」と悲壮な言葉で表現すると、「明日死んでも勝つんで応援よろしくお願いします」と、最後まで悲壮感を漂わせながら闘志を燃やしていた。
 もう一方の山の稲垣は、弟の柊が現Krushスーパー・ライト級チャンピオン。兄弟チャンピオンの期待がかかる中、「最高の準備ができました。明日楽しみにしていてください」と準備万端で準決勝に臨むことを宣言。他の参戦選手に、「どこをとっても負けると思ってない」と語ると、「まずは明日しっかり倒して、稲垣はやっぱり強いなっていうところを含めて見ていただけたら嬉しいです」と、トーナメント参戦選手中最年長らしく、落ち着いた口調で自信を漲らせていた。
 一方の橋本は18歳で最年少。「現状、めっちゃいい感じで、明日もやる気満々なんで楽しみにしていてください」と、こちらも自信満々。「練習して自信つけてきたんで、明日は自信満々なところです」ととにかく自信があるようで、「明日、誰よりも一番強いところを見せるんで、めっちゃ応援お願いします」と、自信と若さに溢れるコメントで締めくくっていた。
森坂陸 vs 松本海翔
 第6試合で行なわれる森坂陸vs松本海翔のKrushフェザー級ワンマッチは、元Krushフェザー級王者である森坂の引退試合。この2人もしっかり計量をパスしたが、これが最後の試合となる森坂は、「大嫌いな減量が今日で終わったなっていうのはありますね」と、いささかホッとした様子。これまでの試合と心境的な違いもなく、「引退試合を全力で楽しんで、綺麗にリングを降りたいと思います」と語った。しかし、対戦相手の松本には、「本当にやる気あんのかなって顔してました。もっとイケイケで来るのかなと思っていたんですけど、あんま覚悟決まってない顔かなって、ちょっと期待外れでしたね」と厳しい言葉。「このリングはそんな甘くないよってのを、僕が最後に引退前に教えなきゃいけないと思ってるんで、そういう試合にしたいと思っています」と、元王者の役割として、Krushのリングの厳しさは恐ろしさを置き土産にするつもりのようだ。
 対する松本は昨日18歳になったばかりの現役高校生。K-1アマチュア王者の実績を持ち、プロ戦績も3勝負けなしで勢いがある。「明日は若手代表として、自分の強さを見せつけます」と抱負を語った松本だが、森坂の厳しい言葉にはやはりカチンと来た様子。「言っとけみたいな感じですね。覚悟が決まってないやろうなって言われたり、覚悟が決まってなかったここに来てないんで」と吠え返すと、「最後は綺麗な形じゃなく、言い方悪いですけど、悔しい気持ちでリングに降りてほしいですね」と、最後の敗北をプレゼントして森坂を送り出すことを宣言していた。
玖村修平 vs 桝本翔也
 セミファイナルの第8試合に組まれた玖村修平vs桝本翔也のKrushフェザー級ワンマッチだが、玖村にとっては昨年9月以来の復帰戦だ。復活を目論む元Krushフェザー級王者の玖村は、「この試合が決まる前からいつでも戦える状態に仕上げてて、この試合決まってからもさらに仕上げてきたんで、明日、僕の覚悟をぶつけたいなと思っています」とコメント。元Krush王者という肩書きも「過去なんで」とバッサリ。「どっちが今を全力で生きているかっていう戦いだと思うんで、今を見せたいと思います」と、現在の自分をKrushのリングに叩きつける。
 対する桝本も2022年9月以来のKrushのリング。今大会はフェザー級の試合が5試合組まれている中で、「インパクトのある勝ち方をして、もちろんトップファイターなんで、そこで勝ったらデカいので、一発やるしかないなと思っています」と、大物狩りを狙う。「明日は必ずひっくり返して、自分が勝ちます」と大番狂わせを約束していた。
龍華 vs 歩夢
 第7試合で行なわれる龍華vs歩夢の-63.5kgのワンマッチは、当初龍華vs児玉兼慎の予定だったが、児玉が負傷したため、九州で活躍する歩夢に変更となった。児玉には会見でさんざん煽られたこともあり、「何だよと思ったんですけど」と龍華。しかし、試合に対するモチベーションには関係なく、「歩夢選手も2週間前なのに受けてくれて凄い男気があると思うんで、しっかりリスペクトを持って試合をやりたいと思います」と、リングに上がる。
 対する歩夢は現KPKBライト級王者。Krushのリングには昨年から参戦していて1勝1敗という戦績だが、「龍華選手と戦えることは自分的にはラッキーと思って、ここでしっかり倒して、ライト級に歩夢がいるという存在感を出していきたいと思います」と、この降って湧いたチャンスに燃えている。「九州から関東の選手をしっかり狩る姿を見て、楽しんでいってください」と、格闘技の聖地・後楽園ホールで、Krushのファンに九州男児の生き様を見せつける。
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