MAX参戦の日本代表気合い!璃久「ジョーカーとして暴れる!」“浪花のタイソン”中島玲「ただのボクサーだと思わない方がいい」=3.20「K-1 WORLD MAX」
会見に登壇したK-1のカルロス菊田プロデューサーは組み合わせを発表する前に、まずジョーダン・ピケオー(オランダ/Mike's Gym)とヴァシリ・セメノフ(ロシア/Archangel Michael)がケガで欠場になったことを明かした。
カルロスプロデューサーは「ピケオーはアキレス腱断裂したことを2月29日に受けました。セメノフも右手人差し指中手骨骨折のため、残念ながら2人とも欠場となりました」と説明。そして、「カスペル・ムジンスキ(ポーランド)と璃久(HIGHSPEED GYM)の2人を選びました」と発表した。
MFC世界-70kg王者のカスペル・ムジンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)は、ムジンスキは“執念のラストマン”と呼ばれ、強烈な左ボディブロー、パワフルな右フックを持つポーランドの強豪だ。璃久(日本/HIGHSPEED GYM)は、投げ技・立ち関節技有りの打撃格闘技シュートボクシング(SB)で実績をあげ、2023年7月のKrushで森田奈男樹を右フックでKO、12月にはK-1でアビラル・ヒマラヤン・チーターから判定勝利を収めたばかりだ。
K-1MAX参戦発表後、初の会見出席となった中島は「ボクシングから来ました中島です。最近キック界からボクシングに流れていることが多いんですが、自分はボクシングからキック界へ来ました。ただのボクサーだと思わない方がいいですよ」とコメントした。
K-1初参戦でMAX出場の反響について聞かれると中島は「色々とありました。ボクサーはローキックに弱いとか言われていますが、自分は3歳の頃から極真空手をやってきましたし、蹴り主体のスタイルだったので、まったく問題ないです」と批判もあったというが、気にしていないという。
また故・山本“KID”徳郁に憧れている中島は「魔裟斗さんが好きでK-1MAXを見ていたんですけど、KIDさんとの試合を見て好きになりました。自分も身長が小さいので、KIDさんのように大きい選手を倒すスタイルで勝ちたいですね」と尊敬している理由を明かした。
総合格闘家の宇佐美正パトリックやK-1参戦の宇佐美秀メイソンとは極真空手時代、そして高校・大学とボクシングも一緒にやっていたという中島。パンチについては「自分のパンチはボクサーとも少し違うので、楽しみにしてください」と自信を見せた。
一回戦でセマタと対戦する中島は「とくに印象はないです」と眼中にない様子で「ここを勝って本戦に出場したい」と気合いを入れた。
今回のトーナメントのオファーを受けた時は、「最初は間違い電話かなと思いました」と驚いたという璃久。そして欠場のピケオーの代わりに選ばれたことを知ると「代わりにならんて!でも、これも運やと思う」とチャンスを生かしたいと切り替えたそうだ。
今回のMAXトーナメントのメンバーを見た璃久は、「このメンバーの中に、海人選手や野杁正明選手が入ったら凄いトーナメントになる」と他人事のように思っていたというが、「まさか自分が戦うなんて思っていなかった」という。まだ開幕戦は終わっていないが優勝予想を聞かれた璃久は「和島(大海)さんでしょう!」と即答も、「あ、間違えた。自分です」と言い直して笑い飛ばした。
和島とはチーム吉鷹で一緒に練習している璃久だが、もしもトーナメントを勝ち進み対戦することになれば、「知り合いとか関係なしで、本気でやります」と優勝を意識しているようだ。
対戦相手のシルバに対して璃久は「用意ドンで戦うんで、190cmが倒れるところを見てほしい。あ、これ訳さんでください。相手に作戦がバレるので」と余裕の笑み。そして「ジョーカーとして暴れるんで、楽しみにしてください」と続けた。
中島と璃久が、トーナメント開幕戦を勝ち抜くことができるのか注目が集まる。