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「Krush.163」7.27(土)後楽園 元王者たちが続々出陣! 大沢文也「分かりやすく勝つために、今回はKOしようかな」。プロ4連勝中の新星・村田健悟も出場

6月5日(水)都内にて、7月27日(日)東京・後楽園ホール「Krush.163」のカード発表記者会見が行われた。
すでに「伊藤健人vs大岩龍矢」のKrushライト級タイトルマッチを筆頭に6カードが発表されている同大会。この日の会見では3カードが発表され、宮田充プロデューサーは「これで全カード」とした。同氏によれば、今月行われる6.23「Krush.162」のチケット売れ行きが非常に好調で、すでに90%が売れており、残りは100数十枚だという。それに続く「Krush.163」も好評で、こちらも50%が消化されているとのこと。
まず発表されたのは、Krushライト級「大沢文也vsペットサムイ・シムラ」の一戦。元Krushライト級王者の大沢のKrush参戦は昨年12月の大谷翔司戦以来。一方のペットサムイはこれが3度目のK-1 GROUP参戦で、過去には与座優貴、横山朋哉に判定負け。横山戦以来1年5ヵ月ぶりの出場となる。
まず、会見を欠席したペットサムイのコメントが代読された。
「相手は元Krushチャンピオン、スッキリ勝ちます。応援お願いします」
このコメントに、試合への意気込みを問われた大沢はさっそく反応。
「『スッキリ勝ちます』っていうのはアレですかね、『普通に勝つ』的なことですかね? 与座選手との試合見てないんですけど、横山朋哉との試合を見ていたら、スパーもしたことあってメチャメチャ強い朋哉がけっこう危なくて、もうちょっとで倒しそうな感じもあったんですけど、でも正直、勝ちに徹底したら完封できると思うんですよね。K-1ルールで勝ちに徹したら、普通に完封できると思うんですけど、12月に大谷選手と対戦した時に、どう見ても本戦で僕が勝ったと思ったのに延長になって、こういう戦い方はダメなんだと思ったんで、それからずっと前に行く練習をしています。だから完封じゃなくて、今回は打ち合えればなとは思っております」
ペットサムイの印象については、「タイ人はゴンナパー、デンサヤームに続いて3回目なんですけど、元ラジャダムナンのチャンピオンですよね。しかも下の階級から上げてくる選手ではなくて、最初からスーパーライト級っていうところが、現役を退いてお小遣い稼ぎで日本でやるようなタイ人ではないんだなと。僕がすごく好きだった石井宏樹選手に勝ってチャンピオンになってる選手なので、そこらへんはすごく興味深いところはあります」と回答。
質疑応答では以下のようなやりとりが展開された。
──3回目というタイ人との戦いについては?
大沢「ムエタイの選手とムエタイやっても勝てるわけないんで。K-1ルールなんで、K-1の戦い方だったら特に問題はないかなと思います。首相撲もないし、ヒジもないしっていう感じなんで」
──打ち合いに来てほしい?
大沢「朋哉との試合を見た時はけっこう前に出てたので、『あ、そういう選手なんだ』と思って。でもあんな感じで前に来るんだったら、どう考えても自分が攻撃もらうわけないんで。完封はできるんですけど、さっきも言った通り12月に意味分かんない判定負けだったんで。自分も実際、前に行けるんですよ。練習だとガンガン打ち合うし。鈴木隼人とはよくスパーするんですけど、ああいうパワーがあって前に来る選手ともガンガン打ち合うんで、全然打ち合えるんじゃないかと思います」
──大谷戦のこともあってわかりやすく勝ちたい?
大沢「どう見ても分かりやすかったでしょって僕は思うんですけどどうですか? 終わった後に30~40人ぐらいの格闘家から『おかしくないですか』ってDM来て、もう別にいいよみたいな感じだったんですけど。あの戦い方で勝てないんだったら、それしかないのかなっていう感じなんで」
──一番分かりやすいのはKOなのでは?
大沢「僕がKOできると思います?(笑)。50戦以上してて3KOですよ。いつもダウン取ったら『よし、もう負けはないな』って感じなんですよ。だから僕の試合って、ワンダウン取って勝ちってのが多いんですよ。ただそうやって言われてみれば倒せるかもしれないっすね」
宮田P「ワンダウンはほしいな」
大沢「じゃあ技ありのダウンに期待しといてください」
──当日は同じ階級のタイトルマッチもありますが。
大沢「その試合には全く興味ないっすね。勝った方のチャンピオンと今後戦うという意味では興味ありますけど、その2人の戦いには全く興味ないです。勝っていけば、そこへの道も勝手に切り開けるのかなと思ってるんで」
宮田P「伊藤選手と大岩選手の勝敗予想は?」
大沢「正直、7:3で大岩龍矢に分があるなと思います。ただ、7:3って言っても伊藤選手は里見選手に2連勝して、しかも2回ともKOですごくいい勝ち方だったんで、伊藤選手の戦い方だったら練習で6:4まで持っていけると思うんで、大岩龍矢が全然有利だなと思うんですけど、全然わからないなって感じですね」
──『戦い方を変える』『前に出て打ち合う練習をしている』ということでしたが、それは自分に合っている?
