「K-1 WORLD GP」7.17(月・祝)両国 K-1ウェルター級王者・野杁正明、-69.5kg契約でルーマニアの強豪を迎撃「改めて『野杁は世界に挑戦していける』と思ってもらえる試合をしたい。残酷なKO劇を必ず見せます」
K-1ウェルター級王者・野杁正明が、-69.5kg契約のスーパーファイトで、ルーマニアのアマンシオ・パラスキフと対戦する。今年3月「K’FESTA.6」で世界的な実績の持ち主であるジャバル・アスケロフを1RKOで沈めた野杁。昨年6月の「THE MATCH 2022」で海人に敗れてから、拳の負傷もあり約10カ月の長期欠場をしていたが、見事なKO劇で復活をアピールした。今回もアスケロフに続き、ルーマニアの格闘技イベント「SUPERKOMBAT」を主戦場にするアマンシオという海外の強豪が、その対戦相手に選ばれた。
アマンシオはBellatorでペトロシアン兄弟、Enfusionでタイフン・オズカンと、世界のトップ選手たちとも拳を交えている選手。また、プロボクシングでも4戦4勝の成績を残すなど、まだ見ぬ強豪の一人と言える選手だ。
今回が初来日となるが「外国人選手が日本に入ってきているなか中で、野杁選手は日本の選手の実力をアピールできる選手。またそこに繋がる相手を招聘したいと思っていた」と、野杁の相手に選んだ理由を述べた中村拓己K-1プロデューサー。世界のトップを目指す野杁の名前を、世界的にアピールできる絶好の相手と考えたようだ。会見を欠席したアマンシオ本人も、「リングの中が戦場に変わるような激しい試合をして勝つ」と、過激なコメントを送ってくるなど、初めてのK-1参戦に向けてモチベーションは高そうだ。
野杁は「世界トップかと言うとそうじゃないと思うんで、こういったところで苦戦しているようじゃ世界には挑戦できない。あっさり勝って、改めて野杁は世界に挑戦していけるって思ってもらえるような試合をしたいなと思います」と、世界挑戦のための踏み台にする腹積もり。「なかなか対戦相手が決まらない中、こうやって対戦を受けてくれたアマンシオ選手には感謝しています」と本人が語ったように、なかなか対戦相手が見つからないのが悩みの種のようだが「70kgでやるのか、また67.5kgで防衛戦をやるのか、この先はちょっと分からないですけど、とりえずはこの選手をクリアすることが大前提ですね」と、まずはアマンシオとの一戦に集中する。
前回のアスケロフとの試合は右ストレートでのKOだったが、代名詞になりつつある左ボディも含めて、KOできる引き出しはまだまだあるという野杁。「いろんなタイトルマッチもありますし、先程発表されたクルーザーの3試合もありますけど、どの試合よりも一番盛り上がるというか、残酷なKO劇を必ず見せるんで、それを楽しみにしていてほしいなと思っています」と、初めて立つ両国国技館のリングで、改めて“怪物”ぶりを見せつけるつもりだ。
野杁正明
「なかなか対戦相手が決まらない中、こうやって対戦を受けてくれたアマンシオ選手には感謝しています。今大会、いろんなタイトルマッチもありますし、先程発表されたクルーザーの3試合もありますけど、どの試合よりも一番盛り上がるというか、残酷なKO劇を必ず見せるんで、それを楽しみにしていてほしいなと思っています。
(対戦相手の印象は?)映像はもう見たんですけど、プロボクシングで4戦しているだけあって、ザ・パンチャーという印象ですね。(今大会、他にもチャンピオンが試合をする中で、自分はどんなところをアピールしたい?)アマンシオ選手は世界トップかって言うとそうじゃないと思うんで、こういったところで苦戦しているようじゃ世界には挑戦できないと思うんで、あっさり勝って、改めて野杁は世界に挑戦していけるって思ってもらえるような試合をしたいなと思います。
(対戦相手がペトロシアン兄弟やタイフン・オズカンと戦っていることはモチベーションになる?)特にモチベーションにはならないですけど、(そうした選手と)フルラウンド戦って判定までいっている選手なんで、その選手を僕は1RなりしっかりKOで倒すことができれば、改めて世界にアピールできると思うんで、そういう意味では美味しい試合かなと思っていますね。(もっと強い選手を望みたかった?)弱い選手よりも強い選手とやりたいんで。ドンドン世界のトップの選手とやっていきたい気持ちはありますけど、用意された相手と僕はやるだけなんで。K-1さんに『この選手でお願いします』って言われたんで、『分かりました』って答えただけです。行く行くは誰もが知っているような世界のトップ選手と僕自身はやれると思っていますし、やっていきたいなと思っていますね。
(今回は何で倒したいというのはある?)何パターンか用意はしているんで、どの技がハマるかっていう感じではあるんですけど、前回は右ストレートで倒しましたし、僕と言ったら左ボディが代名詞になりつつあるんで、また違う技で。どの技でも倒せるって僕は思っているんで、それは当日のお楽しみって感じですね。(世界に挑戦という話があったが、今回の試合に勝った場合の展望は?)いや、全然先は見てないですね。先を見ていると足元すくわれるんで、とりあえずは7月のこの試合をクリアしないと先がないと思いますし、一応ウェルター級のベルトは持っていますけど、ウェルターはあんまり盛り上がってないんで、今回も69.5kg契約でやらせてもらいますし、70kgでやるのか、また67.5kgで防衛戦をやるのか、この先はちょっと分からないですけど、とりえずはこの選手をクリアすることが大前提ですね。(ファンの皆さんへのメッセージは?)7月、両国大会、僕は初めて出るんで、会場を楽しみつつ、KOしないとK-1じゃないんで、僕がしっかりKOして、会場が静まり返った上で盛り上げるんで楽しみにしていてください」
アマンシオ・パラスキフ ※コメント代読
「K-1参戦が決まって、最高のチャンスが来たと思っている。必ずこのチャンスを自分のものにする。野杁はとても強く最高の選手だと思うが、リングの中が戦場に変わるような激しい試合をして勝つ」