6月11日(火)、都内会場にて7月7日(日)に国立代々木競技場第二体育館で開催の『K-1 WORLD MAX 2024』の記者会見が行われ、未定となっていたK-1WORLD MAX-70kg世界最強決定トーナメントのワイルドカードが、K-1WORLD MAX2004&2006世界王者のブアカーオ・バンチャメーク(タイ)に決まったことが発表された。 K-1WORLD MAX-70kg世界最強決定トーナメント開幕戦7試合は3月に開催され、オウヤン・フェン(中国)、デング・シルバ(ブラジル)、ダリル・フェルドンク(オランダ)、ヴィクトル・アキモフ(ロシア)、ロマーノ・バクボード(スリナム)、カスペル・ムシンスキ(ポーランド)、ゾーラ・アカピャン(アルメニア)の7名が決勝進出を決めた。 日本代表の和島大海、璃久、中島玲の3名はそれぞれ開幕戦敗退というショッキングな結果に終わったが、個性豊かな海外選手の登場という収穫もあり、決勝トーナメントへの期待が高まっている。 開幕戦翌日に行われた抽選会では、オウヤン・フェンvs.X、デング・シルバvs.ダリル・フェルドンク、ヴィクトル・アキモフvs.ロマーノ・バクボード、カスペル・ムシンスキvs.ゾーラ・アカピャンの組み合わせとなった。そして、気になるワイルドカードは後日発表という形となり、今回に至った。
「K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024」視察のため現地のルーマニアを訪問中のカルロス菊田プロデューサーはリモートで参加し、「いろいろな選手と交渉してきましたが、ベストと思われるブアカーオ選手に決まりました。この決定は、RIZIN様から多大な協力をいただきました。ここで御礼申し上げます」とコメント。 ここまで発表が長引いたのは、「ベストのワイルドカードは何なのか。世界の様々な方々と交渉するなかで、ブアカーオ選手がベストだろうとなりました。ファンのみなさんには、長引いて申し訳ありませんでした」とカルロスプロデューサーが謝罪した。 オウヤン・フェンの反応は、「ブアカーオ選手になるかもという噂を聞いていたので、問題なかったと思います」と快く受諾したという。またカルロスプロデューサーは「ブアカーオ選手がさらなるレジェンドとなるのか、それとも新しい選手が打ち負かして新しいレジェンドになるのか楽しみです」と新旧対決の化学反応に期待した。 ブアカーオは、K-1MAXのレジェンド。2004年に開催されたK-1 WORLDMAX世界トーナメントでは、魔裟斗、小比類巻貴之を破り優勝。06年は佐藤嘉洋を準決勝で破り、サワーにリベンジをはたした上で2度目の世界一へ輝いた。22年11月にベアナックルルールでセンチャイ・PKセンチャイムエタイジムから判定勝ち。23年5月はRIZINで安保瑠輝也とドロー。24年3月はRIZINで木村“フィリップ”ミノルを1RKOで下し、42歳になってもいまだ実力は健在だ。 オウヤンとはK-1MAXの新旧エース対決として決勝トーナメント一回戦から注目を集めることは間違いなく、もしもブアカーオが優勝したら世界に衝撃を与えることになるだろう。
なお、MAX決勝トーナメントのリザーブファイトは、ペトロス・カベリーニョ(ブラジル/TEIXEIRA TEAM)とセルジオ・サンチェス(スペイン/Elite JT taldea)が激突することも合せて発表された。サンチェスは、2017年9月のK-1に初参戦しスーパー・ウェルター級で日菜太と激戦を繰り広げたスペインの強豪。カベリーニョは、190cmの長身のブラジルファイター。どちらも本戦に出てもおかしくないレベルの選手なので、もしも出番があれば本戦の選手と遜色のないファイトを見せてくれるはずだ。