大沢「基本的にスパーリングとかでは足を使わないでガンガン打ち合うんですよ。合ってるとは思うんですけど、僕は気持ちがそんな強い選手じゃないんで、メンタル弱いんで、だからけっこうビビっちゃって打ち合えないんですよね。そこだけかなっていう感じです(笑)。ただ、タイ人はあまり怖くないです。別にパンチの技術だったら、K-1 GROUPの選手は誰も怖くないんですけど、タイ人にあんまりオーラを感じたことがあんまりないので、怖さはないですね」
最後にファンへのメッセージとして、大沢は以下のように語って締めた。
「去年の最後、12月のKrushの大会で負けてしまって、今年初のKrushなので、いい勝ち方ができたらなと思うんですけど。とりあえず皆さん見てください。僕はアンチばっかりで、応援してくれてる方って本当に数少ないと思うんですけど、1人でも応援してくれてる人がいたらすごく頑張れるんで。自分の、しっかりと勝った姿を応援してくれてる人たち、ファンの人たち、スポンサーの方々、仲間、みんなに見せたいと思うので、皆さん応援よろしくお願いします」
これに対して宮田Pから「ベテランだからファンもけっこういるよ」とフォローが入ると、「そうなんですよ! 自分は見た目とかも若いしこんなキャラだから、みんな俺のことはベテランと思ってないけど、俺、今から出てくる選手よりもベテランだから、マジで! 俺なんかけっこうベテランだから!」と熱く語っていた。
続いての発表は、Krushフェザー級「新美貴士vs竹内将生」の一戦。元Krush同級王者の新美は、昨年末には中国遠征を行い、今年3月には他団体に参戦してドロー。Krushでの試合は昨年10月の稲垣澪戦(判定負け)以来となる。竹内は昨年12月の佑典戦ではKO勝ちしたが、今年2月の石田龍大戦ではKO負け。過去5本のベルトを獲得しているが、K-1 GROUPでは元王者との対戦は初となる。王座決定戦も行われているKrushフェザー級で、その後の王座戦線も大きく左右しそうな実力者同士の激突だ。
まず両者は試合への意気込みをこうコメント。

竹内「前回の試合ああいう形で負けてしまって、またこういった大きなチャンスをくださってありがとうございます。ぜひこのチャンスをものにします」
新美「今回ちょっと久しぶりの試合ということで、対戦相手は誰でもよかったんですけど、用意された相手をしっかり叩き潰すだけだと思っているので、圧倒的な勝ち方で勝ちます」
対戦相手の印象については、それぞれこう回答した。
竹内「特徴は、ガンガン前に出てくるところだとずっと思ってたんですけど、よく試合を見てると、意外と左のミドルとか左のロー、左のストレート、それに、たぶんフェイントになっている右フックも強かったり、意外といろいろできる選手だなと僕は思ってます」
新美「まだしっかりと相手の映像を見れてないんですけど、けっこう蹴りが強い選手だなと思って。でも自分も蹴りは強いので、そこは大丈夫かなと思っています」
質疑応答は以下のようなやりとりとなった。
──相手について、一番警戒すべきと思っている点は?
竹内「新美選手の戦いに呑まれないようにというところですかね。それだけですね」
新美「警戒するところはないというか、自分が自分らしく試合することを思ってやってるんで」
──最終的にどう勝ちたい?
竹内「新美選手の戦いに巻き込まれないで自分の戦いに持っていきたいのと、別に諦めてるわけじゃないですけど、判定ではまず勝てないなと思っているので、のっけからいきます」
新美「やっぱりKrushらしい勝ち方、KOで勝ちたいです」
──竹内選手、『判定では勝てない』というのは手数の問題?
竹内「そうですね。俺はあんなに手数出せないので(笑)。ただ、俺の方がパワーと地力はあると思ってるので、自分を信じて戦うだけです。Krushしたいですね、また」
新美「自分もKrushしたいなと思ってます。手数だけじゃないので、そこは見ててほしいなと思います」
──ここで勝って、その後どうしたい?
竹内「今度フェザーのトーナメントがあると思うんですけど、あの4カードは若い選手を当ててみたんですかね。勝ったらそこに組み込んでもらえたらなと思ってたんですけど(笑)。リザーブファイトとしてでも検討してもらえればなと思ってるんですけど。それから、K-1とかに出てる選手を当ててもらいたいなと思っています」
新美「自分は先のことは考えずに、目の前の試合だけを考えてやってるんで、目標っていうのはこの試合に勝つことなんですけど。Krushのフェザー級トーナメントもあるんですけど、その中の選手より僕が一番強いと思っているんで、この試合に勝って、また用意された相手を倒すっていうだけです」
──新美選手は、現時点でKrush王座は視野に入れている?
新美「入れてます。またタイミングが来たら、取り返したいなとは思ってます」
──新美選手、戦い方がまたバージョンアップしている?
