“エロジマン”圧巻のKO勝利、AKIRA Jr激闘も敗北=6.13「K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024」
メインイベントは、14年ぶりにK-1グループの大会に参加する“エロジマン”こと現在38歳のエロール・ジマーマン。ギリシャのマイク・カラマスケタスと対戦した。
ジマーマンは、試合開始とともに右ローキックを放っていく。カラマスケタスは大きくバランスを崩し、劣勢に立たされる。ときおりカラマスケタスは鋭い右を放つも、これはジマーマンがディフェンスした。
ジマーマンはカウンターの右ローキックを入れると、カラマスケタスはコーナーに寄りかかり戦意喪失の意思表示。レフェリーはダウンカウントを数えるのをやめて、ジマーマンの1RTKO勝ちを宣告した。
試合は戦前の予想通り、激しい打ち合いになる。AKIRAは右カーフキックでダメージを与えていくも、ディクモエに距離を潰され左右のパンチをもらうことに。ガードの上から吹っ飛ばされるようなパンチを受けながら、右のカウンターを返して意地を見せた。
ところが2Rが始まるとAKIRAは、真っ向からパンチで打ち合い、ディクモエの右をもらってしまい、ダウン。立ち上がって打ち合うも、最後は左をもらいKO負けとなった。敵地で強豪相手に激闘を見せたAKIRAの次戦に期待したい。
注目を集めていた現地ルーマニアのアドリアン・マキシムとウクライナのセルゲイ・アダムチャックの好カードは、互いに激しく打ち合った際、アダムチャックの頭がマキシムの顔に当たり、眉間から出血。長い中断後、ノーコンテストが発表された。
その実力は、本物だった。オルザは、サウスポーから放たれる左ストレートでセリフィを追い込む。セリフィはパンチを返すも、左ストレートをもらってしまいダウン。オルザは、セリフィが立ち上がったところに強烈なボディブローを叩き込みKO勝ちを奪った。
直前で会場が変わるなどバタバタとなった今大会は、終わってみれば、エロジマンの復活KO勝ち、AKIRA Jrの健闘、ステファン・オルザという金脈発掘もあり、収穫の多い「FIGHTING NETWORK」の第一弾となった。
<メインカード記録>
■無差別級
〇エロール・ジマーマン(オランダ)
1RTKO
●マイク・カラマスケタス(ギリシャ)
■ライトヘビー級(95kg)タイトルマッチ
〇レアンドロ・ディクモエ(オランダ)
2RKO
●AKIRA Jr(日本)
■ライト級(70kg)
―アドリアン・マキシム(ルーマニア)
ノーコンテスト ※故意ではないバッティングによる出血のため
―セルゲイ・アダムチャック(ウクライナ)
■ライト級(70kg)
〇マリアン・ラプシュネアヌ(ルーマニア)
1RKO
●イェシ・シツェツァン(スイス)
■ライト級(70kg)
●ジョーイ・クリエンバーグ(オランダ)
1RKO
〇バレンティン・マヴロディン(ルーマニア)
■ミドル級(83kg)
〇アレックス・フィリップ(ルーマニア)
判定
●アレッシオ・ラシティ(イタリア)
■女子バンタム級(60 kg)
〇アンドレア・セブック(ルーマニア)
判定
●マルタ・コスタ(イタリア)
■ミドル級(83kg)
〇ステファン・オルザ(ルーマニア)
1RKO
●ディオニシス・セリフィ(ギリシャ)
■ミドル級(83kg)
●エドゥアルド・ガフェンク(ルーマニア)
1RKO
〇アレクサンドル・アマリテ(ルーマニア)