新美「前回、3月にホーストカップさんに出させてもらった時に、ちょっと自分の殻を破れたかなっていうのはあるんですけど、その調子でもっと強くなって、このリングに帰ってきたいなとおもってたんで」
この2人のコメントを聞いて、宮田Pは「ちょっとアイデアが浮かんだので、年末から来年にかけて、この2人を巻き込んでなのか、ちょっと考えてみようかと思ってるので、6月と9月のフェザー級王座決定トーナメントと比べてこの試合を見ていただければ」とコメント。
最後に両者は以下のようにファンへのメッセージを述べた。
竹内「Krush出場当初から言ってるんですけど、エイワスポーツジムの強さを見せつけるっていうのが僕の一番の仕事だと思ってます。今回もその強さを見せられるように頑張ります。応援よろしく願います」
新美「必ず圧倒的に勝って、最後はKOで倒せるようにするので、楽しみにしてください」
最後に登壇したのは、ALONZA ABLAZEの村田健悟。K-1アマチュアで実績を残し、プロでも4戦全勝(2KO)で、Krush本戦への出場は今回が初めてとなる。対戦相手は後日発表ということで、1人での会見となった。
「まだ対戦相手がちょっと分かってないんですけど、誰が来ても、とりあえず倒す練習はしてるんで。いつもパンチなんで、次はちょっと蹴りで倒そうかなと思ってるんで、蹴りで倒す姿に注目しておいてもらいたいです」と意気込みを述べた村田。続く質疑応答では以下のようにやりとりした。
──どういう選手と当たりたい?
村田「別に誰でもいいんですけど、しっかり打ち合ってくれれば盛り上がる試合ができるなと思ってるんで。Krushらしい試合がしたいんで、しっかり勝負してくれるような選手と試合したいと思ってます」
──プロで4連勝できているのは、何が理由だと思っている?
村田「それはたぶん、指導してもらってる卜部功也会長と、明戸仁志さんにもう対策から何から何までやってもらってるんで、そのおかげで勝ててます」
宮田P「試合を見てるとセコンドの声を全然聞かずに打ち合いに行ってて(笑)、4連勝はしてるけど危ない場面もいっぱいあったと思うんですが、卜部会長や明戸さんからは何か言われる?」
村田「試合が終わったら、『悪かったところをこうした方がいいよ』とかアドバイスいただいてて、もうそこはしっかり改善していけてるんで、次も倒しに行こうかなと思ってます」
──ALONZAは最近、選手数が増えていますが、ジムの勢いを見せたいという気持ちは?
村田「みんな強くて、僕も負けてられないんで、『KOしよう』みたいな感じになって、ちょっとパンチを振っちゃいますね(笑)」
──スーパー・バンタム級でここからどうしていきたい?
村田「まずはKrush王座を獲って、そのままK-1のベルトを獲りに行けるように。とりあえずKrushを獲らないといけないなと思ってるんで。もちろん倒す気で練習してるんで、全然いつでも大丈夫です。ここで僕が自信ないようなコメントしても盛り上がらないと思うんで(笑)。トップどころに対しても自信はあります。ずっと自信あるタイプで、試合前も何か自信に満ち溢れてるタイプなんであんまりはい、何とも思わないです」
──その自信の根拠は?
村田「練習量ですかね。僕、こう見えて研究とか対策もしてるんで。勝つための練習してるんで、負ける理由がないなっていつも思いながら戦ってます」
──自分の中の計画では、ここからどう進んでいきたい?
村田「そこはもう焦らずに一歩ずつ倒していけば、自然に繋がると思うんで、一歩ずつ目の前に用意してもらった敵をしっかり壊していこうかなと思ってます。僕は去年の6月にKrush-EXでデビューさせてもらってるんで、2年以内には絶対獲らないといけないなと思ってるんですけど、獲れる自信は全然あるんで、狙ってます」
──このキャリアで1人で会見は珍しいですが、これは期待の表れと受け取っている?
村田「こういう記者会見も初めてだし、対戦相手も分かんないんで、ちょっと何を話せばいいのかなって思ってたんですけど、うれしいですね(笑)」
これを受けて宮田Pは、「この大会はお客さんが『どこでトイレに行こうかな』というカードが揃ったと思うんですけど、村田選手は激統系で、55kgというと武尊選手が第1試合で大会を引っ張ってくれたのを思い出すので、今回は第1試合を任せたいなと思っています」ともコメント。
最後に村田はファンへのメッセージとして、こう述べた。
「7月27日の試合、誰が来ても倒しに行って、自分の描いてるプランにしっかりたどり着けるように頑張っていこうと思ってるんで、熱い応援よろしくお願いします」


最後に宮田Pから、8月18日の「Krush.164」について、出場内定選手の発表が行われた。同大会ではKrushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント決勝戦として「小田尋久vs璃久」の一戦が決まっているが、里見柚己、西京佑馬、不可思の出場が新たに発表。約2年ぶりの復帰戦となる西京はライト級での出場を予定しているという。
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